<「がったん」をご利用になる前に。>
以下の理由により、実際に掲載駅を利用するときには、事前に利用する駅に電話し、最新情報を得てください。

○掲載されている情報は調査時の情報であり、調査費の都合上最新のものではありません。ご了承ください。(調査日は各駅に表示してあります。
 2019年、ゆっくりと「がったん」も再起動し始めています。掲載内容があまりにも古くなりすぎていて、早く訂正したい!更新したい!!という思いが強いのですが、情報量がいつの間にか膨大にふくれあがっていて、何から手をつけていけばよいのか…という状態です。徐々に更新ペースを上げていきたいと思っていますので、それまでは必ず調査日をご確認いただき、ご利用いただければと思っております。「がったん」は、教科書ではなく、あくまでも「参考書」、というスタンスで…。(ああ、なんて弱気な…)

○合理化のため、駅員さんが一人しかいない、早朝夜間は無人になり昼間しかいない、いたとしても高齢である、など、介助をお願いできないケースがとても増えてきています。また地域によっては降雪のため、スロープや業務用スロープが使用できないこともあります。

○逆に、調査後にエレベーターなどの設備ができたり、近隣の駅が利用しやすくなることもあり、最新情報を入手しましょう。

○しかしながら、JR東日本をはじめとする大きな鉄道会社さんは、駅直通の電話を廃止し、問い合わせをコールセンターに集約する流れが加速しています。コールセンターはあくまでもセンターであり、現地の駅の情報、特に階段がどうか、とか、駅前はどうなっているかの情報は分からないと思います。エレベーターがあるか、とか車いすで使えるトイレがあるかなどは、私たちでもネットを駆使すれば分かるのです。私たちがほしいのは、その先の情報ですよね。現地の駅員さんに直接聞きたい、確認したい!でもきっと、コールセンターの方に「確認しますので、折り返しお電話いたします」と言われてしまうかな、と。今、駅員さんは削減され、無人駅が圧倒的に増え、駅員さんがいても一人だけ、ということが多くなっています。そのときに、ダイヤが乱れているときなど電話が殺到したら、現実的に仕事にならない、というのは分かるんです。でも、私たちが求めている情報が手に入らない現実をどうにかしてほしい。まず私たちにできることは、この「がったん」とかの一次情報で情報を集め、その次に駅名を画像検索して、最新の映像をチェックする、それでも分からないときは、現地の観光協会やバリアフリーの団体に電話で問い合わせることが現実的で、確実な気がします。「がったん」に載せている情報もどんどん古くなっていきますので。皆s何が実際に行っている情報収集の仕方も、教えて下さると嬉しいです!
○エレベーターがない駅では、階段昇降機(チェアメイト)を用意して下さる駅もあります。ただ、近隣の駅にあって輸送するとか、久しぶりに使うので充電等事前準備が必要、または操作方法を熟知した職員、及び操作時の人員確保など、前日またはできるだけ早めに駅に連絡がほしい、というのが、現場の駅員の方々の切実な声でした。もちろん、自由に移動できるのが望ましいんですが、現場の駅員さんの人員削減の現状も理解してあげて下さい。ただ、私は利用したことはないんですけど、利用した方の話しを聞くと、ちょっと怖いそうですねえ…。まあ、確かに、ゆっくりと昇降はするんですけど、身体は斜めになるし、あと、周囲からの視線も気になるし、周囲への注意を促す音が、これまた視線を集めるとか…。早く自由に使えるエレベーターが設置されますように…。

<外からホームにはスムーズにアクセスできたとしても…>
○駅自体が自由に移動できても、ホームから車両に乗るときには、1段ほどのステップがあったり、ステップがなくてもホームと車両の床に段差があるのが、まだまだ一般的です。関東や関西などの大都市圏、私鉄や地下鉄ではそれでも段差は解消されてきていますが、地方に行くと、まだまだ車内の1段のステップは存在します。
 たとえば、東京で暮らしていると、右側の写真のような車両はほとんど見かけることがないので、??と意味が分からないかもしれません。しかし、全国にはまだまだこのような車両が数多く存在し、エレベーターと平行して大きく取り上げていかなければならない問題だと個人的に思っています。完全に一人で鉄道で長旅をしようと思ったら、必ずどこかでこの問題にぶつかるはずだからです。
 このステップを解消するには、駅のホームのかさ上げも必要で、先にホームをかさ上げしてそこにステップのある車両が来ると、逆に車内とホームの間にボコッ!とへこみというか、下がった空間ができてしまう…。なので、関東圏、関西圏、などの大きなブロック内でしか今のところ解消し得ない問題なのかもしれませんが…。

