2012年のがったん日記
2012年12月16日(日)「秋田県秋田内陸縦貫鉄道の駅情報をアップしました」
久しぶりの更新になります。みなさん、お元気ですか?
最近また、地震が活発化している感じがします。特に、東北地方にお住まいの方、気を付けてお過ごし下さいね。まあ、千葉もなかなか揺れているんですけど…。
今回は、今夏の秋田内陸縦貫鉄道の駅情報をアップしました。ストックはまだあるので、冬休みにかけて、徐々にアップして行ければと考えてます。皆さんからの駅情報や、ネットで駅の改築情報もたくさん入ってきているのですが、即更新できないのがもどかしい日々です。どうも地震が、生活の大きな部分を占めている気がします。東北で被災した方々に比べれば、全然たいしたことはないと思いますが、日々地震で揺れて、数日おきに母と電話をしていると、どうも気持ちがそちらに向かいがち。おまけに原発のニュースを聞いたり、選挙がらみの話を聞くと、早く何とかして欲しい、と思ってしまうし…。3.11以降、物事の考え方が、大きく変わったとあらためて感じる年の瀬なのでした。
2012年10月14日(日)「青森県、岩手県のJRの駅情報をアップしました」
8月下旬に、北東北のローカル私鉄を歩いてきたときの、JR線の駅情報をアップします。感じたことをもっと書きたいのですが、駅情報の追加更新に優先的に時間を割いていきたいと思います。
2012年9月1日(土)「三陸鉄道の駅情報をアップしました」
8月下旬に、北東北のローカル私鉄を歩いてきました。今回は、三陸鉄道の北リアス線の駅情報をアップします。感じたことはたくさんあるので、のちほどアップしますね。
2012年8月26日(日)「BRT、バス高速輸送システム、気仙沼線ではじまる」
宮城県を走る気仙沼線で、8月20日にBRTがスタートしました。専用区間は、今は2キロ。これをどんどん延ばしていくとのこと。ということは、どんどん、被災しなかった部分の線路をはがしていく、と言うことでもあります。今は、沿線の国道も渋滞が日常化しており、長い距離を通う高校生には朗報だとは思うのです。しかし、被災しなかった線路も、今回のケースでははがしてしまうことになり、さあ、じゃあまた復旧させようとなったときに、あらためて引き直すため、大きなエネルギーを使ってしまうのではないかと心配です。それが復旧の足かせになるのではないかと…。
三陸鉄道は第3セクターということで、資金面の援助が国からあるけれど、JRにはない。そのような現状で、JR東日本に体力があったとしても、果たして一度はがした鉄路を、元に戻そうとするだろうか。やはりなんらかの支援は、国からも必要ではないか、と思うのです。そうでないと、「採算が合わない」、「民間企業だから」と言う弁も立ってしまう。
整備新幹線には、惜しげもなくお金を出す国ですが、地方の生活の足は、採算が取れないからとやはり切られてしまうのでしょうか。国鉄が民営化されたとき、確かにサービス向上などよい点もありましたが、「生活」を大事にできるか、という点は、現実のこととなりそうで心配です。
今、岩手から宮城にかけて、三陸道という高速道路の建設が急ピッチで進んでいます。あ、そういうことには簡単にお金が出るんだ、とびっくり。でも、高校生や高齢者は、車が運転できないじゃないか。もっと、身近な生活の「足」のことを考えていけないものだろうか。そんなことを、高速道路の建設中の高架を見ながら思ってしまうのです。
2012年8月17日(金)「東北の駅を大幅追加しました」
ここ1~2年の間に調査していた東北地方の駅情報を大幅に追加しました。「がったん」も掲載駅が4000駅まであと少し。検索しやすいように、工夫しなきゃ、と思っているんですが、このホームページビルダーというソフトを最初の頃手探りで使っていたので、フォルダ分けとか、リンクのさせ方が、もう、4000駅まで膨らんでしまうとこんがらがってしまっていて。どうほぐせばいいのか、ちょっと困惑している間に、駅の数だけが増えているのです。う~む、まあ、もう少し、入力するべき調査済みの駅があるので、それを入力し終えたら、じっくり考えていきたいと思っています。
