がったん日記 2005.1月
2005年1月31日(月)「阪急電鉄大阪府の駅情報、アップスタートです」
今度は阪急電鉄大阪府の駅情報をアップしていきます。ご活用下さい。
今日は、昨日出勤だったので、お休みなのです。でも、家の用足しで銀行行ったり、郵便局行ったり、市役所行ったりと忙しそう。隙を見て「がったん」したいのですが、さて、どうなることやら。
2005年1月28日(金)「阪急電鉄京都府の駅情報、アップしました」
今度は阪急電鉄の駅情報をアップしていきます。まずは京都府内から。今後は大阪府の阪急電鉄の駅をアップしていきます。ご活用下さい。
明日から週末。少しは「がったん」のことできるかな。皆さんも、良い週末を!
2005年1月27日(木)「ハンドル型電動車いすの列車利用についてのその後〜やまなさんより」
ふ〜、毎日仕事がきつい…。いろんなことが重なると、肉体的にも精神的にも参ります。もう、年なのか。しかし、そんなことを考えつつ、やまなさんからメールを読むと、こんな考えの自分が、なんだか怒られそうです。おお、62才だったのですね。うう、30代後半の私など、まだまだ、がきんちょでございます(汗)。が、がんばります!
では、やまなさんのメールを紹介しますね。
<人権侵害報道その後>
ハンドル型電動車椅子乗車拒否に対し、JR東海へ人権侵害勧告が出されてから1ヶ月以上が過ぎたので、フォロー記事を共同通信が配信してくれましたが、報道各社は掲載してくれなかったようなので、メール配信します。(もしも、どこかの紙面で掲載されていたら教えてください)なお、新大阪駅の新幹線は以前と違って入場券を買うとホームまで入ることができ、今は入場を阻止せよとの指令は出ていないとのことでした。
(共同通信大阪社会部発、真下記者、05年1月24日、朝刊メモ、社会、写真付き)
「新幹線に乗れる日はいつ? 法務省勧告でも実現遠く ハンドル型車椅子の障害者」
身体障害者の「ハンドル型電動車椅子」使用を駅施設で一律に認めないJR東海に対し、法務省が重大な人権侵害として改善を勧告して一ヶ月余。法的拘束力は無いが、刑事告発に次ぐ強い措置を受け、同社は在来線などで見直しの方針を示したが、条件が付けられ新幹線でも使いたいと言う障害者の最大の願いの実現にはほど遠い。
勧告のきっかけは三年前から両足が不自由になり、身体障害者1級に認定された大阪の山名勝さん(62)の申立て。操作が簡単で坂道や遠出も可能なハンドル型が生活に不可欠な「足」となっている。
JR新大阪駅に入ろうとして制止された2003年2月、新幹線はもちろん在来線でも使用出来ないことを知った。「ハンドル型は回転半径が大きく他の乗客の混乱を招く」との説明を受けた。
国土交通省の研究委員会は同年3月、身体障害者福祉法に基づき給付を受けたことを条件に、鉄道利用を認めるべきだとの報告書をまとめたが、この給付対象は上半身も不自由な人に限られた。新幹線も「乗降口から客室への移動が困難」と除外され、山名さんは利用出来ない。
電動車椅子安全普及協会によると、ハンドル型の販売は年間約に2万5千台で、使用者は推定約15万人。車椅子の改良で増加傾向にあり、私鉄の多くは身体障害者手帳の提示で使用を認めているが、JR東海は「一般の乗客へも、車椅子使用者にも安全が確保出来ない」と厳格に補装具支給を条件とする方針だ。
山名さんは1月21日、地下鉄を乗り継ぎ新大阪駅を訪れた。新幹線ホームに上がれたが、この日も「乗車は認めれれない」と駅員から釘を刺された。車椅子は車内販売のワゴンとほぼ同じ巾で通路の通り抜けも可能だ。「無理なお願いでは無い。在来線はもちろんだが、新幹線に乗れる日が1日も早くきてほしい」と思いを募らせる。
…このメールを読んでいて思ったこと。20年近く前の仙台での状況を思い出しました。「乗りたい」「乗れない」という現実。とにかく、駅に自由に使えるエレベーターなどない。業務用エレベーターが県庁所在地の駅にあるくらい。それも、あくまで昔の貨物輸送が盛んだった時代に、貨物のために設置されていたエレベーター。それをお忍びで地元の人たちを中心に利用していた、と言うのが現実だったように思います。
「権利」を前面に出すと、どうもいろんなことがうまくいかない。それぞれの立場で<意地の張り合い>みたいになってこじれていくケースが20年前には多かったように思うのです。まだ、福祉が特別な物だった時代。そんななか、少しずつ主張していた<権利>が、特別な人たちの物ではなく、様々な人たちにとって必要な物だとみんなが気づき出す。それまで20年という時間がかかったのだな、と。最近は感じています。
昔は、車いすで生活している人たちは、「もっと街へ出よう!」を合い言葉に、少しずつ街へ飛び出していた。そして今では肩に力を入れずとも外出できてきているように思うのです。
しかし、車いすが市民権を得てきても、ハンドル型電動車いすなどという<新しい存在>に対しては、「???」という距離感が、社会に思いっきり生まれてしまうのだな、と言うことを、今回のやまなさんのメールで実感しました。
新しい<モノ><コト>を受け入れてもらうことは、社会に<余裕>がないと難しい。でも、そこで下を向いてしまうのではなく、「知らないんなら、知ってもらおう!」と、それぞれの立場、やり方でいろんな人が動き出す。それも、この20年で学んできたコト、なのでしょう。
