駅舎及び垂直移動についての現状と課題

            最近の全国の垂直移動に関する設備、アイディアなどをレポートしています。 


 共同通信の記事を見ていたら、国土交通省が22日発表した公共交通の「快適性・安心性評価指標」の結果が載っていました。それによると、首都圏の鉄道で、入り口からホームまで車いすでも行けるバリアフリー化された駅の割合が最も多いのは東急東横線で90・5%ですって。なるほどねえ。ただ、パーセンテージで表そうとすると、駅数の多い鉄道会社は不利かな?東武鉄道やJR東日本とか、ちょっとかわいそうな気もする。まあ、首都圏に限定してあるから、まあ、いいのか。ただ、東急さんががんばってるのは、わかります。続いて2位は小田急小田原線の84.8パーセント、3位は東急田園都市線の81.5パーセント。いつか「がったん」なりのお出かけランキングでもしてみようと思うんだけど。せっかく全線乗ってるのだし。でも、公平性に欠けちゃうかな。う〜む。
 ちなみに、国土交通省の指標の基準は、以下のとおり。1.「やさしく利用できる」、2.「気持ちよく利用できる」、3.「分かりやすく利用できる」、4.「安心して利用できる」という4つの視点に立ち、全部で49の具体的な指標を提案したとのこと。
 逆にバリアフリー化されてない、という駅の割合の少ない鉄道は、0%の都営地下鉄大江戸線、東京メトロの銀座線、有楽町線の3線とか。ん?でも、銀座線はともかく、大江戸線は全駅にエレベーターがあると聞いてたけど。でもすご〜く地下深く走ってるって言うから、それで前述の4つの基準にひっかかったのかなあ。よくわかりませんが。感じ方は人それぞれだし、地上から地下6階ホームまで移動するのに時間がかかっても、自由に使えるエレベーターが完備していればいいや、という人もいるだろうし。難しい…。(2004.12.)


 今日は更新やめて寝ようかなあ、と思っていたら、ネットの朝日新聞でこんなニュースが飛び込んで来ました。「車いす男性、駅エスカレーターから6メートル転落 千葉」。
 記事を読むと、「千葉県市原市のJR八幡宿駅で13日、電動車いすで下りエスカレーターに乗った同市の男性(51)が、最上部から車いすごと約6メートル転落、胸の骨が折れるけがをした」、と。「市やJRによると、駅員がエスカレーターのステップ3枚分が水平になるよう操作して男性を乗せ、動かし始めた途端、水平部分が階段状に戻って転落した、JRは機械の誤作動、メーカー側は操作ミスと主張している。」
 さぞかし怖かったでしょうねえ…。とりあえず、けがだけですんでよかったです。お見舞い申し上げます。
 やはり、自由に使えるエレベーターをもっと普及させないと。チェアメイトとかエスカルとか、階段昇降機は、やはり怖さがつきまとうと思うので…。
 これからの動きに注目、です。(2004.11.)


 「がったん」の基本は、各駅の情報を集めたデータベースです。今は各駅の情報を文字と、一部の駅は写真を使って表現していますが、これをぜひ構内図も付け加えたものにしたい。しかし、実際出回っている地図は版権の問題もあるので、できれば手書きで。実は昔「がったん」は冊子版しかなく、宮城県版は全駅、東北版は200数駅を構内図を合わせて掲載していた時期があるんですよ。
 ただ、宮城と東北だから手書きで対応できたという話しもあるんですが(笑)、全国というとなかなか複雑で難しそう。JRに地下鉄や私鉄が複雑に乗り入れて、ああ、考えただけでもこんがらがるんですけど、そこをなんとか手書きで乗り越えて、スキャナで読み込み、ホームページ上で発信していきたい。
 確かに大きな駅、東京駅とか新宿駅なんかは、時刻表の前の方のページとか、「ぴあ」なんかの地図にかなり詳しく載ってるわけで、今更、という気もしますが、ちょっと小さな駅になると、存在せず、初めての駅は、かなりイメージしにくいのが現実だと思うんです。そこが地図で表示されたら、随分違うんじゃないかなあ、と。そう思う訳です。
 とりあえず、今審査中の「モス・チャレンジ」の審査に合格したら、全国の県庁所在地の駅の構内図を手書きで描き、発信していきたいと考えています。もし、審査に合格しなかったら…、そのとき考えます(笑)。はは。(2004.11.)


 今話題の近鉄ですが、大阪、京都、三重、愛知と4府県をまたぐ巨大私鉄。それだけ県境などでは小さな駅や無人駅が多いんですけれど、しっかりと自由に使えるスロープが残っていて、好感が持てました。ほかの私鉄だと、割とスロープを撤去して、あえて跨線橋を設置したりしているケースが多いように思います。無人駅の場合は、特急列車などが通過するという、安全面の問題もあるのでしょうけど。でも、近鉄も特急列車がばんばん通過してましたけどねえ…。考え方の違い、なんでしょうか。
 あと、近鉄さんだけではないけれど、大きな会社になるにつれて、接客の態度がですね、すごく荒くなるというか、ひらたく言うと、愛想がなくなるというか…(笑)。そんな気が、若干しますね。特に若い社員さん。まあ、意識の違いと言ってしまえばそれまでですけどね。思い出すと、昔の国鉄はすごかった!<乗せて頂く>ものだった気がします、列車ってものは(笑)。私なんか、怖くて質問もできませんでしたし。うちのおふくろも今から30数年前に列車に乗るとき、「これは○×行きですか?」と聞いたら、「これは急行です!」と怒られたそうです(大笑)。今だったら新聞の投書欄にでも載りそうですけど(笑)。やさしい気持ちになるには、時間がかかるんだなあ、とあらためて思いました。
(2004.9.)


