2003年12月の日記


2003年12月31日(水)「名古屋鉄道は乗りやすい、気がしましたよ」

 名古屋鉄道、とりあえず全路線歩いてきました。まず第一印象は、スロープを大事にしているな、ということ。エレベーターを設置する予算的なところとの兼ね合いもあるんだろうけど、最近のバリアフリーの流れを別として、昔から車イスを意識した、できるところからの駅作りをされているなあ、という印象を持ちました。背伸びしていない、と言うか。自然でいいなあ、と。
 まず、スロープに関して言えば、小さい駅はほとんどが無人駅で、ホームの端が自由に使えるスロープになっています。別に車イスを意識して作られたスロープじゃないわけですよ。あくまでも昔ながらのスロープ。無人駅だから、安全上問題だから、線路を渡るときのために跨線橋を作りましょう、と言う発想ではないんですよね。そこが、いいなと。まあ、東京じゃあ、あんまりにも利用客も列車の本数も多すぎて、一概に比較はできないとは思うんですけれど。でも、まねできる部分はある気がしました。
 あと、中規模クラスの駅になると、駅構内も広くなり、ホームの数も列車の本数も多くなりますよね。そういう駅では業務用スロープが整備されていました。なんていうか、昔はきっとそのスロープをみんな使っていたと思うんですよ。でも、列車本数が増えて、安全面から地下道や跨線橋を整備した、と。でも、そのときスロープを完全に廃止することなく、車イスで使えるよう残していることが重要で。そこの所がその鉄道会社の車イスに対する意識の違いかな、と。JR四国さんもそうなんだけれども、自分たちの会社は小さいので、できることは限られている。でも、エレベーターは作れない分、スロープはきちんと整備しようと考えているんですよ、と。本社の方の話ではなくて、車掌さんの話なんですけれど、現場の方までその考え方が浸透していることがすごい。やはり、考え方が大事であると感じました。
 で、大きな駅になると、エレベーターが整備されてきていました。ただ、新名古屋駅がまだ業務用通路という所が残念ではありますが、これからきっと変わっていくことでしょう。名古屋鉄道の現場の方々、お世話になりました。
 今回の調査は、主要駅を除き、車窓からの調査としました。小規模の駅は大体構内の様子が想像できる、というのがその理由です。もちろん車窓から判断できない駅は降りて調べましたし、後日電話にて再度確認するつもり。で、基本は全駅調査としました。すでに感覚的にこのような駅、というのは車窓からも判断できる(小駅の場合はスロープがあって、身障者用トイレもない、とか)し、せっかく分かった情報は、この「がったん」を通してすべて提供した方が結果的にはよいのではないか、と判断したためです。予算的にも時間的にも、今後は調査自体が厳しくなっていきます。そのような中、今後も活動は続けていきたく、このような基準を考えました。ほんとは全部の駅に自分の足で降り立って、レポートしたいんですが、1500駅を超えた今、それもむつかしいかな、と。でも、車窓からも含めれば、全国JR、私鉄の合わせて8800駅のデータを集めることも可能かな、と。小さな無人駅まで含めることにどういう意味があるのか、という考えもあるかとは思いますが、しかし、そこから見えてくる今のバリアフリーの姿、問題、課題もあるんじゃないかと。なんとなく今後の活動の方向性も見えてきた名古屋の旅でした。これからは我が家の家計とも相談しながら(笑)、鉄道各社がホームページなどで提供している情報なども参考にしつつ、この活動を息長く続けていきたいと思っています。
 もう少しで、2003年もおしまいですね。今年も大変お世話になりました。特に、まったりとした(?)私の文章にお付き合い頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。皆さんにとって、今年はどんな一年だったでしょうか。ぜひ来年がよい一年でありますように。そして、また少しずつ成長する「がったん」の広場で皆さんとお会いできるのを楽しみにしております。来年も「がったん」をよろしく御願いします。


2003年12月26日(木)「調査のため、29日まで更新をお休みします」

 調査のため、29日まで更新をお休みします。今回は名古屋方面を調査してくる予定です。再開後のレポートをお待ちください。でも名古屋は雪、と言う情報も・・・。心配。


2003年12月25日(水)「ホームと車両の段差隙間を解消する方法」

 この写真は京浜急行三崎口駅で撮影したものなんですけど。ホームの端がステップになっていて、車イスを使って乗車するさいにうい〜んと上がって、ホームと車両の段差を解消する、という装置ではないかと推察します。
 この手のバリアを解消する方法として、渡り板がありますね。これは各ホームに常備しておき、利用する場合は駅員さんが持ってきてくれて、橋のように渡してもらいその上を渡って乗車する、と。
 でも、この装置は一体どこで操作するんですかね?駅事務室からの遠隔操作かな?それともホームにスイッチが設置されているのでしょうか。使用している様子を見たことがないので、詳細をレポートできませんが、このような装置もあるぞ、ということで。もし、使ったことあるよ!と言う方がいらっしゃいましたら、感想など教えていただけると嬉しいです。