それぞれが、情報発信していくこと。今の時代の、時代の変え方。私も、「がったん」を通してやっていくつもりです。
2005年1月25日(火)「叡山電鉄の駅情報、アップしました」
叡山電鉄の駅情報をアップしました。ご利用下さい。
また、合わせて京阪電気鉄道、京都編ですが、以前京阪の駅で「京都その他」のカテゴリーに入っていた駅は、今回京都の「京阪」に独立させました。そのため、青くリンクを貼っている駅名は、写真が見られます。その他の駅は写真は持っている駅もあるんですけれど、アップする時間がないため、アップできずにいます。
とりあえず先に、関西のその他の私鉄をアップしていきますので、お待ち下さい。
2005年1月22日(土)「震災時のバリアフリー」
やれやれ、やっと週末です。メールもいろいろ頂いていたのに、お返事も紹介もできず済みません。
新潟の石平さんよりメールを頂きました。甲信越・新潟県・「燕三条」、「東三条」駅の車いすタクシーの情報です。ありがとうございました。雪の具合はいかがでしょうか…。
新潟の地震を心配していたら、大阪のやまのさんから、とても考えさせられるメールを頂いたので、紹介します。
<やまなさんからのメール>
「早いもので、あの大震災からもう10年。もう別世界の出来事のようですが、新潟や大津波の影響もあってか新聞もテレビも大々的に特集を組んでいます。私は大阪在住なので直接被害は受けなかったのですが、高齢の長兄が被災し救援に何回も神戸市の西端の町まで、被災地を横断し状況を体験しました。
当時は車椅子使用者でなく、町の様子を見る事が出来たのですが、車椅子生活の今だったら、被災の真っただ中にいたらどうなるか考えるとゾッとしますが、シュミレーションして備えておかなければ命にかかわります。災害対策に障害者への視点は在るのでしょうか?DPIでも取り上げていない様に思うのですがどうなのでしょう。
●震災時に起る事
1、電気、ガス、水道が止まる。
復旧は電気が早いが最短で3日はかかる。ガスは1〜3ヶ月必要。電気が止まると水道も出ない。電動は充電が出来ない。トイレも大問題。携帯、パソコンなど電気の必要なものはどうなる?
2、バリアフリーは無くなる。
道路は障害物だらけになり、亀裂や段差が至る所に生じる。避難所まで行けるか、仮設住宅などで車椅子生活は出来るか。
3、公共交通機関は部分的にしか復旧しない。通常の乗り継ぎなど出来なくなり、自力で移動するか車で運んでもらうことの出来る範囲で生き延びなくてはならない。
もっと色々あると思いますが、ちょっと考えてみただけでも難問山積です。火災や津波がともなうともっと状況はひっ迫しますが、とにかく3日持ちこたえれば何とかなると考えて、日頃から考えておかなければならないでしょう。
最低限、もしもの時頼れる人が周りにいますか?災害時の車椅子生活を考えることを始める必要があります。」
なるほど、そうですね。やまなさん、ありがとうございます。私が思うに、障害を持った方々の避難の仕方を各地域の行政単位で考えておく必要がある時期に来ているように思います。
例えば、大きな市に一つは養護学校があると思うので、そこを指定避難所に指定しておき、自宅近くの避難所で生活できない状況(たくさんの人がいて不安定になってしまい、大きな声を上げてしまう、深夜も看護が必要、風邪などの感染症が心配、普段飲んでいる医薬品(生命維持にかかわるものなど)の確保が必要、排泄面で特別な配慮を必要とする、等)であれば、事前に指定されている養護学校に行く、とか。あと、福祉センターとか、公民館とか。場所は養護学校じゃなくてもいいと思うんですが。誰が見ても、指定しても納得がいくような場所が理解を得やすくていいかな、と。
でも、災害時は混乱することが予想されるから、あらかじめそこに避難した方がよい、という人の基準を作って、認定し、パスを発行しておくとか。そうすると、想定される人数もあらかじめ絞って置けるし、備蓄品、医薬品などを適切に準備しておけそう。そうそう、本人だけじゃなく、家族単位での避難になるでしょうから、人数を想定しておくことは大事になってくると思うので。
災害が起こる前の、落ち着いたときによい手だてを考えておかないと、混乱した状況下では、行政の対応を待っているだけでは結局取り残されてしまう気がします。どんなものでしょう。もしかすると、障害者を一カ所に押し込めちゃうのか、隔離するのか?という意見も出てくるかもしれない。特別扱いじゃないか、とか。でも、本人や家族の努力だけではどうしようもできない状況って、必ず出てくると思う。だから、利用するかどうかはそれぞれで判断すればよいことにして。まずは、「避難所の避難所」としての<場所>を確保する必要があると思うのです。
それぞれの市に問い合わせると、現在の取り組んでる動きを教えてくれると思います。皆さんの地域では、どうですか?
2005年1月20日(木)「更新できず済みません」
仕事が立て込み、更新ができずにいます。書きたいこといっぱいあるんですが。
雪国では雪がすごいと聞いてますが、今はいかがでしょう。大雪だ!と降り始めはニュースで流れますが、降り続けると自然と流れなくなってくるんですよね。お見舞い申し上げます。
メールにて最近情報提供頂くことが増えました。ありがとうございます。「がったん」を充実した物にできるよう、今後もがんばっていきたいと思いますので、今後もよろしくお願いします。
さあ、週末までもう少し。がんばっていきましょう!