2012年8月13日(月)「故郷を、大事にしたい」
帰省シーズン、皆さん、いかがお過ごしですか?実家に帰ってゆっくり、という方も多いでしょう。私は、今年はピークをずらして帰ろうかな、と思ってます。仕事の関係もあって、なかなかお盆そのものに帰るのも難しい。
帰省するときに、飛行機、列車、バス、車…。いろんな方法で帰られることでしょう。特に、東北へ列車を使って帰る方は、駅がない…という方も多いと思うんですね。その町の、玄関であり、中心にあるのが、駅だと思うのです。それが、ない、というのは、すごく喪失感というか、心にぽっかりと穴が空いた感じがするんでしょうねえ…。
今回、青森県の五能線の駅を中心に30駅追加しました。無人駅がね、ほとんどなんですよ。ホームからそのまま外に出れます、という感じの駅。でもね、バス停とはあきらかに違う。その町にいつでも駅はあり、人が集まれた場所。だからこそ、人が集まり、出会いや別れがあるわけで…。「ああ、帰ってきたな」と、今回の帰省でたくさんの人がそう感じたことでしょう。心のよりどころは、大事にしていかなきゃいけない。それが、たった1本のホームしかない無人駅だったとしても。
集落は、駅を中心に作られます。その駅が流されて跡形もない状態になったら。そして代わりに少し離れた国道にぽつんとバス停が立ったとしても、そこに集落はできにくいと思う。あとは、若者がバスを捨て、車でぶんぶん走り回りますよ。で、バスは廃止になって、年老いた人は「足」を失う…。
故郷を、大事にしたい。あの地震から、そんなことを考え続ける日々です。
2012年8月1日(水)「青森、秋田両県のJR駅データ、追加です」
一昨年のデータではありますが、たまっていたデータを追加しました。この夏、たまっていたデータを追加していきますので、よろしくお願いします。
2012年7月2日(月)「地方鉄道の今後は?」
本業の仕事の忙しさが一段落してみたら、季節はもう夏になっていましたね。みなさん、お元気ですか?
なんだか、忙しさと暑さにつられて気持ちがへとへとになりがちなんですけども、なんとか7月を迎えられました。この春から、いろんな人とのよい出会いが続いていて、新鮮な気持ちで日々過ごしています。この出会いが、夏を上手に乗り切るエネルギーになるといいなあ、と思う今日この頃です。「がったん」のデータ更新も、まだまだやりかけの物がたくさんあるので。
「がったん」的な話題でいうと、最近はやはり、震災以降不通になったままの、東北の鉄道が気になるところです。いわゆる、気仙沼線と大船渡線ですね。バス転換に地元が同意したとのニュースが耳に入りました。線路の軌道を活用した専用道をバスが高速で走る、というシステムのようです。まあ、地元自治体も、あくまで暫定的、という姿勢のようですが、今後どうなるか…。
今後、大きな地震による津波があったとします。そうすると、今回のように、沿岸部の鉄道はおおきな被害が予想されます。日本は山あいの地形を避けるため、海岸線ぎりぎりを走るケースが多いですからね。そうなったとき、鉄道会社はどう存続を判断するのか。公共性と採算性と、どう天秤にかけるんだろう…。今回の宮城岩手の地方鉄道の行く末が、今後の鉄道の将来を決める、大きなモデルケースになる気がします。
JRじゃなくて、三陸鉄道のような小さな私鉄だと復旧費が出たりするわけで。じゃあ、JRは大きな会社だから自分で何とかしなさいといっても、赤字ローカル線をさらに多額の金額をかけて復旧するだろうか…。でも、三陸鉄道にしても、JRの大船渡線にしても、地域住民からすれば、同じ沿線の同じくらいの混み具合の生活の足なわけです。天災がおきたからといって、今までの生活の足が今までの線引きで、なくなってしまってよいのか。
もしかすると、今回の鉄道の件に限らず、「人は、どう生きていくのか」という、すごく大事なテーマを、震災は私たちに突きつけてくれた気がします。次は自分の町の鉄道が、あっという間になくなるかもしれない。そのときどうするか-。原発もそうです。沖縄の問題だってそうです。日本に住むみんなが、いろんなことを、自分のこととして考えていく必要があると、あらためて思うのです。