2003年12月24日(水)「メリークリスマスです!」

 昨日、一日早いクリスマス会を家族でやったんですけど、下の娘がプレゼントと一緒に手紙をくれて。その手紙の最後にこの「メリークリスマスです」という文章が書いてあって、ああ、これはいいな、と。別になんの宗教も信じていないけど、おお、クリスマスもたまにはいいじゃないか、と思った、単純なお父さんでした。
 皆さんはどんなクリスマスを過ごされますか?なにはともあれ、メリークリスマスです!


2003年12月23日(火)「大量アップ!しかし、あと約250駅分のデータが・・・」

 がんばった!でも、今日部屋を整理してたら、あと250駅分の調査データがあることが発覚!う〜、がんばるぞ〜。この年末は名古屋方面に調査に出かけようと思っています。主に名鉄を調査する予定。その分のデータが上乗せされることになるので、この年末年始にできるだけ消化しようと考えています。お楽しみに!


2003年12月22日(月)「しらかわさんがサポーターに参加してくれました!」

 心強いですう。九州は千葉からあまりにも遠く、ちょっと調査に行きたくてもなかなか足を伸ばすのは難しくて。地元の人しか分からない情報もあると思うし。何かの時はとっさに頼りますので(笑)。よろしく御願いします。
 サポーター制度を導入してから9ヶ月が経ちました。実際私が一人で活動しているとはいうものの、情報というものはいろんなかたからの協力なしでは集められるものではありません。「がったん」も<情報系>のホームページですから、今後はもう少しネットワークを意識した活動を展開していければと考えています。まだまだ「サポーターになってもいいよ〜」と言う方がいらっしゃいましたらお知らせ下さい。お待ちしております♪


2003年12月20日(土)「関東近郊私鉄の情報追加を急ぎます」

 もうこの夏に調査済みだというのに、いまだにアップできていない情報ががかなりあります。特に私鉄なんですが、もう駅の数もかなり増えてきており、東京都や千葉県は収拾がつかなくなっています。それを解消するため、鉄道会社ごとに枝分けして分類することを進めているところです。これが結構手間がかかるんですけど、将来見やすくなるし、冊子化するときなども楽になるので、がんばろうと考えております。
 冬は新しく調査に行こうと思っているので、ぐちゃぐちゃにならないようにしなきゃ!
 全国的に寒さが厳しいようですね。雪が随分降っているところもある様子。千葉も晴れてはいるものの、風が強くて寒いです。みなさん、風邪などひかれませんように・・・。


2003年12月19日(金)「バリアフリー化とお金〜更新滞り、すみません」

 気がつくと、もう週末。ああ、なんてことだ。週末どころか、年末だ。皆さんはいかがお過ごしですか。どうやら私も仕事が一段落つきました。これから2週間くらいは「がったん」に気持ちを注ぐことができるのでは、と考えています。どうぞよろしくお願いします。
 さて、毎日新聞の兵庫版によると、山陽本線の土山駅が橋上化され、バリアフリーが実現したとのこと。でもこの記事を読んでいて感じたことは、「総工費17億3000万円で、うち約8900万円をJR西日本が負担した。」というところ。17億、ですよ。で、JRが約1億を負担したと。う〜む、これは財政に余裕がないと踏み切るのも勇気がいるだろうなあ、と感じました。はい。17億かあ・・・。なんか、ピンとこないんですけども。まあ、どっかひねり出せば出せない金額でもないのかな、とも思いましたが。
 でも、一度バリアフリー化すれば、あとは維持費のみ。初期投資が大きいかもしれないけれど、ぜひ決断していただきたい。自治体の長の皆様。


