がったん日記 2004.10.


2004年10月30日(土)「地震後の障害者の生活について」

 やれやれ、やっと、週末。仕事でパソコンは触るものの、「がったん」では触る時間がないのは淋しいこと。まあ、仕方ないんですけど、やっぱりちょっと淋しい。そんな今日この頃です。
 「がったん」のサポーターの蒔田さんより、以下のようなお話をいただきました。再放送があるようなので、私もTVを見てみようと思っています。興味のある方は、ぜひ。蒔田さん、ありがとうございました。
 
 NHK教育テレビ「福祉ネットワーク」で11月4日の13時20分〜13時49分に、「新潟県中越地震 障害者たちは今」という内容で放送があるそうです。テレビに障害者の方が出てこられないので、どうされているか心配していました。多分、そう感じてある方もいらしゃると思いますので、そんな方にお知らせ頂いたらと思います。
<番組内容>
 甚大な被害を与えた新潟県中越地震。復旧までにまだ長くかかると見られ、視覚・聴覚障害者、心身障害者、そして高齢者などは、避難所などでの暮らしの中でもっとも弱い立場におかれる。今回は予定を変更し、「彼らはいまどのような思いで過ごし ているのか?」「今どんな情報を求めているのか?」「どのようなケアが必要なのか?」の3つのポイントを中心に、生放送でさまざまな情報をお送りする。

 この内容を読んだときにですね、神戸の震災の話を思い出しました。あのとき、障害者、特に自閉的傾向のあるお子さんと暮らす家族の方々は、とてもつらい思いをしたそうです。避難所ではなかなか静かにできなくて、結局外での生活を強いられたという家族が多かったようです。あと、おむつ交換とか、ある程度スペースが必要なことが多いのに、そのスペースが確保できない、とか…。その後反省点として、養護学校を身障者用避難所として優先的に指定するとか、各学校の一定スペースを身障者用として最初から割り振っておく、とか。そのような様々な施策は、実際に地震が起きてからでは、一斉に避難者が殺到して場所を確保されてしまい、対応は難しい。やはり普段からの準備、備えが必要なんだよ、と言うお話を、神戸のシンポジウムで聞きました。特にお金もかからず、割とすぐ実行に移せそうですけどね。どんなものでしょ?


2004年10月25日(月)「新幹線などの多目的室のこと」

 今、掲示板で盛り上がっている<多目的室>について。この座席って、施設内容や使用目的は一緒でも、利用の仕方にはJR各社で対応が随分違っているのだな、と言うことに、今回気がついたんです。
 一つあげれば、JR東海とJR西日本は<予約制>であるのに対し、JR東日本は<当日申告制>であるということ。私なんかはJR東日本が主な生活圏なので、利用にあたっても今まで東北新幹線や上越新幹線しかなかったわけです。で、当日乗車後に「使わせておくれ」というと、気持ちよく利用させて頂いていたので、時々小耳に挟むトラブルめいた内容が??と理解できないでいました。
 で、今回いろいろ話を聞いてみると、東海道、山陽新幹線は予約制であって、いつでも誰でも使える、と言うわけではないんですね。逆に言えば、本当に使いたい人が確実に使えるシステム、とも言えますが。ただ、予約発券システムがコンピューター化しておらず、大変複雑な手続きを踏まねばならず、少なからずトラブルの元となっているようだ、ということがわかりました。。
 ひきかえ東北新幹線などは、予約制ではないため、本当に使いたい人にとってはあてにできないシステム、ともいえますね。逆に言えば、私なんかも結構東北新幹線や上越新幹線に乗ってきたんですけど、多目的室が使用中だったのをほとんど見たことがない。PR不足かどうか、または利用しづらいシステムのためか、利用率がさほど高くなかったため、目立ったトラブルがなかったのかも。
 どうなんでしょうね。一般座席で過ごしやすい空間があれば、多目的室は必要ない人もいるだろうし、座位保持が難しく、横にならなければ移動が難しい、と言う人には、やはり多目的室は必要だし。あとね、授乳やおむつ交換だけに使いたい、っていうひとも多いと思うんですよ。いうなれば、一時利用、ですね。こちらの目的でも、私は何度か利用させてもらい、助かりましたし。おむつ交換は車掌室ではやはり狭く、難しかったですから…。
 この多目的室の必要性がもう少しはっきりして、統一し、PRしていくことができれば、もっと使いやすくなるんじゃないかなあ、と思うんですがね。せっかくある施設なんですから。並行して一般座席の工夫も行う、と。
 皆さんは、どうお感じになりますか?