 駅を調査していて思うこと。自分が調査していることは、そんなたいしたことじゃない。移動がどのくらい確保できているか。それだけ。階段しかない、エレベーターがある、そのような必要最低限の情報でしかない。最近は電車の窓から確認できる程度の調査になっている。なのに、その最低限の情報を一覧できるホームページが少ない。鉄道各社でも関東では、西武、京王、東京メトロ、東急が構内図も掲載して使いやすいが、あとは、もう少しがんばって欲しい…という感じ。あとは鉄道各社ではないけど、「らくらくおでかけネット」は全国をカバーしている貴重なホームページ。個人や有志のホームページはね、いくつかあるけど、情報量といっても限界があると思うし。地域を掘り下げている分、一覧性は難しい面もある。
 そういうところを、やはり、鉄道各社のホームページでカバーして欲しいんです。以前からこの「がったん」では主張しているけれど、駅は最大の「商品」じゃないですか、その会社にとって。なのに、その情報を出さないのはなぜか?そんなに大変なことなのか?たぶん推察するに、商品に自信がない(要するに、階段ばかり、とか、バリアフリー化されていない、など)からなのかなあ、と思うわけです。マイナスなイメージが付いちゃうのを恐れているのかなあ、と。でもね。いいんですよ。これから整備していけばいいんですよ。今、階段だらけでも、「今月は〜駅にエレベーターが設置されます!」とか、「来年は〜駅と〜駅にエレベーターができます。がんばってます!」とか。絶対イメージアップにつながると思うんですけどねえ…。
 そりゃあ、各駅に聞く、という方法も、ある。だけど、「このあたりの駅は、大体階段だけの駅が多いですか?」とか聞いても「どの駅を利用するの?どっち方面から来る?電動?手動?いろんなタイプの駅があるから、具体的に決まってないと、うちらも説明しようがないんだよ。なにしろ、いろいろだから…」でしょ!でしょ!だから、各駅の情報を一覧にして、教えて欲しい!お願いします。ぺこ。
 田舎の駅に行くと、駅を利用する人が元々少ないから、エレベーターを設置する機運も高まらないかなあ、とは思うんですよ。でも、そういう地域にこそお年寄りは多いし、そういう地域の小さな駅に限って、長〜い階段の跨線橋を上り下りしなきゃいけなかったりするんですよねえ。で、車内のイスに座ってやれやれ、とつぶやいたおばあさんの一言がまたすごい。「いやあ、今、整形外科の病院で先生に見てもらって来たとこさ♪」で、また降りる駅で長〜い階段の跨線橋を上り下り…。「バスも便利だけど、午前中2本だけだしねえ。」なんとかならないんだろうか、この国は。
(2004.8.)


 近鉄をひたすら3日間歩き回りました。そこで感じたのは、近鉄が小駅、中駅でとてもスロープを大切にしているということ。確かに都会の大きな駅とは単純に比較はできないかもしれないけれど、バリアフリーって別にエレベーターだけじゃないんだよ、スロープだってきちんと整備すれば、十分移動が楽になるんだよ、ということを教えてくれている気がします。
 昔あった小さなスロープを「安全」を考えて跨線橋にするか、それとも「安全」策を施して整備し、残すか。近鉄は後者をとったと言えるでしょう。そして、特筆すべきは、列車が頻繁に通るんです。そのたびに遮断機が下りて、お客さんは待たされるわけです。でも、待ってるんですよ、みんな。遮断機をくぐったりせずに。「待てる」文化が根付いているからこそ、できることなのかもしれませんね。地域性、文化の違い、なのかな。関東と関西、都会と田舎。何を根拠に、という気もしますが、確かに違うところも歩きもします。皆さんはどう思われますか?(22004.7.)


 今福さんより、再度のメールをいただきました。「シンフォニー(階段斜行リフト)が駅で初導入というのは、一つの展開だと思いますが、実際のところは、安全や使いやすさなどは、まだまだ(エスカル)や(ギャラベンタ)の方が上だという感じです。」なるほど。実際に利用してみないと、なかなか実感がわかないもの。私は今、車イスを日常的に使用していないので、駅等で体感することができません。もし「使ってみたよ」という体験談がありましたら、ぜひ教えて下さいね。(2004.5.)


 今福さんよりメールをいただきました。鉄道駅舎に初めて、広洋産業http://www.koyoeng.com/の「シンフォニー(階段斜行リフト)」が導入されたとのこと。「シンフォニー」って初めて聞く名前だったので、??と思い、ホームページへジャンプしてみると、なるほど、エスカルなどの階段昇降機をシンプルに利用しやすくした機械、といえば良いでしょうか。操作自体もエスカルや車イス対応エスカレーターよりスマートに感じます。操作には駅員さんを呼ばなければなりませんが、導入する経費が捻出できない、という場合にはエスカル同様、エレベーターが設置されるまでの過渡期の手段として、有効であると感じました。
 初導入されたのは、(都営浅草線)東日本橋駅と日本橋駅。東日本橋駅では、(コンコース〜地下通路〜コンコース)。日本橋駅では、(浅草線)日本橋駅の地下コンコース〜東京メトロ東西線の地下コンコース。とのこと。実際に利用しての感想が気になるところですね。
 今福さんは合わせて次のようなコメントも寄せて下さいました。「同機は、デンマーク製で、3年ほど前、国際福祉機器展で、披露されて以来、ビルや寺院・銀行などには、導入設置されていましたが、鉄道・地下鉄には、既に参入していた(エスカル)や(ギャラベンタ)・クマリフトなどに食い込めず、未設置でした。問題は、設定速度が遅いのと脱輪防止縁が小さ過ぎるのと充電式のため、今後どの程度導入が進むか、改善の余地ありでした。」
 皆さんも上記のホームページへ、一度ジャンプしてみては?今福さん、情報提供、ありがとうございました!
(2004.5.)


