情報について考える〜車いすマップ・ホームページなど

 視点は様々ですけれど、車いすマップを作ったり、調査している人や団体はたくさんいる。でも有益な情報がどこにあるのか?情報のある場所への道案内をしてくれる<役割>を担う人、ホームページ、もしくは団体がいない。情報をもっと共有することができたら絶対便利なはずで。一元化、とまではいかなくても、上手にリンクし合うなど、できることがあるような気がします。


2005年7月18日(月)「名古屋市交通局のホームページ」  

  今、名古屋市交通局、いわゆる地下鉄のホームページを見ていたんですけど、いいですね、わかりやすくって。なんていうんでしょう、使えない、不便だ、という情報も全駅ちゃんと流しているんですね。で、地上までのルートも矢印で示してある。エレベーターがあっても、初めての駅、それも地図上では、イメージしにくいですから。すごく、簡単なようでいてとても大切な配慮。
 確かにまだエレベーターが設置されている駅もあるけれど、事前に連絡すれば階段昇降機を使用可能、とかね。設備がないなりに、それをカバーする情報をきちんと公開しているというのが、好感が持てました。ただ、階段昇降機はちいと怖いですけどね…。そうならそうで、最終的にその駅を使う使わないという選択は、利用者にあるわけで。私なら、その方がいい、と。現地に行って驚いたり、途方に暮れたりするよりはいいか、と。
 情報って、難しい。すべてがよい情報じゃないことだってあるわけで。そこで、その情報を流す、流さない、というのは、本当、事業者の考え方だろうなあ、とあらためて思ったのでありました。


2005年6月9日(木)「情報は、行く前はシンプルに、現地ではたっぷりと!」

 きょうさんから掲示板に書き込みがありました。東京の地下鉄はわかりにくいぞ、と。常々私もそう感じているので、自分だけじゃなかった!と嬉しかったです。普段使わない土地の路線はただでさえわかりにくいのに、土の中が迷路になっている。そして階段を下りたり、上ったり…。それを乗り換えの駅では延々と繰り返す駅もありますしね。それを言葉で表現するのはなかなか難しいなあ、と、JR、私鉄、そして地下鉄まで調査を進めて来て、「壁」にぶつかっている感じです。
 写真があればイメージが湧くかなあ、とも思ったけど、駅舎が存在しないことがほとんどだし、地上にはどこでも同じような階段の入り口があるだけで。「A−5出口」とかいわれても(笑)。
 なので、目的地まで誘導してくれる「ナビ」が現地で必要になってくると思うんです。「がったん」では、地上から地下ホームまでエレベーターがあるよ、という情報を発信。で、現地では目的地まで、床面のガイドラインや、天井部、壁面等の掲示物がガイドできればいい、と。今はそんな風に思っています。
 その看板も、どうも控えめなモノが多すぎると思うんですね。「景観」を損ねる、とでも思っているんだろうか。でも、町中には、交通標識がた〜くさんあるじゃないですか。「止まれ」や「速度標識」は、どんな道にもありますよね。必要な情報だから存在するわけで。移動に制約を感じている人にとって、エレベーターなどを使った垂直移動のルート情報も、これからたっぷりと提供して欲しいと思ってます。
 あと、都合の悪い情報は提供しない傾向があるなあ、と感じるんですけど、どうでしょう?例えば、地下鉄なんかでも地下1階改札から地下2階のホームまでの情報は「エレベーターあり」と構内図で表記していても、地下1階改札から地上までの構内図が載っていなかったりする。で、実際そこは階段しかなかったりするわけで。う〜む、だなあ、と。で、階段しかない駅は構内図が載ってなかったり、バリアフリーかが進んでないのかなあ、っていう鉄道会社のホームページなどは、簡単な表一枚、とか、ホームページにバリアフリー情報自体がない、なんていう会社もあったり。
 確かにバリアフリー化が進んでいない場合は、会社にとってマイナスのイメージになるかもしれない。しかしマイナスの情報も含めて、多くの情報を発信している会社に、好感を覚えます。
 きょうさんの掲示板への書き込みを最後に転記しておきますね。「がったん」のこれからのあり方にすごく参考になりました。きょうさん、いつもありがとうございます!
「だから、情報を伝えるって難しいと思うんですよね。実際に車いすに乗って利用してどうだったっていうことを伝えられたらいいんですけどね。でも、どうだろー・・・自由に使えるエレベーターと言っても、電動車いすだと電車に乗り込む時にスロープを使う関係もあって、駅員さんに案内されるし、自由に使えるって誰が自由に使えるのかって思う時があります。前にも言ったけど、簡潔な情報がいいですね。エレベーター有りとかだけで、あー、この駅は使えるってわかるしね。」


2005年5月24日(火)「気がついてもらうために」

 昨日の続きです。
 じゃあ、「がったん」はどんなことができるのか?ちょっとあらためて考えてみたんですけど、「気がついてもらう」為に情報を発信していく。これでいいんじゃないかと。
 別にね、気負って<使命感>に駆られてしまうのもちょっと違うと思うし。自分の感じたことを、伝えたいから書く。そのことで意見が違ったり、読んでる人が不快に感じたりすることもあるかもしれない。だけれども、自分が感じた気持ちを、大切に、いろんなことをこれからも発信していきたいと思っているのです。
 もうお読みになっている方は気づいている方もいらっしゃるかもしれませんが、私は車いすユーザーではありません。なので、ユーザーの方の視点を持っているかと言えば、そういいきれないところがあります。ただし、自分の生活の多くの部分で、<車いす>が関わっています。そこから感じること、また、車いす以外の問題や課題を、発信していくことが、今自分にできることなのでは、と、今回やまなさんやその友人の方にお会いして考えた次第です。
 まあ、言ってみればマイペース、と言うことですかね。今までもそうでしたけど、ゆっくりやっていきます。これからもどうぞよろしく、です。(2005.5.)