2005年1月17日(月)「知的障害者の介護について〜もう一つのバリアフリー」
2004年12月13日(月)のがったん日記で、「被災地の障害者の生活とは」というテーマを取り上げました。また、10月、11月には新幹線の多目的室についてのテーマも取り上げました。その際、知的障害、自閉的傾向のある人、精神障害のある人の利用について話題にさせて頂きましたが、今回電車を利用するときにはどんな点が大変か、みうさんにメールを頂きました。大変わかりやすい文章でしたので、みうさんのご承諾を頂きここで紹介させて頂きます。
<知的障害者の介護について>
多目的室について検索して、websiteの日記の記事に辿り着きました。JR東と東海・西日本の制度的な違いというのは初めて知りまして、たいへん興味深く読ませていただきました。掲示板でも「特別扱いに抵抗」「発券に手間取る」などのご意見を拝見させていただいて、ああなるほどな、と感じています。
さてわたくしがメールをさしあげましたのは、「多目的室」を時間をかけて予約してでも、指定席をとってでも、どうしても利用したい局面を体験したからでございます。
わたくしの弟は重度の知的障害を抱えており、成人しているのですが、多動の子のため、飛び跳ねたり奇声をあげたりします。そのため長時間同じ室内・同じ座席に乗り続けなくてはならない特急や新幹線はほかのお客さんに断続的に迷惑を感じさせてしまうので「介護側が居づらい」のです。知的障害の奇声・奇行の類いはしつけや言いつけで
簡単におさまるテのものではないですので、乗る前にようく言い聞かせても無駄であることがほとんどなのです。
母方の祖母が逝去したため、通夜に参列するため弟をつれて東京-新大阪間を利用したのですが、往復ともに予約して利用しました。ほかのお客さんに神経を使うことなく、必要以上に弟を叱り飛ばすこともなく(笑)、安心して利用できました。ただ座席のシートが若干窮屈なのと、場所的にどうしても「隔離」感は感じますね。わたしたちは「隔離される状態」を望んで選択していますのでそれほど苦にはなりませんけれども、車椅子の方々にはあの隔離感はたしかにちょっと抵抗があるのも共感できます。
知的障害の介護で利用する場合、こんな話があるよ、というメールでございました。
このメールを読ませて頂いた感想は、肢体不自由のバリアフリーだけでは説明できない、もっといろんなバリアが社会にはある。「車いす」や「白杖」、「盲導犬」という、目に見えるハンディに対しては随分周囲の理解が深まってきたような気がしますが、でも、それ以外の、「知的障害」「自閉的傾向のある人」「ADHD」などに対しては、その障害自体まだまだ認知されているとは言い難く、家族の方々がとてもつらい思いをしているというのが現状ではないか、と感じました。車内で不安定になったりしているとき、「わがままだ」、「しつけがなっていない」と受け止めてしまいがちなことが多いと思いますが、それだけの問題じゃない、ということも、周囲にいる人たちは理解しなければ、と思うのです。別に前述の障害を持っていなくても、初めての環境が苦手な子、意外と多いはず。そういう不安を受け止めてあげることのできる、懐の大きい社会だといいなあ、とつくづく思います。「うるさい!」と一喝するんじゃなく、「どうした?」と声をかけられる、そういう心の余裕。
みうさんは「目に見える障害や、障害の有無にかかわらず、知的障害をあたたかく放置する余裕や、杖をついてなくても老人が荷物重たそうにしてたら持ってあげるとか、<誰に対しても平等に機会が与えられる>ことがバリアフリーの理想だと(勝手に)思います。」ともおっしゃっていました。
<車イス>だけの視点ではない、もう一つのバリアフリーについて、私たちは考えていかなければならない時期に来ていると感じます。バリアフリー=車イス、だけではなく、「ああ、そういうことも大変なんだ」といろんな社会のバリアをたくさんの人に知ってもらうことが今、すごく大事なんじゃないかと思うのです。これからもこの問題は、いろんなカタチで発信していくつもりです。これからもよろしくお願いします。
2005年1月16日(日)「駅情報のアップ、近鉄終了、京阪電鉄スタート!」
また、駅情報のアップ、再開しますね。たくさんの駅があった近鉄さんも終了し、今度は京阪電気鉄道さんの駅情報をアップしていきます。実は調査した際に撮った駅の写真がいっぱいあるんですよ。それも合わせて早くアップしたいんですけど、とにかく文字情報を最優先にアップしていきます。写真のアップはまだまだ先のことになりそうですが、よろしくお付き合い下さい。
まあ、今アップしている情報も、昨年の夏のものなので、どんどん情報は古くなっていきます。ただ、いつもお話させて頂いてますが、「がったん」に掲載している種類の駅のバリアフリー情報は、よくなりこそすれ、悪くなることはあまりないのが救いです。階段だけの駅だったのが、エレベーターが設置された、とか、身障者トイレが設置された、とか。設置のされ方に問題がある場合もあるようですけど、大きな流れとしては、よい方向に動いていると感じます。もし、掲載してある各駅をはじめてご利用される際は、事前に各駅にお電話でご確認の上、ご利用下さい。また、皆さんのお近くの駅の、最新情報もお知らせ頂けると助かります。
2005年1月14日(金)「やまなさん、法務局に行く」
やまなさんが法務局に行かれた時の様子をレポートして下さいました。こういう活動のスタイルもあるなあ、と感じると共に、いろんな人の活動の参考になると思い、掲載させていただきます。
<関係者の皆様へ>
ハンドル型電動車椅子に対するJR東海への人権侵害勧告が実際には申立て本人を救済していない事について、質問状を出していましたが1月12日、大阪法務局で本庁人権擁護局法務専門官など担当者から再度説明を受けましたので報告いたします。
1、人権侵害事犯に対する一般的な対応は「法による具体的な基準叉は過去の判例」等により個々の事例を判断するものであるが、今回は問題の重大さを真摯に捉え、敢てハンドル型全体への人権侵害と認定し、勧告と言う行政で行える最も重い救済措置をとった。
2、人権侵害救済措置は公表しないのが通常であるが、敢て公表し大々的に報道発表に踏切った。
以上の事から人権擁護局で行える最大の努力をしたので理解していただきたい事、さらに東海への勧告の内容文
書をもらい、その勧告内容の中で踏み込んだ指摘をしていることの説明を受けた。 (以下抜粋です)
「勧告の概要」