 昨日の続き、です。なんか、非常に遠回しにちくちくやってるようで、なんか、嫌なんですけどね。ただ、きょうさんやしらかわさんが掲示板に書き込んでくれましたので、もう少し書いてみますね。
 自由に使えるエレベーターが、今や新築改築の際は常設されるようになりました。これって、バリアフリー法案とか、世の中の理解が深まってきたとか、いろんな理由が考えられると思うんですけれど、私が思うには、次のような理由も,一つとしてあるんじゃなかろうか、と。
 まずは、掲示板にも書きましたが、JRをはじめとする徹底的な合理化策。駅に配置される駅員の数は年々減少傾向にあると言っていいでしょう。都会の駅などでは、駅員さんの代わりにモニターテレビ等でホームの安全管理を駅務室で集中して行うわけです。そして、自動改札や券売機も普及してきていますしね。列車もワンマン運転化が進んでいるように、駅も一人、もしくは数人いればすむように機械化が進んでいます。
 そうなると、人手が、ない。車いすを使って駅を利用するときは困ってしまうわけです。階段を抱えてもらうのが肉体的に困難になってきたから、車いす対応エスカレーターやエスカル、キャタピラリフトなどの様々な階段昇降機が発明され、各駅に設置、配置されるようになったのに、今度は、その機械を操作する要員もいなくなってしまうようになってしまった、と。
 「利用するときは事前に連絡を下されば、近くの駅から応援要員を頼みますから。(ダカラ2〜3二チマエニハレンラクヲクレナイトコマルンダヨ)」とか言われたりすると。でも、それって特別な勤務体制な訳で。160円の乗車券のお客のために、たまにだったらいいでしょうが、「じゃあ、明日から通学や通勤で利用するんで、よろしくね♪」と言ったときも同じ対応をとり続けてくれるんでしょうか?う〜む、…無理、でしょうね。たぶん。やんわり断られるのがオチでしょう。でも何度もその駅を利用し続けていくことで、「顔」となり、そのたびに駅員さんがその都度大変な思いをして機械を操作することで、やっぱりきつくなっていく、と。そんななかで、なんとかしなきゃ、ということになり、会社も重い腰があがり、エレベーターの設置順の優先順位がその会社の中でガガガッ!と上がり、勢いよく設置に向けて舵が切られていく…。そのとき、友達と連れだって利用したり、その様子がマスコミにも取り上げられると、かなり効果的でしょう。しかし、そうすると、あいつら、なんかわがままを言ってるんじゃないか、とか、おまえたちだけの駅じゃない、とか、はたまた、自己責任で乗るように、とか…。…言われそうな気がするなあ。特別なこと、なんでしょうね。まだまだこの国では。(オカミノコトニハサカラワズ、ッテ、コノマエニシノクニデワタシタチノクニノワカモノガタタカレテイタジャアナイデスカ…)そう言っていて、完成するといろんな人がどしどし利用していたりするわけで…。
 なんなんでしょう。お金の問題なんでしょうか?鉄道各社や自治体に補助金がばー!と配られると、一気に設置が加速されるのかな?う〜む、わからん…。まあ、結果的にエレベーターが設置されれば、いいんだと思うんですけどね。それまでに、いろんな意味で、いろんな人がエネルギーを使っているんですね、と。そういうことを今日は言いたかったような気がしますが、なんだかこんがらかってしまったので、もう、やめときます(笑)。では、また明日!
(2004.4.)


 ある駅を調査していたときのこと。その駅は1階から3階まで車いす対応エスカレーターで移動するタイプの駅。駅員さんと話をしていたら、「ねえ、毎日利用します?」とふいに聞かれて。??と訳もわからず、「はあ」としか答えられなかったんだけれども。少し話していたら、意味がわかった。「エスカレーターを車いすに対応するようセッティングするためには駅員が操作しなければならず、若干の時間もかかる。そしてこの駅は一人勤務であって、その操作をするためには、一度改札窓口を閉めて施錠し、駆けつけなければならない。よって、毎日だと、対応しきれないことがある。」はあ…。ようするに、車いす対応エスカレーターをたまに利用するならいいけれど、通勤通学なら無理だよ、と。
 今までのバリアフリーの流れって、<車いす=かわいそう=たまの旅行=お手伝い>という発想なんだと思う。毎日電車やバスを使って、仕事や学校に通うことなんてないだろうと。確かに、現実的じゃないかもしれない。でも、駅とか電車とか、条件が整えば、電車やバスを日常的に利用する人は、もっともっといるはず。病院だって、通う頻度としてはかなり高いだろうし。結局は、単純に「利用できない」という物理的な理由が大きいんじゃないか。そんなことを思うわけで。
 「通わない」じゃなくて「通えない」、「乗らない」んじゃなくて「乗れない」、「使わない」んじゃなくて「使えない」のだと、もう少し発想を変えてもいいのでは、と思うのです。「ラッシュ時は乗車をご遠慮下さい」と簡単に言うけれど、その混み合った電車に乗らなければ、生活していけない人はきっといるはずなんです。仕事だって、学校だって、毎日通うものでしょう?できないから、みんな自家用車を使っている人が多いと思うんだけれども。その壁を取り除くのが、バリアフリーという考え方だと思うんですよね。
 「がったん」もできることなら、年1回の旅行も大事だけれども、もっともっと、生活の「根っこ」をサポートできる存在でありたい。その延長線上に、旅行というレジャーがあると思うし。
 今日は、ちょっぴり重たい日記になってしまいました。すみません。では、また明日。(2004.4.)


 更新作業がすごく滞っていました。何度も遊びに来て下さっていた方、すみません。本業の仕事も昨日で一区切りついたので、しばらくはがったんの方にも力を注げそうです。
 今日はネットを散歩していて見つけた、鹿児島の路面電車の話題を。鹿児島の路面電車は「超低床電車(ユートラム)」というバリアフリー化された電車が一部導入されていて、一時間に一本の割合で市内を走っています。鹿児島市のホームページに乗車方法が写真入りで詳しく掲載されており、併せて「超低床電車(ユートラム)」のことも詳しくわかるというよいページです。一度ごらんになってみて下さい。
 全国で今、路面電車が見直されていますね。建設費も安価で済みますし、鉄道と違って駅舎での垂直移動の心配が少ない。駅舎の心配をしなくていい分、車両を工夫すれば車いすを利用した乗降も、かなり便利なものとなります。バリアフリー的にはよい選択肢といえるでしょう。一列車あたりの輸送量の問題はあるけれど、全国から次々と消えていった路面電車の存在を見直していくのもよいかと感じたこのごろであります。(2004.3.)