<完全に一人で、車いすを使って旅をする時は、事前の情報収集が必須!!>
 そのため、地方に出かけた場合、一人で旅行をするときに、介助者がいない場合は、車両に乗り込むとき、何らかの形で周囲の乗客の力を借りざるを得ないのが現状です。駅に降りてみたら無人駅で、車掌さんもおらずに運転手さんだけで、跨線橋の長い階段を上らねばならない、しかし乗客に助けを求めてもお年寄りばかりだった…という可能性は大です。現地の情報を入念に集めた上での計画をお願いします。

以上の点をお含み置きの上、この「がったん」の情報をご利用ください。


はじめに
 このホームページは、98年に発行した「ハンディマップがったん」という、冊子をもとに、その後の調査を加え、車いすの視点から、全国のJRの主要駅の情報をまとめたものです。
 現在、様々なマップが発信されていて、ネット環境を駆使した視覚的にも見やすく、情報量も多角的で詳しい、総合的なホームページがすでに複数存在します。「がったん」は基本的にテキストベースの情報であり、掘り下げるべき内容もまだまだ浅く、中身も素人感覚の域を出ないと言わざるを得ません。言うなれば「自己満足」と評価されてもおかしくなく、IT時代に乗り切れていない内容であると感じています。
 では、今自分が考える「がったん」の強みとは何だろうかと自問自答してみると、都内の大きな駅を掘り下げることは十分ではないとしても、「使える、使えない」というざっくりとした情報であれば、全国の各地域の小駅でもケアできるフットワークの軽さが、大きな武器であると考えています。そして、各地域にスポットを当てた視点ではなく、全国から地域を俯瞰した視点で見ることで、バリアフリーについて新しい発見があるのではないか。そして、地域の活性化が叫ばれている昨今、各地域がばらばらに発信している情報を上手につなげていき、それぞれの「ふるさと」を元気にしていく役割を担えるんじゃないか…ということを、おぼろげに考えているのです。
 現在、鉄道の立ち位置は大変に厳しいです。特に人口減に伴う利用客の減少、バリアフリーに対応できずに、高齢化で利用したくても利用できない人が増えつつあるハード面、そして、台風や地震など、自然災害によって被害を受けたあと、復旧できずに廃線となるケースが増えつつある現状…。「輸送」という視点で考えると、鉄道よりもっと地域に適した交通手段は考えられるかもしれない。しかし、鉄道の持つ「定時性」、「大量輸送」「安全性」「環境負荷の低さ」などのメリット、そして鉄道の駅が地域の核となることで生まれる様々な営み。これからは、高齢化が急速に進み、ハンディを感じる人たちが確実に増えていく時代です。車社会からの転換、そして既存の公共交通機関の最大限の活用。地方の鉄道を支援し、全国をゆるやかなネットワークで結ぶ、情報が集まって行き交うHUB(ハブ)としての役割を、これからの「がったん」は担っていきたいと考えています。
 じゃあ、具体的にどう動いていくかは、まだはっきりしたイメージがないんですけど、いくつかの方々と繋がっていきながら、これからの活動モデルを作っていきたいと考えています。
 この街にハンディがあるのか、住んでいる私たちにハンディがあるのか。ここから、考え方次第で答えは変わってきます。今を知ってもらう、そんなホームページを目指しました。歩き出す力にがったんが少しでもなれたら、幸いです。はじめまして!!


<ご利用にあたって〜「がったん」的・移動の考え方>

 掲載している駅の情報は、車イスの視点から以下の点について、実際に現地の駅に降り立って確認したり、小さな無人駅などに関しては、列車の車窓から確認し、ネットで再度確認しているものです。しかしながら、気象状況や各地の状況により、利用しにくいことも考えられますのでご注意下さい。
○駅の移動方法
 今、現実的に駅は、まだまだ使いやすいとはいえません。垂直移動を克服するためには、業務用や車イス対応のエレベーター、エスカレーターを、事前に連絡して利用することが多いです。もちろん、小さな駅の場合は、すべて階段ということもあります。また、スロープや業務用通路を利用できる駅もあります。最近では、バリアフリー化が各地で少しずつすすみ、自由に使えるエレベーターが、新築、改築の駅を中心に増えてきています。マップには、以上の移動方法を掲載しています。

<自由に使えるエレベーター>

バリアフリー法案が制定されてから、各地で急速に増えてきたエレベーター。駅構内は鉄道事業者が、駅構外は地町村等の行政が設置することが多いようです。費用面の関係もあるのでしょう。ですので、駅構外にエレベーターはあるのに、駅構内、要するに駅の改札からホームに行くためのエレベーターがないというケース、またはその逆のケースがある駅があります。