事件:ハンドル型電動車椅子を使用する障害者に対する鉄道利用拒否に関する件
1、事実:
補装具としてハンドル型を給付され使用している身体障害者について、合理的な理由がないのに、一律利用拒否する取り扱いとする事とし、交通バリアフリー法の指定法人である交通エコロジー・モビリティ財団に通知し、上記身体障害者に対し、不等な差別的取り扱いをしたものである。
2、勧告
(1)障害者基本法は基本理念で「全ての障害者は社会を構成する一員として、あらゆる分野の活動に参加する機会を与えられる」とし、ノーマライゼーションの理念に基づく社会づくりが国を挙げて進めれれている。障害者の中には、ハンドル型を日常の移動のために必要不可欠なものとして使用している者が少なくなく、それらの障害者がハンドル型を使用して、公共交通機関、中でも鉄道施設を利用する事は上記の理念を実現するために欠かす事の出来ない要点であり、ノーマライゼーションの重要な場面の一つと考えられる。15年3月には交通バリアフリー技術規格調査研究報告書が出され、これを踏まえ他の鉄道事業者は一定条件の下、ハンドル型の利用を受け入れ、更に受け入れ可能な鉄道施設の範囲を拡大している。
(2)そのような中ハンドル型の利用上支障のない鉄道施設を有し、他の事業者に比し特段困難な事情があると認められないのに、施設全般にわたり一律に利用拒否を決定し、現在に至るまで長期間、新たな検討、取組みをすることなく継続している行為は、ハンドル型を日常移動のため必要不可欠なものとして利用している障害者に対する不当な差別的取り扱いに当たり、重大な人権侵害行為である。よって貴社におかれては、早急に不当な差別的取扱いをやめ、上記報告書の提案、利用を認めている他の事業者と同程度の利用を認める事はもとより、更にハンドル型を使用している障害者の鉄道施設利用を、より広く受け入れるための、検討・取組みを行い、障害者に対し社会を構成する一員として、社会・経済・文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会の付与に協力すると共に、ノーマライゼーションの理念の実現に向けて一層の努力をされるよう勧告する。 (以上)
最後の部分に意を込めている、これで精一杯の表現で頑張っていると言われれば感謝するべきでしょうか…。ともあれ誠意は感じています。裁判に移行した場合有利な材料になるでしょうか?なお、JR東海からはまだ改善勧告への回答は無いとのことで、来たら内容を教えてもらえるよう依頼しました。
この話を読ませて頂いて、10数年前にはタクシーやバスに乗ろうとすると、「車いす」と言うだけで乗車拒否に会っていたことを思い出しました。「バリアフリー」というコトバを通して世の中にこの問題が浸透し、交通バリアフリー法という裏付けもできた。そういうベースがあるからこそ、さらにもう一つ上のステップで話しができるのだな、と感じました。決して現実離れした訴えでもなく、きちんと説明していけば、無理なく理解してもらえるテーマになったということなのでしょう。
ただ、この「説明」に骨が折れるのも事実。やまなさん、多くの人をなるほどと気づかせていく活動、これからもがんばって下さい。応援しています!
2005年1月13日(木)「小さな声の受け皿」
「がったん」も今年は5年目に突入し、掲載駅は2500駅に。今後どんな活動を目指していくのか、いつも考えていることなんですけど。
昔から、鉄道や駅を利用するときに感じたことは、感じたことを言葉にできても、それをどこに伝えたらいいのか、ということ。やり場のない気持が、ずっとたまっていたんですね。しいていえば、新聞の投書欄くらいしかなかったんじゃないか、と。あとは自分で冊子を作るとか。でも、もっと気楽にいろんなことをしゃべれる場がないかとずっと思ってました。そのうちにインターネットとかホームページとかの存在を知り、これはいい!と。そこで自分の意見をいろいろ発信できると言うことがわかり、すごく嬉しかったのを覚えています。
先日メールで友達とそんな話しになり、いろんなことを思い出したので書いてみました。これから「がったん」もそのような小さな声の受け皿になっていけたら、と思いつつ、まだまだ知名度もないんで、先の話しになるかなあ。基本的にはそのような思いが集まる<広場>のようなものを、これからも目指していきたいと思っています。
2005年1月12日(水)「続々・ハンドル型電動車いすの列車利用について〜やまなさんと一緒に」
ハンドル型電動車いすについて、もう少し続けます。
<がったん(管理人)>
あとの課題は重さでしょうか。バッテリーの軽量化がどうなるか。今話題の燃料電池とか応用できないんでしょうかね。詳しいことはわかんないんですけど。ソーラーシステム、とか、走りながらも充電してしまうタイプとか。いろいろアイディア、出てきそうですよねえ。勉強になります。というか、頭が柔らかくなります。
<やまなさん>
またまた取り上げて頂き感謝します。ちょっとくどいようで恐縮ですが、バッテリーや重さについて一言。
> あとの課題は重さでしょうか。
> バッテリーの軽量化がどうなるか。
軽いバッテリーがあれば重量が大幅に軽減されるので良いでしょうが、重心を下げて転倒防止に役立っている面もあるので、重さは在る程度軽くなればそれで良いと思っています。むしろ充電時間の短縮や、蓄電容量の大きさの方が嬉しいですね。
> 今話題の燃料電池とか応用できないんでしょうかね。
> ソーラーシステム、とか、
> 走りながらも充電してしまうタイプとか。
ポシェット君は下り坂自動ブレーキ時充電します。(ついでに、航空機搭乗時のバッテリー取り外しは昔の習慣を未だに踏襲しているだけで必要ありません。取り外しの理由を JALの担当者に質問したところ
a.勝手にスイッチが入り暴走する恐れを防ぐため。』、『キーを抜けばありえません。』
b.横倒しになった時液漏れし、機体などに損傷を与える恐れを防ぐ為。
『電動車椅子が横倒しになる場合は?機体が90°バンクする時以外、起らないはず、今は貨物室にはコンテナに収納して積み込む』 もし車椅子が横倒しになるとすれば、航空機事故が起きています。
従って通常の電動車椅子でバッテリーを取り外す必要はありません。)車椅子を預ける時、液漏れする恐れが無い事を担当者に納得させれば取り付けたままでOKだそうです。ちなみにポシェットのバッテリーは腋がジェル状で
、横置きも出来るそうです。ところで、今のバッテリーで液漏れするのがあるの?)