2003年12月16日(火)「外国のバリアフリーは?」

 TVではイラクのフセインさんの映像ががんがん流れていて。そのときふと、イラクのバリアフリーって、どうなってるのかなあ、と。そういうことを考えたわけです。
 戦争をしていると、せっかくバリアフリーにしても、すぐ壊されちゃいそうだしなあ・・・。まあ、街全体そもそもの環境がばりあふりー、という国もあるだろうし。日本のように「さあ、バリアフリー化しなきゃ!」と改築するまでもなくね。もともとのベースにバリアフリーの考え方があれば、昔から街に根付いているという国もあるだろうし。
 いつか、外国の街も見てみたい。外国の施設に車イスマークが貼ってあるのか、とかね。いろいろ興味深いものがあるなあ、と思う今日この頃なのであります。
 本日我が家に無事ADSLが開通!アナログと違って速い、速い!今回のコースは1メガ。先日は1.5メガでしたけど、スピードの違いが際だたず。値段もすごく安くておくれました


2003年12月15日(月)「祝!掲載駅1500駅!!」

 とうとう掲載駅が1500駅になりました。冊子版を出したときから1年弱。あの時は1097駅でしたから、400駅の増となります。早いですねえ。
 まあ、数を競っているのではないので、別にいいんですけど、それにしても区切りとして感慨深いです。はい。次の2000駅がいつになるか分かりませんけれども、じっくり取り組んでいこうと思ってます。その結果として2000駅や3000駅がついてくればいいと思っているので。
 なにはともあれ、今までお世話になった方々にお礼を申し上げます。ありがとうございました。


2003年12月14日(日)「折りたたみ式スロープ」

 今日は関東・千葉県の京成船橋駅の簡易スロープをご紹介します。写真右側の壁沿いに折りたたみ式のスロープがあるのが分かるでしょうか。広げたところは見てないんですけれど、たぶん車イスの車幅に合わせて広がるのではないかと。今は駅舎工事中のため、完成までの過渡期の施設だとは思うのですが、いいじゃないですか。シンプルかつ操作も簡単で、駅員さんに頼むことになるとは思いますが、気軽に頼めそうですね。この方式なら、もっと全国各地の駅に広げることができそうな気がします。お金もかからなそうですしね。この京成船橋駅は平成20年度に高架化の予定。きっとそのときには、自由に使えるエレベーターが設置されることでしょう。


2003年12月13日(土)「携帯電話でのデータ送信は?」

 携帯電話を買いました。今まではプリペイド式の物を仕事の関係で持ってたんですけど、データ送信には向いてないと言うことで、一般の物を買ってみたんですね。そうしたら、使い方がまだ今ひとつわかんないんですけど(笑)。でも、ノートパソコンと携帯電話をUSBでつなぐ通信ケーブルを買って、とりあえず「がったん」のデータを送信しようとしたんですよ。で、まずはウイルスソフトの更新を、と思ったら、最新版が出てるとのことなので、ダウンロードしてみたら、いや〜、時間のかかること。そのあと、メールのチェックとかしたんだけど、結局540円位かかってしまって。20分ほど繋いでたことになるんですけど。このウイルスソフトの更新って結構くせ者で、最新版が2日に一回くらいの頻度で出て、そのファイルがまた重い!ダイヤル回線でもダウンロードに時間かかってたのに、携帯ではもっと通信速度が落ちるようだから、なんか現実的じゃないような気もしてきちゃったんですが。まあ、外出先の街中のグレーの公衆電話でノートパソコンを開き、データのやりとりをする気恥ずかしさを思えば安い物かな、とも思うんですけども(笑)。この年末、また調査したり帰省したりということがあると思うので、またそのときに挑戦してみるつもりです。


2003年12月12日(金)「がんばるぞっと」

 今週も今日で終わり。もう少しで休みだ、と、なんとかがんばっております。少し来週は仕事にも余裕ができそうなので、「がったん」も毎日更新できそうです。駅情報の追加を中心にがんばっていきたいと思います。


2003年12月10日(水)「続・救急車の話」

 今日出張で車を走らせていたら後ろから救急車の音。おお、よけねば、と思って、道の端によけたわけですよ。そうして救急車は前に走っていったんだけれど、しかし、その前で動かなくなっていて。サイレン鳴らしているんですよ。よけれない状況もあったのかもしれないけれど、それにしてもよけるそぶりも見せないのはなぜ?う〜、よけましょうよう・・・。
 おまけ。私もよけたはいいが、そのあとなかなか車列に戻れず、というか、入れてもらえず2度がっかり。まあねえ、仕方ないのかなあ・・・。ちょっと淋しい気持ちになった年の瀬の風景でした。