<業務用エレベーター>
昔はエレベーターがあると言っても、駅員さんに鍵を開けてもらって操作してもらう業務用エレベーターを利用することがほとんどでした。「お願いして、利用させていただく」というスタンスにならざるを得ず、今思えば腑に落ちない点もありますが、昔は階段を利用しないですむ、というだけで助かっていたのも確かです。元々は荷物の運搬用に設置されていたものなので、お世辞にも綺麗、という感じではなかったですね。

<自由に使えるスロープ>
気持ちの負担も少なく利用できるのが、自由に使えるスロープだと思います。駅の外から駅舎に入るため、改札からホームに移動する、または線路の向こう側のホームに移動するときに便利です。線路を横断する際には、構内踏切を利用するため、車いすのキャスターが線路の隙間に脱輪しないよう注意する必要がありますが、階段等の垂直移動はかなり軽減されます。昔の地方の小駅はこのスロープを利用してホーム感を移動することが主流で、現在もそのスロープを整備して利用している駅もあります。逆に駅員さんの削減により、安全確保ができない等の理由で、跨線橋に移行した駅も多いです。安全と利便性の両方を考えていく必要がありますね。










 ただし、北海道、東北、甲信越、北陸、山陰の雪の多い地方では、冬場は雪、または凍結のため、スロープなどが使えないことが十分考えられます。ご注意ください。




 






☆2002年1月の「がったん日記」を以下に抜粋してみますね。
〜今回は、雪国の駅を見て見ましょう。この駅は、山形県の大石田という駅です。この積雪!・・・といっても、1月初旬にしては、少ないほうなのかも。それよりも、昔に比べたら、ぜんぜんらくだ、という話を、各地で耳にします。暖冬、というよりは、地球温暖化の影響なのでしょう。生活は楽になっても、降るべきものが降らない、というのは、やっぱり変な感じだそうです。
 で、たとえば、この左の写真の駅のホームの端に業務用スロープがあって、移動できるとしましょう。しかし、この雪です。すっかり雪が積もって、通れないことが簡単に想像できます。おまけに、業務用、というくらいですから、普段はあまり利用することがないということもあって、除雪も二の次になりがちです。そのため、雪の降る地方では、冬はあまりスロープを当てにできないということがお分かりいただけましたでしょうか。ですから、自由に使えるエレベーターを、雪の支障のない屋内や屋根の下に設置していくことが望ましいといえるでしょう。
 で、駅を離れても、街の中は道が積雪、圧雪,または凍結していることが多いので、注意が必要です。やはり、車が便利、という意見が多いのかな、と感じました。
 右側の写真の駅は、山形県の赤湯駅です。1月初旬に降り立ちました。写真には、駅舎から駅前ロータリーに下りるときの自由に使えるスロープを撮影したものです。左側の駅舎の屋根がある部分以外は、積雪しているのがお分かりいただけると思います。
 前回、駅のホームの端に業務用スロープがあって、移動できたとしても、冬場はすっかり雪が積もって、通れないことが簡単に想像できます。・・・ということを書きました。業務用ではなく、自由に使えるスロープでも状況は一緒です。とにかく雪国というのは、半端じゃなくどかどか雪が降ることが多いですから、完全な除雪は不可能でしょう。最低限の通路を確保するのが精一杯だと思います。そのため、雪の降る地方では、冬はあまりスロープを当てにできないという状況が生まれてくるわけです。ですから、自由に使えるエレベーターを、雪の支障のない屋内や屋根の下に設置していくことが望ましいといえるでしょう。

<跨線橋の階段> 左の写真は、2001年に北海道で撮った写真ですが、冬場、雪が多いからでしょうか。駅に線路を渡るスロープがあまり見られなかったように思います。除雪とかで、現実的に使えないからでしょう。そのためか、新築、改築の駅には、自由に使えるエレベーターが設置されてきていますが、その大部分が昔ながらの駅舎であり、特に乗降客の少ない駅は、無人駅となり、駅舎自体が取り壊されてなくなったり、駅員さんがいても7時から15時までしかいない・・・、など、駅を取り巻く環境は厳しいものがあるようです。
 これからは駅も、乗降者の多さによって、改築してバリアフリーを意識した駅になるか、逆に無人駅となりプレハブや貨車を改造した小さな待合室だけが残るか・・・のいずれかに分かれていくように感じました。
 あと、階段が主なんだけれど、1番線ならそのまま外に出られるような駅の場合、事前に連絡して、自分の乗る予定の列車が1番線に入るのかどうか、聞くことができますし、だめでも1番線に入るほかの列車を紹介してもらえるでしょう。小さな駅だったりすると、列車の行き違いの場合じゃなければ、早めに連絡すると1番線に発着変更してくれることも時々あるようです。
 各駅の電話番号は、それぞれのページに掲載してありますが、最近はJR北海道東日本の駅を中心に、各駅の直通電話を廃止し、コールセンターに集約する傾向が加速しています。無人駅の増加、駅員さんの委託、及び一人勤務など、人員削減の影響が大きく出ています。