なんだか、堅苦しい話ばかりでごめんなさい。ただですね、先日、仕事で北海道の大自然の風景を眺めてきたんですよ。その中を、富良野線や根室本線という、これまた1両編成の普通列車が数時間おきに走っていくわけです。そんなのどかな風景が、実は永遠に続くものではなく、大事に育てて守っていく必要があるんだな、もっといろいろ考えていかなければ、と思いを新たにし、いろいろ書きたくなったので。
夏に向けて、時間を作って、また書いていきたいと思います。
2012年5月5日(土)「100000アクセス、ありがとうございました!」
12年間かけて、10万アクセス。すごいです。ありがとうございます。ここまで続けてきて、よかったです。実は、トップページのカウンターが、99999のあと、6桁にちゃんとなるのかなあ、もしかしたら、0にリセットされちゃうのかなあ、と(笑)、少々心配していたのですが、無事6桁になってよかったです(笑)。
今後も地味に、更新を続けていきたいと思っていますので、時々のぞいてくださると嬉しいです!たぶん、ぽちぽちと、更新し続けているはずですから…。
2012年4月15日(日)「えきペディアさんのバリアフリーマップがすごい!」
「えきペディア」~NPO法人まちの案内推進ネットの方から、京都の地下鉄バリアフリーマップを送っていただきました。<地下鉄駅や観光施設などのバリアフリー経路やトイレが一目でわかるハンディ冊子>というのがテーマなのですが、これがですね、すごいのですよ。これまでも、ネット、冊子と様々な手法で駅のバリアフリー情報を発信しているえきペディアさんなのですが、完成度の高さといったら…。がったんでも、同じことをやってるつもりなのですが、どうも手作り感が丸出しになってしまって、う~む、と悩むところです。とにかく、ぜひご覧くださいね。がったんのトップページからもリンクしています。
2012年3月11日(日)「現場100回。~<がったん>の原点」
この言葉を先日ラジオで聞き、「がったん」を始めた20数年前のことを強烈に思い出しました。すごく最近、忘れかけていた気がして…。「がったん」を始めた頃は、まだ大学生で、時間もあったから、現地に行って、自分の目で見て、確かめることを基本にしていました。宮城県の全駅におりて、構内図を手書きで書き、まとめたのが「がったん」の始まりです。今のようにネットで情報が得られたわけではないし、その場に行かないとわからないことはたくさんありました。特に、「バリアフリー」という言葉がまだ市民権を得ていなかった時代。国鉄、いまでいうJRも、それぞれの駅について、スロープだ、改札幅だ、という情報は持ち合わせていなかったように思います。<視点>がなかった。特に、車いすで駅を利用する、という視点が。
ただ、調べていくと、車いすと言っても、電動車いすと手動の車いすとの視点は違ってくる。今では、ハンドル型電動車いすの視点も必要となってくるでしょう。そして、車いすではバリアに感じる点字ブロックも、視覚障害者の方々には有効な支援であり…。 「視点」と一口で言っても、様々な対象者がいて、折り合えるところはあるのだろうか、と感じたこともありました。
この「がったん」では、今のところ、「手動の車いす」の視点で鉄道全般を見ています。電動車いすもその中には多くの割合で含んでいると考えています。それを踏まえて、<移動に関するバリアについて、ワンルートは確保したい>そんな思いでやってます。
折しも不況が続き、撤退する地方私鉄の鉄道や、新幹線の開業の余波で在来線が苦境に立たされている例も増えてきています。また、昨年の3月11日の震災では、津波で被害を受けたまま、復旧していない鉄道がまだ存在します。
はたしてこれから、鉄道はどうあるべきなのか。特に、ふるさとの東北をベースにしながら、これからの「がったん」の活動を進めていきたいと考えている今日この頃です。できるだけ、現場に足を運びながら…。