 愛知県のJR弥富駅です。1番線ホームから改札口に向かう部分がスロープになっているのが写真でおわかりでしょうか。スロープの先、突き当たりが3段の階段になっています。このスロープは、以前は階段しかなかった改札口に後から改築してスロープをつけた様子がうかがえます。
 改築費用は、エレベーターを設置するとかと違ってかなり少なくて済み、かつ効果の大きいバリアフリー化工事ではないかと思います。3段の階段を、駅員さんが手助けして抱えてあげるのがいいのか。それとも、スロープをつけて、車イスを使用している人が自分で利用できるのがいいのか。この辺がいろんな人で価値観が違ってくると思うんですけれども。私だったら後者がいい。自分で移動したい。「お願いします」を言うのが嫌なんじゃない。言わなくても済むなら言わないでよい環境があったほうがいい。生きていく上でお願いする場面は他にももっともっと、たくさんあるのだから・・・。     (2004.1.)


2004年1月18日(日)「路面電車停留場のバリアフリー化」

 岡山の路面電車がバリアフリー化されているという記事を「ミチナビ岡山」で見つけました。路面電車は今見直されている交通機関。特にLRV(Light Rail Vehicle:超低床路面電車、愛称MOMO)などが導入されることで、移動しやすい環境が整います。そして設備投資も比較的安くすみ、移動も楽。モノレールや新交通システムを整備するより、よっぽどよいのではないか、と思ってしまいます。
 井上孝司という方の文章も、なかなか説得力があってよかったです。輸送量もあんまり変わらないでしょう、モノレールとかと。昔の交通手段を再考するよい機会なのかもしれません。(2004.1.)


 中日新聞によると、JR草津線・手原駅(同市手原)の駅舎改築工事がスタートしたとのこと。完成は今年10月の予定で、総事業費は13億円。エレベーターなどバリアフリー化も実施されるとのことで、そうか、15億円もかかるのか、と。ピンとこないけれど、それぐらいのお金がかかるんだな、と感じました。
 このニュースを見て思ったのは、一日の乗降客が4400人だという事。交通バリアフリー法では、一定規模の旅客施設の例として、「鉄道駅については、1日の利用者数が5千人以上であること又は相当数の高齢者、身体障害者等の利用が見込まれること等。」と書いてあります。そうすると、なんていうか、5000人以下の駅はどう考えていけばいいのか?というところに行き着くと思うんですね。まあ、くくりというか、「線」は必要だから5000人というのも順当かな、とは思うんですけれど、基本的にはすべての駅にエレベーターが付いて欲しい。でも、確かに「すべて」というと現実味が薄れてしまうのも事実。だから、乗降客の少ない駅には自由に使えるスロープを必ず設置する、とか、きめ細やかな法律にしてもらえたら、もっとよかったかな、と今になって思うのです。バリアフリーというと、まずエレベーターに思いが行きがちで、スロープは気付かれにくかったりするけれど、もっとスロープが見直されていいと思う。乗降客が5000人以下だからいいや、じゃなくて、乗降客の少ない駅には少ない駅なりの設備設置を考えていくべきではないか。そういうことを思ったわけです。(2003.12.)


名古屋鉄道、とりあえず全路線歩いてきました。まず第一印象は、スロープを大事にしているな、ということ。エレベーターを設置する予算的なところとの兼ね合いもあるんだろうけど、最近のバリアフリーの流れを別として、昔から車イスを意識した、できるところからの駅作りをされているなあ、という印象を持ちました。背伸びしていない、と言うか。自然でいいなあ、と。
 まず、スロープに関して言えば、小さい駅はほとんどが無人駅で、ホームの端が自由に使えるスロープになっています。別に車イスを意識して作られたスロープじゃないわけですよ。あくまでも昔ながらのスロープ。無人駅だから、安全上問題だから、線路を渡るときのために跨線橋を作りましょう、と言う発想ではないんですよね。そこが、いいなと。まあ、東京じゃあ、あんまりにも利用客も列車の本数も多すぎて、一概に比較はできないとは思うんですけれど。でも、まねできる部分はある気がしました。
 あと、中規模クラスの駅になると、駅構内も広くなり、ホームの数も列車の本数も多くなりますよね。そういう駅では業務用スロープが整備されていました。なんていうか、昔はきっとそのスロープをみんな使っていたと思うんですよ。でも、列車本数が増えて、安全面から地下道や跨線橋を整備した、と。でも、そのときスロープを完全に廃止することなく、車イスで使えるよう残していることが重要で。そこの所がその鉄道会社の車イスに対する意識の違いかな、と。JR四国さんもそうなんだけれども、自分たちの会社は小さいので、できることは限られている。でも、エレベーターは作れない分、スロープはきちんと整備しようと考えているんですよ、と。本社の方の話ではなくて、車掌さんの話なんですけれど、現場の方までその考え方が浸透していることがすごい。やはり、考え方が大事であると感じました。
 で、大きな駅になると、エレベーターが整備されてきていました。ただ、新名古屋駅がまだ業務用通路という所が残念ではありますが、これからきっと変わっていくことでしょう。名古屋鉄道の現場の方々、お世話になりました。(2003.12.)