2005年5月22日(日)「情報のある場所への道案内を」

 昨日大阪のやまなさんが東京にいらっしゃるというので、新宿でお会いして、いろんなことを話しました。またすこしずつ紹介していきたいのですが、特に印象深かったのは、情報の共有化、活動の横の連携の必要性について。
 欲しい情報がなかなか得られない、またはたどり着けないのはなぜだろう。視点は様々ですけれど、調査している人はたくさんいる。でも有益な情報がどこにあるのか?情報のある場所への道案内をしてくれる<役割>を担う人、ホームページ、もしくは団体がいない。
 昔は媒体として冊子版が中心だったから、それこそどこにどんな情報があるのかがわからず、せっかくの情報を共有することがなかなかできませんでした。しかし、今やインターネットでホームページを使って情報を発信できるようになり、随分便利になりました。リンク集でいろんなホームページを渡り歩けたりしますしね。だけれども、なんか、もう一つ足りない気がする。すっきりしないっていうか。自分の望んでいる情報がもっとあるはず。それをなんとか見つけたい。
 横のつながりって、簡単そうでいてなかなか難しいんですよね。主義主張、あと、自分たちが調べた、という自負もあるだろうし。ただ、情報をもっと共有することができたら絶対便利なはずで。一元化、とまではいかなくても、上手にリンクし合うなど、できることがあるような気がします。
 そんなことを考えていたら、神奈川県の福祉輸送事業連合会「お出かけ応援団」さんから名称変更のメールをいただいたんですね。「お出かけ応援団」さんは神奈川県の福祉タクシーのネットワーク作りに取り組んでいらっしゃるんです。トップページには以下の言葉が書かれていました。「利用者の方の利便を「最優先」に考え、事業者間の情報・連絡を密に取り合えるネットワークを構築致しました。福祉輸送事業連合会ならびに連合会会員にご依頼を頂いた移送(送迎)業務を99%(ご依頼に対する移送実績率)を達成させて頂いております。一事業者だけでは不可能な事を、事業者間のネットワークで可能にしました。」
 簡単なことに見えるけれども、実は難しいこと。「がったん」にそういう役回りができるかどうか。どんな取り組みをしていけばいいのか、今考えていることを次回書いてみようと思っています。(2005.5.)


2005年5月4日(水)「がったんを<データベース>から<広場>へ」

 今、福島駅。新幹線で仙台に帰省中です。自由席ですが、GWとはいえ中日。あれ?と言うくらい空いてます。まあ、一番電車ですからね(笑)。空いていても当然かな。しかし、あの大阪の事故のあとなので、ちょっぴり緊張しちゃいました。というか、緊張してます。常磐線の普通列車も、なんだか、真ん中の車両が妙に混んでいて、両端の車両付近は空いていたように思いました。その反面、新幹線は仙台に向かう列車は、指定席が先頭、自由席が後ろ、とあらかじめ決まっていて、あんまり選択の余地がない。逆に、仙台から東京へ向かうときは自由席車が先頭で、指定席が後ろになると。なんだか、それも、運命、と言ってしまえば、それまでなんだけど、指定券を見て、先頭車両だったら、ドキ、ですよね。
 で、掲示板でしらかわさんも書いていらっしゃいますが、身障者用席って、編成のどちらか一方の端側に設定されることが多いと思うんですね。これもまた、選択の余地はない。おまけに、普通列車とかだと、車いすを利用してるとそれこそ先頭車両か最後尾車両に誘導されることが多くて。事故がなければいいんですけど、なんか、考えてしまいます。
 今回の事故もそうですし、以前の様々なテーマに関して、いろんな方からメールなどでそれぞれが感じたことを寄せていただくことが増えました。私自身はじめて知ることも多かったりで、勉強になることが多いですし、なにより「そういうことで困っている人がいるんだ」とか、気づくきっかけになってると思うんです。
 <障害>というテーマはすごくデリケートなテーマで、私自身すごく言葉を選びながらこのホームページを育ててきました。これからも、その姿勢は変えることはありませんが、もっといろんな意見をちょっと勇気を出して発信していくことも大事じゃないか、と。考えているんです。社会がいろんなカタチで動いている今、単なる「データベース機能」としてだけではなく、小さな声かもしれないけれど、自分達の気持ちを伝えていく「広場」としても「がったん」を機能させていきたいと考えています。
 なんだか、今日は大きなことを書いてしまいました(汗)。では、また!(2005.5.)


2005年4月6日(水)「情報を<生きた>ものにするためには」

 「がったん」に掲載している<情報>は、駅が自由に移動できるか?をシンプルに表示しています。例えば、自由に使えるエレベーターがあるか、ないか。そこまで。果たしてそれが、実際に使うときに情報として使い物になるかどうか。そこがずっとひっかかっています。
 構内図を図示するにしても、大きな駅になると構内は複雑になるし、小さな駅なら図示するまでもない。さて、本当に使える情報とはなにか?
 考えるに、出発前の情報と、現地に行ってからの情報。その役割分担があってもいいんじゃないか。そんなことを思ったわけなんですね。「がったん」では、出発前に「この駅は1人で移動できる」という情報を提供する。具体的に駅のどこの場所にエレベーターがあるということは、現地に行って、わかりやすい情報があればいい。わかりやすく情報を現地で提供することは駅側の仕事と言えるのではないか。やはり、駅に行ってエレベーターがどこにあるのかわからない、と言うことでは困るわけです。
 情報を<生きた>ものにするために、どう工夫すればよいのか。続きは明日。