本題に戻って、電動車椅子では重量はあまり問題にならないと考えています。理由は、交通バリアフリー法で、5000人以上乗降駅の1ルートバリアフリーが義務付けられているので、主要な駅は持ち上げる必要が無いからです。
未だにJRが乗車拒否の理由に「持てない」ことを挙げるのは変ですねえ!
…
確かに、駅では「持てない」ことを理由にされることは、都会から離れると、階段しかないことが多く、まだ多いように思います。ただ、将来的には整備されていくことでしょうから、基本的にそれを理由にはできないと私も思います。あと、車いす対応エスカレーターが設置されている駅でも、電動のタイプによっては利用できないこともあるようです。エスカルや車いす対応エスカレーターなど、利用制限のある、中途半端な設備ではなく、自由に使えるエレベーターを中心に整備を進めて欲しいと思っています。
以上、電動車いすに関するお話でした。
2005年1月10日(月)「続・ハンドル型電動車いすの列車利用について〜やまなさんと一緒に」
昨日はやまなさんとのメールでのやりとりを掲載させていただきましたが、そのあと、お礼と補足のメールがやまなさんより届きましたので、再度掲載しておきますね。視点がわかりやすく、なるほど、です。
解りやすく掲載して頂き有難うございます。長々と説明しても真意が上手く伝わるか、疑問な事が多いので、何時も困っていました。もう少しご理解を進めて頂く為、二三補足させて下さい。
●大きさについて
車椅子は巾70、長さ120、高さ109cm以内であればOK。(手動、電動、ジョイスティック、ハンドル型全て共通)
重量は制限ありません。従って物理的な大きさは、各々のタイプに大小があると言う訳で。ハンドル型が大きいとは限りません。ただイス型はフレーム構造でハンドル型は外形がカバーされているので、心理的に大きく見える傾向があります。
●私のハンドル型電動車椅子は
巾43、長さ94、高さ80cm、重量42kg。ネジ1ケ所緩めるとイスを取りはずせ、ハンドルが倒せます。普通乗用車のトランクに格納出来る―タクシーに乗れる!(上段の左端)運転手さん一人で積みおろし可能。発売元、株セリオ、ポシェットhttp://www.imix.or.jp/serio/
●使ってみて解ったこと
車椅子は巾が行動を規制する!本屋、コンビニ、百円ショップ、喫茶店、レストラン、、、。車椅子の巾のせいで入れない店がいっぱいです。でも、巾43cmは小柄な人の巾と同じなので、普通の人が入れる所は全て可能なのです。都市生活には最も重要なことです。この巾は手動車椅子では不可能、ジョイステック型電動もこんな巾の機種は販売されていません。
●私がハンドル型を使う理由
実は車椅子を2年前に突然必要とするようになりましたが、いきなり病院型の車椅子を使う勇気がありませんでした。
初めて現実に直面してみると、普通の車椅子を病院の外で使うと「私は障害者ですよ」と宣伝して歩くような事と思えてからです。それに「イスがそのままの形で外を移動している」のは変だ!(話しても誰も変だと同意しないので、ますますヘンだが増大)違和感が拭えませんでした。デザインされた形跡が殆ど無い、何か在るはずと探しまくって見つけましたが、使ってみるまで普通の車椅子では、普通の社会生活が出きない事に気が付いていませんでした。この「車椅子らしくない車椅子」を使ってみてはじめて、多くの問題が見えてきたのです。
●やれることをやろう
障害に関わることは全く無知でしたが、変な事は何とかしなくてはと、行動始めて、だんだんこの世界でがんばっている方々と知り合いになってきつつあります。今度の人権侵害勧告までは一人でも漕ぎ着けましたが、何も解決になりませんでした。皆で力を合わせて一つづつ解決する事が大切と痛感しています。法務局には疑問点の説明を求めていて、12日に会うことになっています。
1、一部の車椅子だけ乗せないのは、法の下の平等を犯している
2、「人権侵害の改善勧告を出して救済を終了した」言われても
申立ての新幹線乗車を拒否することが続く限り救済していない。どんな説明が行われるか興味深々です。また結果はお知らせします。長々すみません。お礼と報告まで。
行動派やまなさん、詳しい説明、ありがとうございました!今度、法務局の方にも会われるとのこと。興味深いですね。あと、巾43センチって、すごい。手動でもスーパーでは陳列棚、人混みで、前方だけでなく、左右の接触にも気を遣いますからねえ…。あと、セリオさんのホームページの車いすを拝見したんですが、黄色の車いすがいいですねえ。10数年前に手動の車いすのカラーに蛍光色が選べるようになったとき、子ども達が様々な蛍光色の車いすを発注、得意げに乗り回していたのを思い出します。ピンクとか、黄緑、とか。それが蛍光色なので、何となく光って見える訳です。ピンクとかは、目が落ち着かなかった記憶がありますが(笑)。「おしゃれ」とはちょっと違うかもしれないけど、自分を主張することのできる、自分のための「道具」になってきたんだなあ、と、そのとき感じました。もちろん、まずは「機能」が第一の課題だとは思うのですけど。眼鏡だって、いろいろおしゃれするじゃないですか。車いすだって、ねえ。福祉機器展などに行けば、機能的にも最新の車いすにも出会えるだろうし。もっと「車いす」も進化していいと思うんです。「機能」「デザイン」そして車いすに対する「固定観念」も。そうすれば、町中で車いすを利用している方に会っても、「かわいそう」とか「大変」とかじゃなくって、「素敵」「すごい」、同じユーザーなら「うらやましい…」ということにもなろうかと。甘いかな(笑)?でも、自分だったらそう思うんで。はい。