 さて、毎日新聞の兵庫版によると、山陽本線の土山駅が橋上化され、バリアフリーが実現したとのこと。でもこの記事を読んでいて感じたことは、「総工費17億3000万円で、うち約8900万円をJR西日本が負担した。」というところ。17億、ですよ。で、JRが約1億を負担したと。う〜む、これは財政に余裕がないと踏み切るのも勇気がいるだろうなあ、と感じました。はい。17億かあ・・・。なんか、ピンとこないんですけども。まあ、どっかひねり出せば出せない金額でもないのかな、とも思いましたが。
 でも、一度バリアフリー化すれば、あとは維持費のみ。初期投資が大きいかもしれないけれど、ぜひ決断していただきたい。自治体の長の皆様。(2003.12.)


 今日は関東・千葉県の京成船橋駅の簡易スロープをご紹介します。写真右側の壁沿いに折りたたみ式のスロープがあるのが分かるでしょうか。広げたところは見てないんですけれど、たぶん車イスの車幅に合わせて広がるのではないかと。今は駅舎工事中のため、完成までの過渡期の施設だとは思うのですが、いいじゃないですか。シンプルかつ操作も簡単で、駅員さんに頼むことになるとは思いますが、気軽に頼めそうですね。この方式なら、もっと全国各地の駅に広げることができそうな気がします。お金もかからなそうですしね。この京成船橋駅は平成20年度に高架化の予定。きっとそのときには、自由に使えるエレベーターが設置されることでしょう。(2003.12.)



 12月6日付の神戸新聞に<「安全性に疑問」と障害者に不評 階段昇降機>という記事が載っており、興味深く読みました。この昇降機は今のようにエレベーターが普及する前に、いわゆる過渡期にですね、登場してきた機械です。最初見たときはキャタピラが付いていて、なにやらミニ戦車のようでした。自分自身乗ったことはないんですけど、 バランス的にもちょっぴり不安定そうに見えるし、注目を浴びそうだし、ちょっとたまらんなあ、というのが感想。その後自然消滅しているのか、と思っていましたら、ちゃあんと生き延びているんですね。ちょっとびっくり。
 実際に乗った人たちは「恐怖感がある」と感想を述べていたとのことで、そりゃそうだろうなあ、と。高所恐怖症の人は、なおのこと怖いでしょうねえ・・・。普通に移動したい。この思いへのハードルは、まだいくつも超えなければならない様ですね。(2003.12.)


 さあ、昨日は3段のスロープが・・・、という話をしたと思いますが、今日はその続きで、じゃあ、どんなスロープがいいんだ!?という話です。
 東京都の東武伊勢崎線五反野駅改札内に、若干の階段があるんです。7〜8段かな?で、その横に緩やかな、かといって、ジグザグでもなく、ただまっすぐ、というわけでもなく、壁のカーブに自然に溶け込んだ姿についうっとり。思わずスロープであることを忘れてしまいそうな、歩くことが楽しくなりそうな、そんなスロープなんです。
 どんなかたが設計して、どんなかたが工事したのかはわかりませんけど、
いい仕事だなあ、と、感じました。自然、なんですよね。そこに存在することが。車イスにしてもそうだし、目に見える障害も、人種も、自然に感じることができる、そんな社会が作れたらいいな、と思いました。それが本当の「街作り」ではないか。そんなことをこの日記を書きながら思いました。
(2003.11.)


 昨日JR常磐線と東武線の北千住駅に降り立ったのですけど、2階のJR線と東武線を結ぶ連絡通路に写真のような3段の階段が・・・。以前降り立ったときも、そういえばこの階段があったのを覚えています。さて、何故にこの階段が存在するのか・・・。
 なんで、スロープを一部でもよいから作らないんだろう。そもそもこの駅は朝のラッシュ時はすさまじい混雑になるのだから、この3段の階段も混雑すると足下が見えなくなると思われ、事故のもとだと思うんですよねえ・・・。いっそのこと一部といわず全部スロープにすればいいと思うんですけど。
 そういえば以前の「がったん日記」でも紹介しましたが、JR常磐線と京成電鉄の日暮里駅連絡通路にも3段の階段があるんですよ。JRと私鉄の間だと、なんか工事ができない事情でもあるんでしょうか。でも、何とかして欲しいものです。そんなにお金のかかる問題じゃないんですから・・・。(2003.11.)


 先日とあるデパートの本屋にいこうと思ったんですよ。で、そこは3階で、2階が入り口。そしたらですね。なんと、いつも動いている上りのエスカレーターが止まっていたと。動線的には、そのエスカレーターで行かないと、すごく遠回りになっちゃうんですね。エレベーターにしても、階段にしても。う〜ん、と思っていたら、お店の人が「そのまま歩いてのぼって下さっても構いません」というのです。じゃあ、ということで止まっているエスカレーターを歩いてのぼってみたんですが・・・。
 これがいいんです。もともと一番いい場所にこのエスカレーターはあるので、非常に快適!何となく動いてる気になって、つい身体が前の方に傾くんですけど(笑)。わかりますかねえ、この感覚(爆)。で、あらためて、文明の利器にどっぷりと私たちは浸かっていることを痛感したわけです。はい。移動手段の主役は、限りなくエスカレーターで、階段やエレベーターはフロアの隅っこに追いやられていますものねえ・・・。
 で、これ、上りのエスカレーターなんですけど、上っている途中、上から降りてくる人がいて(笑)、狭いエスカレーターですれ違ってるんですよ。道を譲り合って(笑)。本当に不思議な光景でした・・・。くるっと反対側に回れば、別に下りのエスカレーターは動いているのに(笑)。動線は大事だよ、と。そういうお話でした。(2003.11.) 


 職場の上司から「今日駅でこんなのを配ってたぞ」、と渡されたのが写真の冊子です。おお!この冊子は、昨年も配布していたけど、最新版が出たんですねえ。都内に行く用事ってあんまりないし、駅で配っていてもすぐなくなっちゃうんですよねえ。助かりました。
 で、この冊子を見てみると、2003年10月31日現在、営団全駅(168駅)におけるエレ利器にベーター・エスカレーターの設置状況は108駅で187基、エスカレーターは137駅で842駅なんだとか。交通バリアフリー法に基づき、と書いてあったけど、やっぱり法律ってすごいんだな、とあらためて実感。
 冊子を開くと、全駅のバリアフリー情報はもちろん、主要駅の構内図も掲載されていて、とても便利。構内図は「がったん」にはなかなかまねできないですからねえ。この冊子に関するお問い合わせは営団地下鉄の電話03−3837−7047へどうぞ。(2003.11.)