2003年12月9日(火)「自閉症児の理解とワッペン」

 車イスって、周りから目で見えるので、理解がしやすいというか、配慮されやすいといえるかな、と。これが自閉的傾向のある方だと、周囲からなかなか理解されず苦しむケースが多いんです。特に子どもの場合、「わがままな子」と受け取られることも多くて。そんななか、保護者の方々が障害を知らせるワッペンを作り、利用が広がっているとのこと。「認識してもらうだけで周囲の視線が変わり、外出の抵抗感が減った」とのコメントには、段差や垂直移動では説明できないバリアがこの社会には存在するんだと言うことをあらためて感じました。
 買い物をする、電車に乗る、などの生活経験を積むことで、社会性やマナーが身に付くことから、社会に出る必要性が重要視される一方、気持ちが不安定になってしまうことから、外出を控え気味になってしまうのも事実。周囲が「ああ」と納得するだけで保護者の方々も楽になることが多いとのこと。その手助けにこのワッペンが役立てば、というところだと思うのですが。自閉傾向のある方々は電車が好きな方が多いんです。ぜひ、街で見かけたらあたたかく見守って下さい。「がったん」からも、よろしく御願いします。


2003年12月7日(日)「階段昇降機に乗るとしたら」

 12月6日付の神戸新聞に<「安全性に疑問」と障害者に不評 階段昇降機>という記事が載っており、興味深く読みました。この昇降機は今のようにエレベーターが普及する前に、いわゆる過渡期にですね、登場してきた機械です。最初見たときはキャタピラが付いていて、なにやらミニ戦車のようでした。自分自身乗ったことはないんですけど、 バランス的にもちょっぴり不安定そうに見えるし、注目を浴びそうだし、ちょっとたまらんなあ、というのが感想。その後自然消滅しているのか、と思っていましたら、ちゃあんと生き延びているんですね。ちょっとびっくり。
 実際に乗った人たちは「恐怖感がある」と感想を述べていたとのことで、そりゃそうだろうなあ、と。高所恐怖症の人は、なおのこと怖いでしょうねえ・・・。普通に移動したい。この思いへのハードルは、まだいくつも超えなければならない様ですね。


2003年12月6日(土)「やっと週末」

 やれやれ。週末です。今週は本当に長かった・・・。言葉を駆使した1週間、でした。言葉というのは、選んでも、吟味しても、相手にはなかなか伝わらない時もあり。なんだか無力感と高血圧(?!)にどっと襲われてしまうんですけれども。でももう少し、言葉のチカラを信じていきたい。そう思う今日この頃。
 まだ少し、仕事に一区切り付くには時間がかかりそうです。「がったん」も時間を見つけてアップしていきますので、よろしくおつきあい下さいませ。
 蒔田さん、情報ありがとうございました。西小倉駅の情報をアップしてみました。遅くなってすみません。


2003年12月4日(木)「仕事多忙につき、しばらくお待ちください。」

 すみません、仕事が忙しく更新できずにいます。週末には時間が取れると思いますので、しばらくお待ちください。蒔田さんからも西小倉駅の情報を頂いているというのに・・・。蒔田さん、週末にアップしますのでお待ちくださいね。


2003年12月1日(月)「仰向けで使用するノートパソコン用スタンド」

 ああ、今年も12月。早いです。でも毎年12月は何かあるんですよねえ。去年は自分が倒れ、パソコンも壊れ、今ひとつ調子が良くない。まあ、自分にとって疲れがたまる時期なのかもしれません。あと、2月もよくないんですよねえ・・・。気持ちが沈んじゃう、っていうのかな。困ったものです。
 パソコン雑誌を見ていたら、「寝たままノートパソコンを操作!」という記事を発見!「ネコロビスト」という名前で<ラックテック>と言う会社が作っており、仰向けで使用するノートパソコン用スタンド、ということ。年末年始にパソコンをのんびり楽しみたい人に有効、みたいな書き方していたんですけど、これってそのまんま、福祉機器、という観点からも使用できるんじゃないかなあ、と感じました。気になる値段は¥12,800で、ネット特別価格は¥6,800とのこと。気になる商品ですね。
 そうそう、今まで1.5MのADSLでインターネットに接続しているんですけど、最近1Mのサービスもはじめたようで500円ほど安いんですね。ですので、乗り換えの関係で、明日から3週間ほどダイヤル回線で接続することになります。う〜ん、なつかしい・・・。ちょっと電話代が心配ですけど。まあ、なんとか乗り切りたいと思ってます。「がったん」に関してはほとんど影響はありません・・・と思います(笑)。今まで通り、どうぞよろしく。
 ・・・ということで、今日は少し早いアップです。


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