○身障者用トイレ
朝日新聞で「あいちトイレ研究会」という存在を知りました。私自身、身障者トイレに関するつぎはぎだらけの知識が、すごく整理されていくのを感じました。「がったん」も身障者用トイレの情報を載せていますが、有無の情報のみなので、果たして本当に役立っているのかは、…というところでしょうか。<できることを、できるだけ>というのが、がったんのスタンスですが、できることなら役立って頂けた方が嬉しいので、これからも掲載方法を模索していきたいです。
 ぜひ、身障者用トイレに関していろんなことを感じている方がいらっしゃいましたら、ぜひアクセスしてみることをおすすめします!

○車いすタクシー

 先月、函館を短い時間ですが訪れていました。今まで、車いすタクシーの有無を調べるときは、駅前の公衆電話のタウンページをめくって調べていたんですね。30年前はインターネットなどなかったですから(笑)。で、最近少しずつ、前向きに再始動し始めているんですけど、調査環境にも大きな変化が起きていることを知りました。
 まず、車いすタクシーの会社が格段に増えていると言うこと。今までの車いすタクシーをはじめ、介護保険制度がスタートして、福祉輸送サービスとして幅広い事業者の方々が参入されているんだなと感じました。それぞれの事業所でホームページで情報を発信したり、地域で生活の足として活躍していらっしゃる事業所さんもいらっしゃいます。「がったん」はどちらかというと、全国各地の目的地の状況を発信するのが主な役割と考えていて、「旅行」「観光」で初めてその土地を訪れた際に役立つ情報を提供できればと考えています。その際に、各地でいろんな情報を、各事業社の方々が発信しているのに、電話番号の記載だけではもったいない。「がったん」としては、全国の利用者と各地域の情報をつなぐ役割を、今後は担っていきたいと考えているのです。
 そんなとき、函館を訪れた際、「車いすタクシー」でネットを検索したところ、「南北海道福祉ハイヤー協会」さんのホームページと出会いました。そしてエネルギッシュな北林さんとお電話でお話もさせていただきました。「せっかくお金をかけても、今ひとつのものができてしまう。北海道新幹線もそう。<こういうところが不便だよ>とわかって設計できていればもっと違ったものができたはず。計画段階から携わっていければ、もっと声を拾えて、いい物ができると思う。発信することの必要性を感じます」とのことでした。とにかく、「前」を向いて物事を考えていらっしゃるのだなあ、と。私も「がったん」を通して、いろいろ発信していきたいし、情報をつなぐ、「橋渡し」の役割を担えたらなあ、と考えている今日この頃です。

 各駅ごとに、調査年が違います。駅名の横に、「98」「99」「00(2000)」「01(2001)」と記載してありますので、ご覧ください。個人的なコメントも付け加えてあるので、参考にしてもらえたら嬉しいです。
 新しい情報は、調査のたびに更新していきますが、なにしろ、限りなく自費で調査をしており、仕事の合間での活動となるので、情報が古くなっていたらすみません。最終的には約900駅の情報を掲載していく予定でおり、掲載駅が増えるにつれ、次にその駅を訪れるまで情報がそのまま、というケースが多くなっていくと思われますが、ご了承ください。バリアフリー法案が2000年5月に可決されて以来、公共交通機関のバリアフリー化が急速に進んでいます。「マップと変わってたよ」などのみなさんからのお便りも、ページにどんどん反映させていきたいと思っていますので、掲示板やメールなどで情報をお寄せいただければ幸いです。みんなで情報を共有していきましょう。(ごめんなさい、情報をお寄せいただいたことにたいするお礼はできませんが・・・。)
 また、このマップは大きな駅に弱いです(笑)。なので、ほかのサイトも参考になさると、あなたの旅が、もっと豊かになるでしょう。リンク集も充実させていきたいと思っています。その他のサイトはこちらをクリックしてください。
 また、一般的な情報は「全国地域観光情報センター」lなども参考になりますよ。
 調査は、春、夏、冬に継続して、集中的におこなっています。

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