 東京都京王線の調布駅で、写真のような階段昇降機をみつけました。いわゆる「エスカル」と同じような、リフトなんですが。日本車輌で作成され、ホームページにその運転中の写真も掲載されていました。もし興味を持たれたかたは覗いてみてはいかがでしょうか。
 エレベーターができるまでの過渡期の設備である、と考えたい。。結局一人では使えず、駅員さんの力を借りなければ行けないわけだし。今、このような設備をあえて設置しようという動きは少なくなって来ていると思います。これからはどんな設備が本当に必要なのか。それをいろんな場所で声にしていくことが大事かな、と。そういうことをあらためて感じる今日このごろです。(2003.11.)


 この写真は、東京都・京成電鉄の千住大橋駅です。見て下さい。ホームの中央・・・ではなくて、ホームの半分より右手に設置されています。??と見てみると、階段の脇に設置されてますね。きっと下のコンコースに、エレベーターを設置するスペースがなかったんでしょう。それでも工夫次第で設置できる、という、意気込み?!が感じられるお話でした。(2003.11.)


 10月23日に下北沢の簡易リフトを紹介しましたが、今日は業務用スロープの紹介です。下北沢と同じで、ホームの端が踏切に面しており、その部分がスロープになっていて、階段を使って2階または地下の改札を通ることなく、直接外に出ることができます。改札を通らないため、駅員さんを呼ばなくてはなりませんが、これだったらっすぐにでも改善できる駅が全国に随分あるのではないか。そんなことを感じるわけです。お金もそんなにかからず、そして、自社の用地のみで処理できれば問題はそんなに複雑ではないと思われます。ぜひ、検討していただきたい。そしていつの日か、自由に使えるエレベーターが設置されるまでの「つなぎ」の施設として考えていきたい。そう思う今日この頃なのです。(2003.10.)


 この写真は京王電鉄下北沢駅のホーム端に設置されている業務用リフトです。ちょうどホーム端が踏切と道路に面していて、そこにこのリフトで直接移動できるわけです。確かに駅員さんの操作が必要になり、自由に使えるという訳にはいきませんが、非常にシンプルなこのリフトにちょっと心打たれたので、写真を載せてみました。エレベーターが一番いいのに越したことはないんですけど、このような簡易な設備でとりあえず過渡期を乗り切る、というのも手かな、と。(2003.10.)



 以前調べた駅の改築情報が入ってきたり、調べたり。実際に全国各地に再訪することはできないんで、「がったん」のサポーターの方や、ネットの情報が頼りなんですけど。で、確認の電話を入れるじゃないですか。で、自由に使えるエレベーターができたことはあらかじめ知っている訳ですが、あえて聞いてみたりして。で、ある駅でこんなことがあったんですよ。
 「そちらの駅を車いすを使って利用する時、エレベーターのような施設はありますか?」「ありますよ。ただ、」「ただ?」「2日前には駅に連絡して下さい」「あれ?業務用のエレベーターなんですか?」「いえ、違いますけど。うちは自由に使えるタイプなんですが、安全のため駅員が付き添わせていただくことになってるんです。規則なんで。」「はあ・・・」「あと、ここで乗れても、お客様が降りる駅が階段ばかり、ということもありますから。事前にこちらで連絡しておく必要もありますから。」・・・新設されたエレベーターが、実際にどういう使い方をされてるかはわからないんですけど、この感じだと、連絡しないで行ったら怒られそうな気が・・・。う〜ん・・・。
 JR関係者の方々、規則とはかなり厳しく決められているものなのでしょうか?今全国各地にある自由に使えるエレベーターは、割と利用者が自由に使っているケースが多いように思うのですけど・・・。「うちは駅員が一人しかいないから、手伝えませんよ」と言われることも多いし。現場の判断なのでしょうか?う〜む・・・。(2003.10.)


 仕事で仙台に行ってきました。案外思ったよりも暖かくて、日中はTシャツでも平気なときもあり、あらら、千葉と変わらないなあ、とみんなで話していました。昔仙台にいたころは、もっと寒かったような気もしましたが・・・。でも、私たちはばたばた動き回っていたから、単純に暑かっただけかもしれないけれど(笑)。
 今回は、乗り換えの駅がエレベーターがある駅が多くて、すごく助かりました。というか、移動が、ラク。時々ある階段の駅がなんと辛かったこと・・・。階段の駅ばかりだったら、また電車で行こうとは思えないかもしれない・・・。鉄道に理解のある(?)私でも、なんだかためらっちゃうかもしれない・・・。う〜む。
 数えてみると、柏、上野、仙台、岩切、利府、岩切、仙台、榴ヶ岡、本塩釜、松島海岸、榴ヶ岡、仙台、上野、柏。考えてみたら、この中でエレべーターがなかったのは、岩切駅と松島海岸駅だけですね。もともとエレベーターのある駅を選んだのもあるけれど。もっと駅が身近になるといいなあ、と思った旅でした。(2003.10.)