2004年8月19日(木)「鉄道会社さん、駅情報を、流してください」

 駅を調査していて思うこと。自分が調査していることは、そんなたいしたことじゃない。移動がどのくらい確保できているか。それだけ。階段しかない、エレベーターがある、そのような必要最低限の情報でしかない。最近は電車の窓から確認できる程度の調査になっている。なのに、その最低限の情報を一覧できるホームページが少ない。鉄道各社でも関東では、西武、京王、東京メトロ、東急が構内図も掲載して使いやすいが、あとは、もう少しがんばって欲しい…という感じ。あとは鉄道各社ではないけど、「らくらくおでかけネット」は全国をカバーしている貴重なホームページ。個人や有志のホームページはね、いくつかあるけど、情報量といっても限界があると思うし。地域を掘り下げている分、一覧性は難しい面もある。
 そういうところを、やはり、鉄道各社のホームページでカバーして欲しいんです。以前からこの「がったん」では主張しているけれど、駅は最大の「商品」じゃないですか、その会社にとって。なのに、その情報を出さないのはなぜか?そんなに大変なことなのか?たぶん推察するに、商品に自信がない(要するに、階段ばかり、とか、バリアフリー化されていない、など)からなのかなあ、と思うわけです。マイナスなイメージが付いちゃうのを恐れているのかなあ、と。でもね。いいんですよ。これから整備していけばいいんですよ。今、階段だらけでも、「今月は〜駅にエレベーターが設置されます!」とか、「来年は〜駅と〜駅にエレベーターができます。がんばってます!」とか。絶対イメージアップにつながると思うんですけどねえ…。
 そりゃあ、各駅に聞く、という方法も、ある。だけど、「このあたりの駅は、大体階段だけの駅が多いですか?」とか聞いても「どの駅を利用するの?どっち方面から来る?電動?手動?いろんなタイプの駅があるから、具体的に決まってないと、うちらも説明しようがないんだよ。なにしろ、いろいろだから…」でしょ!でしょ!だから、各駅の情報を一覧にして、教えて欲しい!お願いします。ぺこ。
 田舎の駅に行くと、駅を利用する人が元々少ないから、エレベーターを設置する機運も高まらないかなあ、とは思うんですよ。でも、そういう地域にこそお年寄りは多いし、そういう地域の小さな駅に限って、長〜い階段の跨線橋を上り下りしなきゃいけなかったりするんですよねえ。で、車内のイスに座ってやれやれ、とつぶやいたおばあさんの一言がまたすごい。「いやあ、今、整形外科の病院で先生に見てもらって来たとこさ♪」で、また降りる駅で長〜い階段の跨線橋を上り下り…。「バスも便利だけど、午前中2本だけだしねえ。」なんとかならないんだろうか、この国は。


2004年4月14日(水)「鉄道各社のホームページのリンク集を作りました!」

 バリアフリーに対応した鉄道各社のホームページはあるのか?ということで調べだしたのですけど、結構数年前とは状況が違ってまして、わかりやすく、使いやすいホームページが増えていました。本家本元、というか、私なんかが調べるよりももっと詳しい情報が載っているところもあります。自分の会社の「駅」をきちんと自社の「商品」と考え、積極的にアピールしているところもあり、また、今後のエレベーター等の設置計画を公表するなど、好感が持てるホームページが多かったように思います。ぜひ今後利用する前には、一度立ち寄って見ることをおすすめします。その会社のバリアフリーへ対する「温度」も、感じることが出来ることでしょう。ぜひご活用下さい。(2004.4.)


2003年11月16日(日)「営団地下鉄バリアフリー便利帳2003配布中!」

 職場の上司から「今日駅でこんなのを配ってたぞ」、と渡されたのが写真の冊子です。おお!この冊子は、昨年も配布していたけど、最新版が出たんですねえ。都内に行く用事ってあんまりないし、駅で配っていてもすぐなくなっちゃうんですよねえ。助かりました。
 で、この冊子を見てみると、2003年10月31日現在、営団全駅(168駅)におけるエレ利器にベーター・エスカレーターの設置状況は108駅で187基、エスカレーターは137駅で842駅なんだとか。交通バリアフリー法に基づき、と書いてあったけど、やっぱり法律ってすごいんだな、とあらためて実感。
 冊子を開くと、全駅のバリアフリー情報はもちろん、主要駅の構内図も掲載されていて、とても便利。構内図は「がったん」にはなかなかまねできないですからねえ。この冊子に関するお問い合わせは営団地下鉄の電話03−3837−7047へどうぞ。(2003.11.)


2003年11月15日(土)「情報をいかに活かすか」

 びっくりしました。今朝の地震。朝3:40という、これまた中途半端な時間にグラッときて、家族全員で起きてしまいました。長男は、「あ〜、怖かった。身体が浮いたよ、1ミリ。」とかいってましたが。確かに、ドンッ!ときましたから。わかる気がするんですけど。結局震度は2か3のようですが、いやはや、怖い怖い。
 先日、こういう話を聞きました。「観光地は個別にはバリアフリーへの取り組みが進んでいるが、点と点が線でつながっていない。」なるほどねえ、その通り。考えてみれば、駅だって、同じようなことが言えるかもしれない。「駅は各駅は個別にはバリアフリーへの取り組みが進んでいるが、駅と駅が線でつながっていない。」どうでしょう?いうなれば、駅と駅を結ぶ移動手段としての車両がバリアフリー化していない、と言うこともできるし。あと、それぞれの駅がバリアフリー化していたとしても、その情報が手にいれられなければ、事前に安心して利用することはできない。「あるかもしれない」という曖昧な情報は、本当に利用する人にとっては情報とはいえない、ということです。
 情報をいかに活かすか。それは事業者としての鉄道各社に強く求められるものだし、それを(勝手に?)フォローする私たちにも言えることなのだと、あらためて思うのであります。(2003.11.)