あと、余談ですが、昔ジョイスティック型の電動車いすに乗っていた方で、「トラック野郎」風の電飾をバリバリ取り付けていた人がいました(笑)。バッテリーが果たして何分持つのか、心配ですが(笑)。そこまですれば、第一印象は「すげえ…」でしょうね。私もそうでした(笑)。雑誌にも載ったって言ってましたねえ。「トラック野郎」系の雑誌に(笑)。
別にそこまで進化しなくてもいいんですが(笑)。そういう人もいましたよ、というお話でした。
2005年1月9日(日)「ハンドル型電動車いすの列車利用について〜やまなさんと一緒に」
12月30日の「がったん日記」でハンドル型電動車いす」の列車利用について紹介しましたが、その後大阪に住むやまなさんからメールをもらいました。なるほどなるほど、とあらためて知ることも多く、ご本人の了解も得たので、この場で皆さんにもやりとりの様子をご紹介しますね。抜粋にしようとも思ったんですけど、かえってやまなさんの言いたいことが伝わらなくても困りますから、全文載せておきます。少々長いですが、お付き合い下さい。
<がったんさんへ>
初めまして、ハンドル型電動車椅子の人権侵害を申立てた本人です。いつもHP拝見しているのですが、12月16日の記者会見以来、対応に追われていて、「がったん日記」に取り上げていただいているのに気付くのが遅れていて、本日読ませていただきました。
新聞報道は1時間も説明したのですが、一番肝心な点を書いてくれませんでした。がったんさんも理解して頂いていないようなので少し説明させて下さい。それからJR東海や東日本は、基本的に車椅子の乗車は一般乗客に邪魔になる、ましてハンドル型=シニアカーと思い込んでいて、乗車拒否したいと思っているので、報道をうのみにしないで下さい。「利用者と介助する乗務員の安全が確保出来ない」とは呆れます。発表は自分の都合の良いようにわい曲されています。
●この度の人権侵害勧告では何も解決していません。
ハンドル型車椅子だけ身体障害者手帳ではダメで、補装具支給によるものだけで特急は全部乗せない「補装具支給乗車制度」を前提条件としているからです。これは法の下の平等や移動の自由と言う基本的人権を明らかに侵害したままで、むしろそれを是認するものだからです。
●ハンドル型電動車椅子とは外での使用を主とする車椅子です。
皆がイメージする車椅子は、病院で使っていたものをそのまま使用しているものです。確かに室内では便利ですし、改造が容易なので重度障害者の個別なニーズに対応しやすい利点があります。しかし外出には本当にこのデザインで良いですか?下肢障害で歩行出きないが、外出する必要がある人にはハンドル型の改良された車椅子は安全で操作が簡単で、けっこう利点があるのです。(添付ファイルを見て下さい、サイズ大きくて恐縮ですが) ※右上に掲載しました。
●ハンドル型車椅子は大型とは限りません。
どちらにも大小があり、重量もいろいろ、回転は前進後退の切り替えしでカバー出来ます。ハンドル型の方が身体感覚で運転出来るので使いやすい面が在ります。それに法律上全く同等の車椅子なのに、ハンドルで操縦するものは車椅子扱いしないのは間違っています。
●交通バリアフリー法では車椅子の乗車環境を義務付けています。
1ルートが整備された駅間では車椅子の種類による制限は無意味ですし、スペースが無いから乗車させないのは、スペースを確保していない方が違反しています。ジョイスティック型はOKで、ハンドルが付いていると全部ダメと言う合理的理由かありません。
但し、いわゆるシニアカーは車椅子としてデザインしていないのに車椅子の型式承認を取って正規の車椅子として販売している事に問題があります。しかし正規の車椅子である以上乗車を認めている鉄道がかなりあります。
これは車椅子と言うものを根本的に議論し、規定し直さなければならない問題が根底にあると考えています。かなりややこしい事なのですが、皆様がもっと問題の本質を理解し、考えて頂けることをお願いします。 大阪、やまな
<やまなさんへ>
メールをありがとうございました。お返事遅れて済みません。
なるほど、私がイメージしていたのは、「ジョイスティック型」ですね。ハンドル型の電動車イスはまだ見たことがありません。ジョイスティック型は運転が慣れるまで大変で、ぐるぐる回っちゃったりして大変な思いをしたことがあります。
あと、バッテリーも大きいのを2個積んだりと、重量がとてもあるというのが印象です。ハンドル型ならイメージに近い運転ができそうですね。
シニアカーとの違いはまだよくわからないけれど、お年寄りの方がよく町中を運転しているのが「シニアカー」と捉えていいのでしょうか?それならよく見かけてると思うんですが。それとも規格としてはハンドル型と捉えていいのかな?おお、複雑…。
手動の車いすは随分デザインのよいものが出てきた気がします。自分でいろいろリクエスト可能だったり。それに引き替え、電動はまだまだ問題を抱えているのですね。やまなさんのメールであらためて気づきました。
私もまだまだ不勉強なんですが、もしよろしければ、今回のメールの文章、がったん日記で引用し、紹介させてもらえませんでしょうか?ハンドル型の車いすについて、たくさんの人が気づき、理解を深めることができればと考えます。ご検討下さい。