 以前取り上げたこともあるような気もしますが、あらためて。
 国土交通省のホームページではバリアフリーについて取り上げているコーナーがあり、密度の濃い情報が多く、きっと役に立つのではないかと思い、紹介しておきます。その中の「らくらくお出かけネット」が情報量の多さ、詳しさといい、今現在のバリアフリーに関するホームページの中で一番詳しいと思われます。また、現在のバリアフリー状況などもプレス向けの資料もあるので、合わせて参考になります。一度のぞいてみてください。 (2003.9)


 営団地下鉄の駅ホームに、どこを通るとエレベーターがあって、地上に出られるか、という構内図が掲示されていました。これがわかりやすくてグッドでした。エレベーターがあるという情報を事前に得ていたとしても、実際に駅に降り立ってみると、はて、どこだ?と迷うことがしばしば。ましてや地下です。方向感覚が狂いがち。そんなとき、視覚的にすっきり整理された地図がホームにあると、きっと安心できることでしょう。
 ほんとは「がったん」もここまでフォローしたいんですけど、地図は版権の問題があって、難しいんですね。まあ、自分で手書きで書いちゃうというのも手だし、実際書いてた時期もあるんですけど、都内の複雑な駅は、手書きでは限界があります。地下も含めた立体的な空間は、どうも苦手なんですう。
 今、営団さんで配っているバリアフリーの冊子などはしっかりとした駅の構内図が記載されているのでわかりやすいですね。もうなくなったとは思うんですが・・・。
 ぜひ、通年配布してほしいものです。よろしく御願いします。         (2003.8.)


 都内の地下鉄も、徐々にでも確実にエレベーターが増えています。がったんではまだ地下鉄の情報を掲載していません。変化が急であり、また、各地下鉄のホームページでも、詳しい情報を得ることができるため、他の私鉄を調査し終わってから、最後に掲載しようと思っています。実際に用事で降り立った駅は、掲載していきますが。
 で、この前、新御茶ノ水駅に降りたら、新しいエレベーターが完成していました。写真のような看板をいろんな駅で目にしたことのある人も多いことでしょう。1カ所なので、場所が最初はわかりにくいかもしれませんが、一度利用すると、利便性が確実に向上すると思います。
 地下鉄は特に、土地の問題が複雑に絡み合っていて、エレベーターを設置するスペースもなかなか確保できないそうです。でも、何とか工面して、様々な問題をクリアしている様子。期待しています。                                                            (2003.8.)


 全国各地でバリアフリーの工事が進んでいます。でも、その多くは、白い工事用の壁で囲われたりして、なんの工事なんだろう?と疑問に思うこともしばしば。工事によっては、階段やエスカレーターが使えなくなったり、通路が狭くなったりと、不便なことも出てくるので、「まったくもう!」などと批判にさらされることも多いように思います。
 バリアフリーの工事をしているんだよ、エレベーターが今度できるんだよ、我が社はがんばってるんですよ、ということをもっとPRしてもいいと思うんです。会社のイメージアップにもつながると思うし。バリアフリーってなんだろう?と考えてくれる人も増えると思うし。
 写真は東京急行電鉄の池尻大橋駅です。階段を下りるときにどーん!と目に入ってくるので、ほほうとみんなに思えてもらえるのではと思うわけです。
                                                             (2003.8.)


 18日付の朝日新聞の投書欄に「トイレの自由 入院して実感」という投書が載っていました。「入院生活で苦痛なのが、おしっこをしたいとき、看護婦さんに<トイレに行きたい>といわなければならないこと。」そしてその方は、「本当の自由というのは、誰にも何も言わずにトイレに行けることなんだと実感しています。」と結んでいらっしゃいました。
 これは、トイレの問題だけではなく、移動の問題にもそのまま当てはまると言えるでしょう。例えば、業務用のエレベーターや通路、あと車いす対応のエスカレーターにしても、結局は駅員さんに<お願い>しなければならない。本当の移動の自由というのは、誰にも何も言わずに一人で移動できることである、と。そう考えれば、自由に使えるエレベーターやスロープが、一番求められている設備であると思うのです。一人で移動することを様々な設備がさりげなく手助けしてくれたら、と願わずにはいられません。(2003.8.)


 以前から疑問に思っていた雪国のバリアフリー。7月30日付の「北國新聞」に「冬期バリアフリー、市街地と病院を重点地区に 金沢市が年内に計画策定」と言う記事が載っていました。やはり、どんなに道路の段差が解消されても積雪で道が狭くなったり、スロープが凍ったり、と危険な面も残る。解決策は「歩道の融雪装置延伸のほか、官民一体となった除雪体制づくりや、消雪水による横断歩道の水はね被害防止」とのこと。でも、それをすべての道路で実施できるわけではもちろんないわけで、自然のすごさを感じます。(2003.7.)


 ちょっと見にくいかもしれませんが、写真は埼玉県の大宮駅です。ホームには湘南色の普通電車、行き先は「小田原」・・・。ホームの看板には、「スーパービュー踊り子号」の乗車案内の札もぶら下がっていますね。
 いわゆる「湘南新宿ライン」が開通してから、埼玉と神奈川の交通体系が大きく変わりました。両県間の移動のみならず、都内へのアクセスの多様化という意味でも大きな変化と言えるでしょう。
 大宮から横浜へ行くのに、乗り換えが、今までの2回から「0回」になるということは、バリアフリーの観点からもとってもすばらしいことで・・・。駅舎の改築はなかなか進まなくても、考え方を変えれば、「バリア」をなくす方法は案外多いのではないか。


 昨日の続き、です。同じく大宮駅のコンコースには、隣の写真のような看板が。「特急ウイングエクスプレス」。いわゆる成田エクスプレスが大宮まで延びてきた、と言えばわかりやすいでしょうか。大宮からだと、成田空港まで乗り換えが多いですから、助かる人が多いのでは、と思います。ただし、一日一本の設定のようですので、やはり本数の多い高速バスにお客は流れていくとは思いますが・・・。
 でも、鉄道の「定時性」は何物にも代え難いですものね。特にフライト前は。ぜひ鉄道にもがんばっていただきたい。今や特急「成田エクスプレス」は、東京はもちろん、大船、横浜、大宮、高尾、新宿と、各方面に足を延ばしています。バリアフリーを説明するにはわかりやすいです。はい。ほかにもいろんな発想が生まれるといいですね。(2003.7.)