2003年10月30日(木)「らくらくおでかけネットについて」

 今回、「らくらくおでかけネット」さんと相互リンクすることになりました。「〜さん」と気安く話せることができない位、大きなホームページなんですけども。やってること、目指してることはかなり近いんではないかと。違いはなんだろな、と考えるに、組織力!これはもう比較にならない!そして情報の中に「地図」が入っているんですよ。「by 駅すぱあと」ですから。こりゃかなわん、と。でもね、すごく完成度が高いホームページなんです。ぜひ一度見て下さい。それでもう「がったん」に戻ってきてくれなくなると困るんですけど(笑)。でも、有益な情報はみんなで共有したいじゃないですか!「がったん」にもまだまだ不充分な点は多いと思うし。でも、「がったん」にしかない情報もあると思っているし。選択肢は、多いほうがいいと思うんですよ。「がったん」のトップページからリンクするようにしますんで、「がったん」ではフォローしきれてない情報を探すときなどは、「らくらくおでかけネット」さんにも遊びに行くと、よりよい旅がきっとできるのではないか、と。そんなことを考える、今日この頃です。(2003.10.)


2003年9月11日(木)「国土交通省のHPのバリアフリーコーナーをぜひ。」

 以前取り上げたこともあるような気もしますが、あらためて。
 国土交通省のホームページではバリアフリーについて取り上げているコーナーがあり、密度の濃い情報が多く、きっと役に立つのではないかと思い、紹介しておきます。その中の「らくらくお出かけネット」が情報量の多さ、詳しさといい、今現在のバリアフリーに関するホームページの中で一番詳しいと思われます。また、現在のバリアフリー状況などもプレス向けの資料もあるので、合わせて参考になります。一度のぞいてみてください。 (2003.9.)


2003年8月30日(土)「都内地下鉄でエレベーター増加中」

 都内の地下鉄も、徐々にでも確実にエレベーターが増えています。がったんではまだ地下鉄の情報を掲載していません。変化が急であり、また、各地下鉄のホームページでも、詳しい情報を得ることができるため、他の私鉄を調査し終わってから、最後に掲載しようと思っています。実際に用事で降り立った駅は、掲載していきますが。
 で、この前、新御茶ノ水駅に降りたら、新しいエレベーターが完成していました。写真のような看板をいろんな駅で目にしたことのある人も多いことでしょう。1カ所なので、場所が最初はわかりにくいかもしれませんが、一度利用すると、利便性が確実に向上すると思います。
 地下鉄は特に、土地の問題が複雑に絡み合っていて、エレベーターを設置するスペースもなかなか確保できないそうです。でも、何とか工面して、様々な問題をクリアしている様子。期待しています。(2003.8.)


2003年8月23日(土)「マップを作っている人は、いますか?」

 マップを作っていてふと思うんですけど、今、マップを作っている人、作ろうと思っている人ってどれくらいいるんでしょうか。自分の街の小さなマップや、市、県などの大きな範囲をカバーするもの。はたまた全国版まで。いろんな人がそれぞれの形で情報発信していることと思います。
 以前は、マップの必要性が利用者には認識されつつも、なかなか鉄道各会社では理解が深まっていなかったのも事実。ほかの地域でマップを作ろうとした方が鉄道会社の方に、「情報はお教えできません。もし調べたければどうぞご自分で調べてください。」といわれたとか。5年ほど前の話しですが・・・。思わずそのときは、その知人に「嘘でしょう!?」と叫んじゃったんですけど。鉄道会社にしてみれば、まだエレベーターなどのバリアフリー設備が不充分な状態を公表することが、マイナスなイメージになるとして、ためらっていたのかもしれません。自分の会社のどこの駅にエレベーターがあるとか、それくらいの情報はもちろん持っていたと思うんですけど。しかし、そのころはまだ、情報を一元化していなかったのかもしれません。
 今では積極的に情報を公開する会社も出始めてきており、時代の変化を感じます。マップを作っている方、これから作ろうと考えている方、いろいろ大変なこともあると思いますが、お互いがんばりましょう。(2003.8.)


2003年7月16日(水)「千葉県津田沼駅に自由に使えるエレベーター設置!」

 先々月津田沼駅を訪れたら、ホームにぴかぴかのエレベーターが!嬉しいですねえ。なかなか「できた!」と言う情報は入りにくいですよね。地元の新聞だったらもしかすると記事になってるかな?と言うところ。全国ニュースにはなりにくいかもしれないけど、せめて大きな駅に関しては、マスコミは情報を流して欲しいなあ、と思います。「移動」に関するニュースは、大きな関心事だと思うんですけど。車いすユーザーに関わらず。
 例えば、JR東京駅。今、少しずつ自由に使えるエレベーターが増えてるんですよ。ぜひ、多くの人に知ってもらいたい。日本の首都の駅ですし。新幹線で上京してはじめて降りる駅。その駅がどういう駅なのか。その情報を知っているか知っていないかで、安心感が断然違うと思うんです。施設を作るだけじゃなくて、その施設を知ってもらうという努力も並行してやっていなきゃならないのではないか、と。そうですねえ、例えばTVのCMや新聞の全面広告などで、「今月のバリアフリー情報!」などを流す。そして、「今月は○△駅で、自由に使えるエレベーターが設置されます。ぜひご利用ください!」それを「SMAP」とか、「モー娘」が喋る、と。そうするとその企業、例えばJR東日本とかの好感度がアップする。まさに企業戦略と言うんでしょうか。・・・。ただ、「駅」を自社の大切な「商品」として位置づけていくことは、大事なことだと思うのです。どこかの会社で、実験してみないかなあ。(2003.7.)


2003年6月30日(月)「らくらくおでかけネットで車いすタクシー情報が!」

 以前からすごいなあ、と感心していたのが、「らくらくおでかけネット」なんですけど、なんと、今度は「福祉輸送サービス情報」が追加されました。要するに、各県の車いすタクシーの情報を載せているんですね。貴重な情報です。はっきり言って、情報は「濃い」です。かないません。はい。でも若干「がったん」にしか載ってない情報があるようですが、まあ、いずれ時間の問題でしょう(笑)。駅の情報はもっと詳しくて、いずれは全国全駅を載せるとのこと。う〜。まあ、当面は1日の乗降者数が5000人以上の駅を載せていくそうです。
 あまりにも似通った内容だし、私が先に始めたとはいえ、あっという間に追い越されたりして。で、今までは意地になって、リンクもしていなかったんですが、すみません(笑)。完敗です。リンクさせてください、と、今度御願いしようと思っています。ただ、今後もがったんの視点で、情報は引き続き掲載していくつもりです。どうぞよろしく御願いします。(2003.6.)