2004年10月24日(日)「今度は、地震」

 驚きました。今度は地震。それもまたもや新潟県。新幹線まで脱線したとのことで、緊急時の対応はどうだったのかな…と、思いをはせてみたりしています。
 2本の鉄路に乗っかっているだけですものね。考えようによっては、すごく脱線しやすいとも思えるし。それが240キロとかで走っていたらと思うと、ぞっとします。
 現地の皆さんにはお見舞い申し上げます。冬近く、夜は冷え込むことでしょう。心身共にあたたかい夜が早く戻ることを祈っております。


2004年10月20日(水)「台風23号上陸」

 台風、今千葉に近づきあるようです。皆さんの地域ではどんな様子ですか?
 沖縄や九州、近畿や北陸など、今年は本当に台風に悩まされた年だったのではないでしょうか。関東には今年2回目かな。近くまで来たのは。何事もなく通過していってくれるのを祈るばかりです。


2004年10月17日(日)「便利な設備を上手に運用していくためには」

 掲示板が、多目的室の話題で盛り上がっているので、ここでもう一つ新しい話題を。
 昨日はJR東日本のダイヤ改正があり、いくつか華やかなニュースがあったのですが、その一つに房総方面に走る特急列車「さざなみ」「わかしお」号にE257系という新型車両が導入されたことがあげられます。この車両の特徴はJR広報によると、「バリアフリーと省エネ・軽量化に配慮した車両。ドアは車イスも通れるよう広くなっています。」「多目的室や車イス対応洋式トイレがあります。」というところでしょうか。
 今までは新幹線にこそ身障者用トイレや多目的室があったものの、在来線の特急列車には最近身障者用トイレが設置されるようになってきたばかり。ここで今回のE257系という新型車両が、今後のバリアフリーのモデル車両になってくれたら、と願わずにはいられない。身障者用トイレが設置されることは、今では当然のこととして設計段階から定着した。あとは、多目的スペースにも踏み込んで設計していく流れができれば、と考えるのだが。
 まあ、あとはせっかくの設備をどう活かすか、という点が大事になってくる。宝の持ち腐れ、ではないけれど、やたらルールを複雑にして、利用するまでに大きな「壁」ができてしまうのもどうかと思うし、かといって、あんまりハードルを低くすると、思った以上に利用が殺到し、本当にその席を必要としている人まで利用できない事態も想定される。ただ、なんとか知恵を絞り、せめて発券作業を簡素化できるよう工夫していくことができないだろうか。マルスというコンピューターにプログラムすることは、そんなに難しいことではないと思うのだけれど…。掲示板にあれだけ不便である実態が話されているわけで、改善できるようJR各社には耳を傾けて欲しいと思う。
 あと、個人的に言えば、なんか、今ひとつ「隔離」されたイメージがあるんですよね。イメージ的に暗い、というか。確かに着替え、休息に使うこともあるわけで、あんまりオープンにできる設備ではないとは思うんですけど。もう少し「特別」という雰囲気を少なくできれば、いいのにな、と利用するたびに思います。
 JR東日本、東海、西日本、九州の各社には、メールにて、利用する際の手続きに関することを質問してみようと思っています。返事をいただき次第、報告しますね。


2004年10月16日(土)「JR東日本、西日本ダイヤ改正」

 今日はダイヤ改正で、普段の列車が模様替えする地域が多いと思います。便利になったり、不便になったり。特急列車とかの華々しいニュースよりも、自分の生活に直結する普通列車のことが、やっぱり一番気になるんですけど。新しい車両が導入される際は、普通電車も含めて車イス対応のトイレが車内に設置されることが常識になってきています。皆さんの地域ではいかがですか。こんな風に便利になったよ、と言うことがあれば、ぜひ教えて下さいね。待ってます。


2004年10月14日(木)「久々の電車通勤に思うこと」

 かみさんが車を使うので、私は久し振りに電車通勤。といっても3駅+バス15分。たまには気分転換でいいかも。しかし、車は確かに便利。あらためて思いました。家に着く時間が、かなり違うかも。疲れてへろへろだし、身体は。そして本屋に吸い込まれたり。…ああ、これは私だけ?!
 でも、あのラッシュは、車イスユーザーはきついよねえ。エレベーターができても、クリアできない問題って結構あるかも、とあらためて思った電車通勤でした。


2004年10月13日(水)「葛西臨海公園駅に自由に使えるエレベーター設置!」

 東京のJR葛西臨海公園駅に自由に使えるエレベーターが設置されました。水族館や公園など、隣駅の舞浜駅のディズニーランドと並んで利用客が多かったものの、今までエレベーターはなく、とても不便だったのですが、いつの間にやら便利になっていました。こういう変化は嬉しいですね。家族連れをはじめ、校外学習で利用する学校も多いでしょうから、助かる方が多いと思います。今後もこのような変化を見つけ次第、情報を更新していくつもりです。みなさまの情報提供も、よろしくお願いします。