<がったんさんへ>
早速返信メールありがとうございました。小生の文章は特に断っていない限り、全て公開していただいて結構です。
色んな事情で車椅子生活になっても、可能な限り単独で自由に外出する事が大切だと思っており、それを妨げる事を一つづつ解決する為に皆が力を合わせ発言して行くことが必要と思っています。
車椅子での社会参加には電動でないと、単独で行きたい所へ自由に外出する事は、実際には無理な事はご経験済みと思います。車椅子のデザインが多彩になってきましたが、外出用の車椅子にはどのような機能が必要なのかとの、本来の意味からのデザインは考えられていません。
一番の問題がいわゆるシニアカーだと思っています。
> シニアカーとの違いはまだよくわからないけれど、お年寄りの方がよく町中を運転しているのが「シニアカー」と捉え
> ていいのでしょうか?それならよく見かけてると思うんですが。それとも規格としてはハンドル型と捉えていいのか
> な?おお、複雑…。
メーカーも使用者も、ほとんど車椅子との認識なしに使っているけど車椅子の規格で製作されていて、車椅子の型式承認をとり介護保険での適用を認めている、車椅子規格の限度一杯の乗り物が多分シニアカーでしょう。これがハンドル型なので、本来の車椅子として障害者が使うハンドル型車椅子と外見上同じなので、問題が複雑になっているのです。
対処の方法は以下の2つのどちらを取るか、社会的合意の為に議論が必要と考えておりますが、現実の方が先行している気配があります。
1、法律上車椅子の認定を取っているものは、一律に車椅子として扱うのが当然。
(関西の地下鉄は、大阪・京都など一切区別なしで乗車を認めています)
2、車椅子と歩行困難者用車両(シニアカー類)を区別する。
車椅子とシニアカーの規格を別に決める。シニアカーは講習を義務付ける試験無しの免許のようなものを考える。
車椅子とは何か、どうあれば良いかと考える事がそろそろ必要ではないでしょうか。残念ながら日本では車椅子とは何かを考えた事がないようです。車椅子を規定している法律が道交法の例外規定「車両でなく歩行者扱いをするもの」しかなく、車椅子とはどうあるべきか言う観点からは法律がありません。厚生省関係では、支給に関する事以外考えて形跡がありません。
ハンドル型電動車椅子は、積極的に社会参加しようとする歩行障害者にとって大変便利な機具で、社会的認知も進んでいるのですが、JR2社が頑強に、どんなに小型でもシニアカーだ、車椅子とは認めないと頑張るので困っているのです。問題解決のために皆さまのご理解ご認識を必要としています。よろしくお願いいたします。
…いかがでしたでしょうか。そうなんですよ。私にとって電動車いすとはジョイスティック型という、右上図の写真の下段のタイプであり、上段のハンドル型のタイプは、ずっとシニアカーだと思っていました。やまなさんのメールを読んで、自分なりにすっきりしてきたんですけど。
そうするとですね、生活でこの電動車いすを使用している人が、そのままの生活を続けて、その延長で電車に乗る、と。そのときに、現実的に駅や電車車内での移動可能なルートは、手動車いすより限りなく少ないことが簡単に想像できます。あくまでも、社会のバリアフリーの基準が「手動型車いす」だと感じるからです。
※(「がったん」の調査基準は「ジョイスティック型電動車いす」(右上図の下段左)も想定しているつもりなのですけど、あらためて「ハンドル型車いす」というと、ちょっぴり自信がありません。大きさのイメージがわかないんですね、自分自身。)
調査をしていても感じること何ですが、駅に利用について電話をすると、「え〜と、電動ですか、手動ですか?」とよく聞かれます。そんな時、「困るんですよねえ、」的なコメントが返ってくると、がっかり…。バリアフリーと一口で言ってもいろんなカタチがあり、すべての人が使いやすいカタチと言うものは難しいかもしれないけれど、近づける努力は必要だと思っています。「困るんですよねえ」と言われるのが一番困るんです。あくまでも<そちらの問題でしょう>と言いたくなったりもしますしね。エレベーターがないから利用されても困るんだ、と言われたって、こっちだって困る(笑)。エレベーターがあれば問題なく移動できる訳だから。私自身<権利>を振り回すのは嫌だし、鉄道各社にお金の余裕がないのはわかっている。だけれどもそこで、「困るんだけど」じゃなく、「じゃあ、どうしようか」と考えることが自然にできる社会になったらいいなあ、と、心から思う今日この頃です。
私がこのやまなさんとのやりとりをしていて感じたことは、まだまだ自分に知らないことがたくさんあるということ。そして、「知らないこと」に関しては、結局今までの自分の知識を総動員して対応するしかないから、そのことについて考えることができない。「知っている人」、「まだ知らない人」それぞれが、「伝えること」と「知ること」ができるといい。その「場」に「がったん」がささやかだけれどもなれたら、と感じました。自分自身も含めて、みんながいろんなことを考えるきっかけを、もっと作りたいと思っています。
2005年1月5日(水)「仙台駅在来線ホームにエレベーターが設置開始」