2003年6月21日(土)「大分に携帯用マップ登場」

 ようやく仕事も一段落。昨日の夜は疲れて早々と寝てしまい、今朝は5時30分起き。そしたらもともと早起きの息子も起きてきて、で、玄関に新聞を取りに行くと「あ!カミキリムシだ、来て来て!」と大騒ぎ。で、行ってみると、実ははさみ虫で(笑)、そうしたらでかい声に下の娘も起きてしまい、すると、今度はナメクジをみつけ、裏の林に連れて行こうと行ってみると、アゲハが飛び、でかい蜘蛛の巣があり・・・。朝早くから大騒ぎの我が家でした。やれやれ。
 Yahoo Japan NEWSの毎日新聞(6月18日)によると、大分市が携帯用のマップを作成、配布しているそうです。マップには、市内の障害者用設備のある公共施設やレジャー・商業施設など272カ所を網羅。身障者用トイレや駐車場、スロープなどの設備の有無を記号でわかりやすく紹介しているとのこと。表は市内全域、裏には市中心部が細かく描かれ、福祉作業所など障害者関連施設も特別に色分けしているそうです。おお、確かにわかりやすそう♪
 で、このマップの今までと違うところは、携帯性に優れているということ。なんでも簡単に広げられる「ミウラ折り」という特殊な折り方で、B2判の地図を折り畳んでポケットサイズの袋に収まるそうです。う〜、ミウラ折り、ってなに!?気になるなあ・・・。限定8000部とのことなので、私も参考に一部取り寄せてみようと思ってます。今後のマップの新しい形になるんじゃないかと期待しています。
 ほかにもいろんな町でいろんなマップを作っているんでしょうね。ホームページで入手できる情報はホームページ同士のリンクが主体。「紙」のマップ情報をこれから「がったん」で集めて発信していこうかなあ、と思っています。現在入手できるもので、「この町にこんなまっぷがあったよ」という情報がありましたら、お寄せください。全国の情報を一覧できるページを作ってみようと考えています。(2003.6.)


2003年6月15(日)「最近の<紙媒体>のマップ」

 今はすっかりインターネットが普及したため、冊子やチラシのいわゆる<紙>を媒体にしたマップが少なくなったような気がします。ネットにつなぐという行為がそれほど珍しくなくなった今、自然と情報提供のカタチもホームページへと移行しているように感じます。<紙>にはないメリット、例えば速報性だとか、無料であることが大きいかな、と。
 ただね、昨日北海道の中標津の方からメールをもらったんですよ。「がったん」を2冊ください、と。で、北海道東部(根釧地域)におけるバリアフリーマップを作りたいんだという相談で。そのマップがどうやら<紙>媒体とのことで、なんか、嬉しくなっちゃったんですよね。
 初めての観光地に行くじゃないですか。で、駅前には観光案内所なんかがたいていありますよね。まず旅行者はその案内所に顔を出し、その町のバリアフリーマップを入手する。そして、そのマップには街中にあるトイレやエレベーターなどの情報が詰まっていて便利だぞ、というシステムがね、うまく作れないかな、と。旅先を歩いているときは、ネットにつなげる環境ではあまりないですよね。ネットのマップは、事前学習として家で調べるのにはいいけれど、やはり現地で活動中には携帯性という点で、不便だな、と。そんなことを思ったりするわけです。
 そのためには、<紙媒体>のマップがもっと世の中に認知されなければならない。知名度を上げてね、「ああ、こういう便利なマップがあるんですよ」と、何かのときに薦めてもらえるくらいになれたらいいな、と。そうすれば、本当の意味で、車いす等を利用している方々に役立ててもらえるし、そのことが情報が<届く>ということだと思うんです。「調査」という努力と並行して、マップ自体を「知ってもらう」という努力を、これからもしていかなければ、と思います。
 この「がったん」にしても、情報がちゃんと届いているかが、いつも心配で。いろんな工夫を、これからも重ねていきたいと思っています。(2003.6.)


2003年3月14日(金)「マップの価値」

 いろんなマップが、世の中にはあるけれど、そのマップが本当に必要とされているのか、と。そんなことを、同僚の人と話をしたんですね。ふ〜む。もしマップを「価値」という観点でみたら、「がったん」はどうかなあ、とそんなことを思ったんですね。で、ちょっと考えてみました。
 私的には、自分だったら使うだろう、というマップを作ってるつもりなんですけど。私は、今は車いすを使って生活してないんですね。だから、車いすを使って生活をしてる人のことがわかりますか?、と言われたら、ぐうの音もでないんですよ。模擬体験はできても、本当のところで問題を完全に共有することがむつかしい。でもね、きっと、こうだろうなあ・・・というイメージはわりと持てているほうじゃないかと。その視点で、このマップを作ってます。
 で、さっきの話に戻りますけど、自分が今、車いすの生活になったとして、自分が使いやすいように、という観点で、作ってるつもりなんです。あくまでも、自分のため。そのほうが、より使い勝手がよいものができるかな、と。そんなことを考えてるんですね。で、そういったとき、果たして「がったん」は使いやすいのか、と。その辺が、実に気になったと。・・・なんか、回りくどい言い方ですねえ(笑)。すみません、疲れてるんです(笑)。気にしないでください(笑)。
 で、自分だったら、わりと旅好きなんで、文章だけでも、こういう駅だなと、イメージできるんです。でも、鉄道を普段利用しない方が、たまには、と言って利用する場合、「がったん」のこの文章でイメージできるか、と。もしかしたら、写真や地図がもっとあったほうが、よりわかりやすいんじゃないか、と。わかってるんだが、経費が・・・、というのは抜きにして(笑)、上をみればきりがないんですが、ただ、使いやすさというのは工夫次第で案外何とかなるのかな、とも思ったり。個人の範囲で「がったん」をまわしてる、というのは甘えだとわかっていても、結局、「いいかんじ」のマップとはどんなマップなんだろうと。そういうことを感じたわけですね。「使いやすさ」って、人それぞれ違うし。
 まあ、なんだかんだいっても、個人でできることは限られてるんだけど、できるだけ、いい物にしていきたい。実際にあったことはないけど、いろんな人と共有して、大事に育てていきたいと。そう思っているわけです。