2004年10月11日(月)「ああ、1週間ぶりの更新…」

 参りました。すっかり仕事が忙しく、「がったん」に取りかかる時間がありませんでした。う〜…。今週はどんな1週間になるでしょうか。毎日毎日を、一生懸命生きております。みなさんも、体調を崩さぬよう、よい毎日をお過ごし下さい。
とりあえず、今日はこの辺で。


2004年10月4日(月)「近鉄の奈良県の駅情報を追加スタートです」

 さあ、近鉄の奈良県に突入です。すっかり駅情報の追加作業が滞っていましたが、またぼちぼちいきますので、お待ち下さいね。「がったん」の基本ですから。やっぱり。日々少しずつ。はい。


2004年10月3日(日)「<モス夢チャレンジ>の1次審査を通過しました!」

 1週間、仕事に忙殺されて、結局「がったん」のことは何もできずじまいでした。毎日遊びに来て下さっていた方、ごめんなさい!今週はぜひ…。
 さて、9月5日の日記にも書きましたが、助成金の申請をしていたんですけれど、なんとか「モス夢チャレンジ」という助成金の一次審査を通過しました。副題に「ワクワクタウン大作戦」とあって、あなたが住んでいる街を楽しく、元気にする活動を募集します、という主旨なんですね。「がったん」の活動が、どこまで当てはまるかはわからないんですが、とりあえず1次審査を通過したんで、少しは該当しているのかな、と。
 助成金が50万円と言うことなので、本当はすべてそれに回せればいいんですけれど、あんまりそれで利益が発生するのもよろしくないかな、と(販売して)思ったこと、あとはせっかくの全国区のメディアなので、「がったん」という存在を広く知ってもらえるのではないか。なにかメッセージを伝える場として使った方がいいかな、と。そんなことを考えたわけです。
 まずは「駅なんてどうせ使えないし」とあきらめている車イスユーザーの方達に、「便利になってきてるよ」「こんなマップ(情報)があるよ」ということを伝えたい。要は便利である、という情報をどのようにキャッチできるか、だと思うので。そして街に住む多くの人が「こういうことを大変に感じる人がいるんだよ」「こんな工夫で過ごしやすくなるよ」ということを知り、考えるきっかけにしてもらえたらいいかな、と思っています。
 その方法を考えているんですけれど、「がったん」らしく、かつ、バリアフリーに関心のない方々にもわかりやすく、でも解説書にはならず(笑)、そんな方法がないものか、と。頭をひねっているところです。
 つきましては皆さんからももし、こんなことやったらおもしろいんじゃないか、というアイディアがありましたら、今週中にでも教えて頂ければ助かります。私自身は次のようなことを考えてみました。
1.全国の県庁所在地の駅をリポート、現在のバリアフリーの様子を伝える。
 これのいいところは、今までの「がったん」の活動らしい部分であり、次の冊子を作成する上で、再調査にもなるかな、と。5年くらい再訪していない駅もあるので。あと、今のバリアフリーの現状を、目に見える「カタチ」として相手に伝えるにはわかりやすいかな、と。<全国駅巡り!「がったん」出前ツアー>みたいな(笑)。TVのワイドショーみたいですけど(笑)。で、訪れるたびに、「がったん」のサポーターの人たちに何人かお会いできれば、そのとき話したことを載せるのもよいかな、と。そんなことを考えております。はい。もし、そのときにはご協力して頂けると嬉しいです。
2.そのリポートの合間に、今の移動に関する問題点なんかを、大上段に構えず、リポートできればいいかな、と。身障者トイレのこと、エレベーターや車イス対応エスカレーターなど垂直移動に関わること…。そのほか、いろんな人に考えてもらうきっかけ作りみたいなことをできれば、と考えています。
 もちろん、これから2次審査があり、さらに3次審査もあり(笑)、かなり狭き門のようなので採用されるかどうかは微妙なんですけれど。ただ、今回採用されなくても、JR、私鉄の主要駅を調査し終えた今、次に「がったん」の進む方向性は、そういうところにあるのでは、と漠然と考える今日この頃です。特に、がったんサポーターの方々と直接いろいろお話をしてみたい、という気持ちはすごくあるので、なにか機会を見つけて実現したいと思っています。
 「がったんサポーター」の方々も全国にいらっしゃるので、東京の方に出かける機会がありましたら、ぜひ声をかけて下さいね♪どこかの駅ででもお話ししましょう。
 とりあえず、今考えてるのは、こんな感じのことです。ご意見頂けたら嬉しいです。