とうとう仙台駅の在来線ホームの一部(5〜7番線)に自由に使えるエレベーターが設置されました。新幹線ホームは以前に設置されていたのですけど、とうとう在来線もOK、ということで。現在工事中の1〜4番線も完成すれば、地元の人たちは随分便利になることでしょう。
あと、長町駅も高架工事が始まっており、これから大変身しそうです。目が離せません。
2005年1月4日(火)「仙台〜雪国の生活」
車イスを使って生活している知人に聞いた話。「いやあ、仙台は車イスの駐車場がいろんなところにあるんだあ。便利になったよ〜」聞くところによると、大体の店には車イススペースのある駐車場が用意されているとのこと。それって便利ですよねえ。確かに。ただ、一般の方が車イススペースに駐車するという、マナーの問題は若干あるようですけど、おおむね使いやすいとのこと。
仙台は、雪国といいつつ、北東北のように<豪雪>ではなく、積雪なくとも<凍結>という違ったカタチでの大変さがあります。ましてや坂の道。生活は大変です。家の前の道路が40度の坂、とかいうと、ちょっと車イスを使っての生活は、雪のあるなしにかかわらず、厳しいものがありますね。今回は、路肩に数日前に積もった雪が山になり、歩道がふさがれている状態の道路。そんな中で、まず、車なしの生活は考えられないこと、坂の街での生活には物理的な難しさがある、ということ。難しさがいろいろと浮き彫りになる帰省でした。続きは、また明日。
2005年1月3日(月)「我が家の帰省法!?」
今、常磐線の普通列車車中でこの日記を書いています。千葉の我孫子から仙台へ、普通列車で帰省中です。ちなみにタイムスケジュールは、「我孫子10:50→14:08いわき14:46→17:22長町(仙台)です。まあ、途中、子どもも飽きるんで、いわきで40分乗り継ぎ時間を作ったので、6時間30分。いわきを6分接続にすれば、我孫子11:26→14:40いわき14:46→17:22長町、と、なんと6時間を切ります!すごい…て、私だけですか?こんなことに感動しているのは(笑)。まあ、6時間も電車に乗るのも、しんどいって言えばしんどいですけどね。でも家族全員でこんな妙な帰省をするのには訳があります。なんと!新幹線を使うより、切符代が普通列車で18切符という切符を使うと5分の1の2300円で済むからです!
まあ、子どもが小さいころは長時間の電車の移動も大変でしたが、今ではそれぞれに一人で本を読んだり、ゲームをしたりで過ごせるようになりましたから。とはいえ、ちょっとやはり飽きると、オセロ3連戦、とか、UNO大会や将棋大会を実施しなければならず、楽しいんだけれども、ふ〜、ってかんじですけどね。まあ、楽しく過ごすのなら6時間も区にならないですから。はい。安いが一番。その代わり「テニスの王子様」の漫画本を束でまとめて買ってあげる(もち、古本屋さん。まとめ買いは安いんですう。)と、親の株も上がるし、親も読める(笑)。めでたしめでたし♪
…って、こんなことを話したいんじゃなくって(笑)、考え方によっては乗り換えが1回で済むので、長距離の移動にはとても重宝するんですよね。我孫子から仙台の長町という駅まで行こうとすると、新幹線は速いけど、上野駅と仙台駅で2度の乗り換えがある。そして、上野駅では地上2階ホームから地下4階ホームまで移動しなきゃならないので、結構きついんです。車イスユーザーならなおのこと。乗り換えの少ない移動がもっとできるよう、直通列車を各鉄道会社さんは増やして欲しい。ぜひ、よろしくです。
2005年1月2日(日)「<がったん>の新しいカタチ」
昨日はあんまりゆっくり書けなかったので、あらためて新年のご挨拶を。
「がったん」も、今年は飛躍の年ではないか、と。そのようなことを思っております。具体的には、冊子版を何とか年内、いや、来年の新年には完成させたい、そのように考えているわけです。と言うのも、モスバーガーの「モス夢チャレンジ」の二次審査は、結局連絡がないと言うことからすると、通過できなかったようなので、これからの予定が少し変わって来るので。本当はあらためて全国の県庁所在地の駅を再訪して、冊子をまとめたかったのですが、自費ではさすがに苦しい。ですので、もうとりあえず調査自体は終えているので、早くアップし、編集して冊子版を出版し、我が家の台所を少し潤わせなければ…。昔は「がったん」の赤字も「軽自動車1台分!」とかいってましたが、今ではもしかすると、「1000CCクラスの普通乗用車1台分」くらいにはなっていそうな気がするので…。
おお、新年早々なんと暗い話しを(笑)。失礼しました。でも、やはり、お金って、大事だと思うんで。
あと、せっかくの出会いを大事に育てたいな、と。情報交換も兼ねて。どんな方法がいいかは、ちょっと今考えているんですけど。うまくカタチにできる方法を考えています。
まあ、データ集としての性格が強いホームぺージなのですから、困った時など、必要なときだけ訪れればいいのであり、特段おもしろい(?)内容にしなくてもいいかとは思うんですけど(笑)。なんか、こう、立ち寄るとホッとする、おもしろい、「がったん」をそんな空間にできないかと、ずっと考えているのです。なにかよいアイディアがあったら教えて下さると嬉しいです。なにはともあれ、今年一年、よろしくお願いします。
2005年1月1日(土)「明けましておめでとうございます」
みなさん、どんな新年を迎えられましたか?「がったん」もトップページの壁紙を替えて、心機一転、がんばります!
今年もどうぞよろしくお願いします。