2003年5月30日(金)「JR東日本の<駅バリアフリー設備のご案内>というパンフレットを発見!」
 5月初旬の話で申し訳ないんですが、東京の浜松町の駅で、こんな小冊子を見つけました。JR東日本東京近郊の駅と、新幹線の駅のバリアフリーの情報が掲載してあります。情報は2003年4月1日現在のもの。駅に無料で置いてあったんですが、これがなかなかの優れもの。「がったん」顔負け、といったところ。駅というう自社の商品をきちんと評価し、アピールしているのがすごく新鮮です。バリアフリー化が進んできているので、「じゃあそろそろ」と重い腰を上げてきた感も否めませんが、まあ、結果オーライ、ということで。
 で、どこでもらえるのかというと、きっともう浜松町駅ではないような気がしますので、事前に電話して相談したほうが確実です。電話は東京お客様相談室03−3240−5587、仙台お客様相談室022−227−2395、盛岡お客様相談室019−625−2571、新潟お客様相談室025-248−5214などへどうぞ。
 このような情報が、必要としている人の下へしっかりと伝わるシステムができれば、とあらためて思いました。(2003.5.)


 2003年5月10日(土)「自己主張し始めた駅」

 駅が自己主張してきました。東京都の浜松町駅に貼ってあった掲示ポスターを見ると、「2003年夏、浜松町駅が変わります。」昔は駅が<生まれ変わる>ことを自己主張することってあんまりなかったような気がするんですよ。あくまでも乗降するための駅であり、そこに付加価値を求めることはなかったですよね。利用者である私たちも。だけどこれからは、もっと<駅>に求められるものも増えてくるのでしょう。それに答えようとする駅、及び鉄道各社。その結果が、利用しやすい駅の増加につながれば、と思う今日この頃です。
 他にもこういったポスターを見かけた方も多いでしょう。もし見かけたら教えてくださいね。


2003年3月21日(金)「東京・営団地下鉄のガイドブック」

 以前、営団地下鉄から出された小冊子を紹介しましたが、今回「東京地下鉄全駅ガイド」が人文社より出版されました。監修が営団地下鉄なので、情報的には地下鉄全駅の、駅周辺地図と駅立体図を収録と、かなり詳しそう。乗換駅については詳細にまとめているとのこと。今回からバリアフリー情報(車いす対応トイレ、エスカレーター、エレベーターなど)が強化されたとのことなので、都内を歩くのに重宝しそうですね。まだ実際に手にとって見てないんですけど、今度本屋さんに行くときに見てみようと思ってます。(2003.3.)


2002年12月2日(月)「営団地下鉄の小冊子・バリアフリー便利帳」

 先日東京の営団地下鉄の駅を歩いていたら、「バリアフリー便利帳」という小冊子を見つけました。無料で配られているもので、改札付近のラックに入っていることが多いようです。これは、インターネットを通した営団地下鉄のホームページの各駅情報に掲載している情報も含まれていますが、ネットにつなげない環境にいる方などには、とても重宝するものだと思います。B6ほどの大きさで72ページ。平成14年10月31日現在の各駅の情報が掲載されています。入手方法など詳しい問い合わせは、帝都高速度交通営団・電話03-3837-7047(平日の9:20〜17:40)へ電話してみてください。
 この冊子を見て、各社が駅を自社の一つの商品として認識し、情報提供する時代になってきたのだと感じました。すると、この「がったん」の存在理由がなくなってしまうんですけど(笑)。でも、情報は、いろいろな角度から得られるほうがいいかなと。そんなことを考えてみたりする今日この頃なのです。(2002.12.)


2002年11月15日(金)「続・各地のバリアフリーマップは今」

 昔(10〜20年前)は、インターネットもそんなに普及していませんでしたから、「紙」という媒体を使った情報発信が主流でした。ガリ版とか、輪転機、そうだ、ボールペン原紙なんてのもありました。それをがしゃがしゃ印刷して、ホチキスでとめる。そして、興味ある人に配っていたものです。あとは、行政が資金面で後押しして、マップを作成していた地域もありました。国際障害者年もあったりして、環境としては整っていた時期だったように感じます。
 で、その熱気が少しさめ、空白の時期が何年かあるのですね。で、今までは私、一過性のものだったのかと思っていたんです。正直なところ。でも、今思うとそうでもない。このテーマに興味を持つ人は、いつの時代にもいるということがわかってきたし、空白に思えた時期に、インターネットの急速な普及があり、ホームページを通して情報発信する人が増えてきました。コンピューターの知識がそんなになくても、個人個人が自分でテーマを持ち、発信できる。リンクしあうことによって、情報を飛ばしあえる。面白くなってきました。
 冊子のかたちをとっているマップは、今全国でどれ位あるのでしょう。冊子には冊子のよいところがあるし、ネットへの接続環境がなくても、情報に触れることができます。ぜひ、大事に残して生きたい。その冊子版のネットワーク作りが、今必要なのではないかと、思う今日この頃なのです。(2002.11.)


2002年11月14日(木)「各地のバリアフリーマップは今」

 昨日、東京都のある区で、障害者のためのマップ作成に携わっている方から問い合わせがありました。それで思ったんですが、いま、各地のバリアフリーマップは、どんなかたちで発信されているんでしょうか。冊子タイプか、それともホームページか。私は両方の媒体で発信していますが、どちらが便利なんでしょうねえ。どちらが便利、という発送が間違ってるのかな。どちらにも一長一短あるとは思うんです。でも、決定的に違うのは、ネットにつなげるか、つなげないか、という接続環境でしょう。私が2年半前、パソコンもなかったし、「インターネット?ちぇっ!」っていう(笑)、すさんだ心の持ち主だったので(笑)。そうすると、そのような人たちは、どうさか立ちしても、有益な情報に触れることはできなくなってしまう。それでいいのかなあ、・・・というのが、両方の媒体で発信している理由です。ただし、ホームページだったら、最新の情報をすぐ発信できるし、メリットはそれこそたくさんある。あと、調査費捻出のための収入面では、ホームページは基本的にゼロ、冊子等の媒体であれば、ある程度の価格を設定できる・・・。
 ああ、なんだか、わかんなくなってきました(笑)。でも、確かなことは、まずはどんな形態であれ、発信すること。それが、大事かな、と。そんなことを考えているわけです。はい。続きを明日、もう少し。(2002.11.)


2002年11月13日(水)「東京急行の駅施設情報〜バリアフリーは今」

 昨日に続き、私鉄のバリアフリー情報です。東京急行のホームページでは、駅施設のページがあり、そこで各路線のバリアフリー情報の一覧を確認することができます。このように各社で、バリアフリー情報を大事にし、ひとつのサービスとして意識し、提供してくださるのを期待しています。(2002.11.)
 


2002年11月12日(火)「京王電鉄の駅構内マップ〜バリアフリーは今」

 京王電鉄のホームページに、「駅構内マップ」というコーナーがあり、バリアフリーへの取り組みを詳しく紹介しています。これが大変わかりやすいので、ここでも紹介します。私鉄各社では、ホームページの中にこのようなコーナーを作っているところが多いので、利用する前にはぜひ参考にしてください。「がったん」は今はJRのみを対象ににしていますが、今後はこのような私鉄各社のバリアフリー状況の紹介ページのリンク集を作ったり、それをもとに実際に「がったん」としても、現地調査を進めていきたいと思います。(2002.11.)


2002年10月6日(日)「各駅の情報について&バリアフリータウンというHP」

 昨日に続いて。情報が深く掘り下げられていない、というご指摘もいただいています。確かに「広く、浅く」というところで情報提供しているのが実際のところです。今後は少しずつ深めていくつもりではありますが、一人での調査では限界がありますので、ぜひ皆さんにお力を貸していただき、各地の情報を提供していただくことによって、各駅の情報が、より深めていくことができればと考えています。
 また、「がったん」はアクセス面を中心に取り上げたマップです。宿泊、観光などについては、他に専門(?)のホームページがありますので、リンク集からジャンプしていただければと思います。ただ、冊子版に関して言えば、当然ではありますが、ジャンプができませんので、アクセス面だけでは物足りなさを感じる方も多いと思われます。インターネットが普及した現在、各地の福祉マップの活動も、ホームページが主流になり、本や冊子など、紙媒体での情報提供のスタイルをとるところが少なくなってきているように感じます。部数も読めないし、在庫もかかえれば赤字になるしで、二の足を踏んでいるのが現実ではないでしょうか。でも、インターネットに接続できる環境にある人はまだ多いはず。ぜひ、冊子、ホームページ両方で情報を提供していく方向性を模索していければ、より多くの人に役立ててもらえるのでは・・・と、わが身を振り返りつつ感じる今日この頃です。
 「バリアフリータウン」というホームページを見つけました。バリアフリーという考え方を、いろんな視点から考えているホームページです。バリアフリーについて学ぼうとしている方にとっての入門編としても最適だと思います。ぜひのぞいてみてください。私も大変勉強になりましたし、いろんなカタチで、切り口で、活動している方がいるんだなと、勇気付けられたホームページです。 (2002.10.)


2002年10月1日(火)「戦後最大級(?)の台風21号と携帯電話」

 今、台風が千葉を通過しようとしているところ。よこなぐりの雨では、車いすでは太刀打ちできなさそうです。電車も普通になってきている様子。こういうときは身動きが取れないことが多いですが、こういう時に大助かりなのが、携帯電話といえるでしょう。情報が入手できれば、不安も解消でき、余裕を持って行動できそうです。私は、いまだに携帯がないんですけれど、上手に使うと、生活がしやすくなるなあ、と感じます。情報収集に関しては、究極のバリアフリーといえるでしょう。ただ、携帯電話が、階段の上り下りを手伝ってくれるわけではないので(笑)、最後は人の力が重要になってくると思ってます。
 西日本新聞と、青森県の東奥日報に、それぞれ「がったん」の記事が掲載されたようです。お近くにお住まいの方、ぜひご覧くださいね。


2002年9月13日(金)「情報の収集と発信」

 今日の夜、先日伺った読売新聞から電話がありました。来週中に記事として「がったん」を取り上げてくれる予定とのこと。多くの人に知ってもらう手段が、今の私には口コミと新聞等のマスコミしかないもので・・・。大変助かります。掲載されたら、この日記上でもご報告しますね。
 きっと私自身、全国にあるいろんなマップの存在を知らないでいると思うんです。もっと知りたい気持ちはあるんですよ。でも、知る手段がない。今はインターネットがあって、福祉系のホームページに行くと、そこのリンク集からいろんなところにジャンプできます。でも、インターネットを使える環境にない人は?発信側の福祉系の団体にとっても同じことが言えますよね。冊子版しか出してなければ、インターネットの網にかからないことが多いのではないでしょうか。
 収集と、発信と。情報の扱い方は、今後もっと考えていかなければならない問題であると考えています。


2002年8月30日(金)「<レモンちゃんの休日>というホームページについて」

 今日は、「レモンちゃんの休日」http://www.fukushimap.org/というホームページを紹介します。このホームページは宮城県・仙台市の車いす対応トイレを中心としたバリアフリー情報を公開しているものです。実は、昔、このホームページが立ち上がる前身の「仙台ふくしマップ作成委員会」の頃から、名前は知ってたんです。私が大学生だった頃、宮城や東北の鉄道の駅に絞った福祉マップを作っていて、それで仙台市内のトイレマップも並行して作っていたんです。でも、それをどう使ってもらうかのアイディアが思い浮かばず、尻すぼみになってしまって。冊子版の限界と言うんでしょうか、新聞等で運良く紹介してもらったにしても、一過性のもので終わってしまい、なかなか広がりを作れない。私のほかにも、仙台のトイレマップは、その時々に手がけた人はいたようなんですけど、その活動を持続させることがとても難しかったようです。
 それからしばらくして、仙台に帰省して、大学の教授にこれからの活動をどうするか、と言う相談をしにいったら、「君みたいなことをやってる人たちが、今もいるんですよ〜。」と、すごく嬉しそうに話してくださって。そのグループが活動を進めて、この「レモンちゃん〜」にたどり着いているんだと思うんです。(伊藤さん、違っていたら、ごめんなさいね。)
 活動を続ける、と言うことは、地味なわりにすごいエネルギーを必要として。でも、ホームページだと、活動を続けていく上で、大きな
力になる気がします。ぜひ今後の活動に期待しています。横のつながり、作りましょう!


2002年5月29日(水)「表現の仕方」

 ひとつの駅を「こんな駅です」と表現するとき、いったいどんな表現が一番伝わりやすいんでしょう。写真、地図、そして文章。「がったんで」は主に文章で各駅を紹介していますが、限界もあります。大きな駅、地下から高層階といった複雑で立体的な駅。これには構内図があると良くわかりますが、なにぶん大きな駅は図にするのも高度なテクニックを必要とし、また、既成の地図は版権の問題がありますし。描けたとしても、ホームページの容量による問題も残ります。プロバイダーに追加料金を払わねばならなくなると、財政的にきついですし。写真も同様なことがいえますね。写真は版権の問題は、自分で撮影すればOKですが、容量の問題は深刻。その点文章は容量の心配はほとんどないし、自分で書く分には版権の問題もない。しかし目に浮かぶような写実的な(?)文章を書くにはかなりのテクニックが必要です。・・・
 現状は、今後も文章が主体のホームページになります。できるだけ腕は磨くつもりですが。もしわかりにくいよ、と言うことがあったらいってくださいね。いろいろと考えていきたいと思いますので。


2001年12月1日(土曜日)

 お元気ですか?12月になりましたねえ・・・。
 興味深いホームページを見つけました。「らくらくおでかけネット」http://ecomo.mri.co.jp/rakuraku/index/というホームページで、この10月に試験運用を開始したのですが、これがまた詳しい!掲載駅はまだ100ちょっとのようですが、すぐ増える感じ。「交通エコロジー・モビリティー財団」と「駅すぱあと」がタッグを組んであるだけあって、完成度も非常に高いです。地図なども「駅すぱあと」の情報が詰まっていて、「負けた!」というのが、素直な気持ち。
 掲載駅といったって、すぐ抜かされることは明らかだし、使う駅はある程度決まっているわけだから、1000もある必要はないのかもしれない。そんなか、素人の「がったん」にできること、「がったん」にしかできないことってなんだろう?と考えたわけです。そんな時、やはり、実際にその駅に行っているわけだから、「がったん」らしいコメントを発信することではないか。写真なんかも、どんどん各駅の様子をアップすることではないか?そんなことを考えたりしたのですが・・・。
 でも正直言って、よくわかりません。この種の情報のあるべき姿、使いやすいカタチを、これからもずっと考えていきたいと思っています。皆さんも、何か感じたことがあったら、いろいろと教えてください。「がったん」を大事に育てていきたいと思っています。


2001年10月6日(土曜日)

 最近思うんですけれど、JRにしても私鉄にしても、駅を自社の商品としてどこまで重要視してるんでしょう。自社の各駅の情報をもっと流せば、利用増にもつながるのでは、と思うのです。
 何でこんなことをいうのかというと、まさに、この「がったん」は、JRの駅という「商品の紹介」をしているのであり、JRさん自身が取り組めば、簡単に調べることもできるし、ネット上で公開できると思うのです。もちろん、車いすでの「視点」とかは必要になってくるでしょうが、そんなに難しいことではないと思うのです。どうでしょうか。もちろん、そうなると、「がったん」の存在価値はなくなってしまうんですが、ゆくゆくはそうなって然るべきなのかな、と思ったりします。私のライフワークがなくなってしまいそうで、寂しいんですけど。でも、利用者にとって、一番有益な情報を提供できるのは、当事者である鉄道会社の方々だと思うのです。そこに「がったん」のような立場のものが、アドバイザー的に関わると、良いものができるんじゃないかと思うんですが・・・。一度、JRをはじめとする、各社のお考えを聞いてみたいです。


2001年4月15日(日曜日)

 ところで、皆さんは「AGC・アクセシビリティガイド」というサイトをご存知ですか。さまざまな年齢・能力の人々が必要としている道案内の情報をみんなで集めてみんなで利用する。そんな仕組みを作っているホームページです。車いすの鉄道や駅に関する情報もたくさん紹介されています。「がったん」とは、スタイルこそ違いますが、考え方、目指してることは近いものがあると感じています。車いすのアクセスに関する情報は少ないですけれど、本当はいろんな情報があって、利用する人がそれらを駆使し、整理して、自分の生活に活かしていけるのがベストだと思うのです。ぜひジャンプしてみてください。アドレスはhttp://www.rei-jp.com/ACG/です。
 それでは、また来週。みなさんお元気で。(2001.4.)