 昨日は夜20時頃寝ちゃって。あれれ、と思ったら朝の5時。今日は早朝のアップです。
 先々月津田沼駅を訪れたら、ホームにぴかぴかのエレベーターが!嬉しいですねえ。なかなか「できた!」と言う情報は入りにくいですよね。地元の新聞だったらもしかすると記事になってるかな?と言うところ。全国ニュースにはなりにくいかもしれないけど、せめて大きな駅に関しては、マスコミは情報を流して欲しいなあ、と思います。「移動」に関するニュースは、大きな関心事だと思うんですけど。車いすユーザーに関わらず。
 例えば、JR東京駅。今、少しずつ自由に使えるエレベーターが増えてるんですよ。ぜひ、多くの人に知ってもらいたい。日本の首都の駅ですし。新幹線で上京してはじめて降りる駅。その駅がどういう駅なのか。その情報を知っているか知っていないかで、安心感が断然違うと思うんです。施設を作るだけじゃなくて、その施設を知ってもらうという努力も並行してやっていなきゃならないのではないか、と。そうですねえ、例えばTVのCMや新聞の全面広告などで、「今月のバリアフリー情報!」などを流す。そして、「今月は○△駅で、自由に使えるエレベーターが設置されます。ぜひご利用ください!」それを「SMAP」とか、「モー娘」が喋る、と。そうするとその企業、例えばJR東日本とかの好感度がアップする。まさに企業戦略と言うんでしょうか。・・・。ただ、「駅」を自社の大切な「商品」として位置づけていくことは、大事なことだと思うのです。どこかの会社で、実験してみないかなあ。(2003.7.)


 「FRJネット」によると、兵庫県の姫路市が市内のバリアフリー整備計画を市のホームページで発表したそうです。基本構想としては、同市内で1日5000人以上の乗降客がある8公共交通施設のうち、JR姫路駅周辺施設など3地区について、改札内エレベーターの設置など具体的な整備策を盛り込んだ上で、2010年度までに整備を終了するタイムスケジュールを示しているとのこと。 この年までこう言うことをやっていくという計画をきっちり宣言している地方自治体って、案外少ない気がします。ぜひ、見通しを他の自治体も示してほしい。そうすることで、市民の理解も得られるのではないかと思うのです。
 ただ、自治体で整備できるのは、基本的には駅の改札から外まで。駅の改札からホームまでは鉄道事業者が整備する部分であり、割合と「計画はあるんですが・・・」とか、「2,3年後・・・だと思いますが・・・」とはっきりしない返事が多いのも事実。「完成しました!」という発表はよく聞くんですけどね。ぜひ、今後の整備計画を示していただきたいと、思う今日この頃なのであります。そうすれば、「がったん」も更新しやすいので(笑)。(2003.6.)


 今回松島に行く機会があったんですが、バリアフリーが充実していてびっくり!昔は(と言っても20年前くらい)そんな感じじゃ全然なかったのにね。でも、いまだに変わらないのはJRの松島海岸駅。ここの駅は1階が改札で、2階がホームなんですけど、今も階段のみです。日本三景の松島ですから、養護学校の校外学習も多いと聞いてますが、きっと大変なことでしょうねえ・・・。
 遊覧船に乗って塩釜から松島に入る、というルートがオーソドックスですが、塩釜側の最寄り駅、JR本塩釜駅には自由に使えるエレベーターが近年設置されたので、松島海岸も!?と思ったんですが、駅の構造上難しいんですって。スペースがない、とのこと。確かに、斜面にあるので、きついんです。でも、なんとかならないかなあ・・・。夏には花火もあるしね。う〜む。利用頻度は多いと思うんですが。特に、団体。真剣に検討してもよいと思います。JRさん。どうぞ宜しく御願いします。(2003.6.)


この写真は中央線のJR飯田橋駅です。この駅のホームは大きくカーブしており、ホームと車両の間に大きな隙間ができてしまうんです。駅的には自由に使えるスロープもあるし、車両自体にステップもないので、利用しやすい駅に入ると思うんですが、いかんせんこの隙間があってはちょっと安心して利用できないですね。ホームの場所によって隙間の大きさが違うので、介助者がいてもドアを選ばないと、苦労する、と言う一例でした。まあ、ホームがカーブしているというところに根本的な原因があるんですけども・・・。そういう細やかな情報も、「がったん」でいずれは流していきたいと思っています。(2003.5.)


 5月初旬の話で申し訳ないんですが、東京の浜松町の駅で、こんな小冊子を見つけました。JR東日本東京近郊の駅と、新幹線の駅のバリアフリーの情報が掲載してあります。情報は2003年4月1日現在のもの。駅に無料で置いてあったんですが、これがなかなかの優れもの。「がったん」顔負け、といったところ。駅というう自社の商品をきちんと評価し、アピールしているのがすごく新鮮です。バリアフリー化が進んできているので、「じゃあそろそろ」と重い腰を上げてきた感も否めませんが、まあ、結果オーライ、ということで。
 で、どこでもらえるのかというと、きっともう浜松町駅ではないような気がしますので、事前に電話して相談したほうが確実です。電話は東京お客様相談室03−3240−5587、仙台お客様相談室022−227−2395、盛岡お客様相談室019−625−2571、新潟お客様相談室025-248−5214などへどうぞ。
 このような情報が、必要としている人の下へしっかりと伝わるシステムができれば、とあらためて思いました。
 全然関係ないけど、またまた血圧が高くなり、今日は仕事を1時間早帰り。ストレスと疲れをためないよう、皆さんもお気をつけて。では、また明日。(2003.5.)


 仙台を南北に走る地下鉄。今から16年前に開業したのですが、その頃から自由に使えるエレベーターが黒松駅を除き完備され(今は黒松駅にも設置されています。)、身障者用トイレも全駅設置と、当時としてはすごく画期的だったのを覚えています。ただ、身障者用手帳の扱いであるとか、自由に使えるエレベーターなんだけれども、付き添いが必ずいなきゃいけません、とか、自動販売機のボタンが確か「特殊」とかいうボタンを押して購入するために、「特殊」って何?と感じる人が多かったりとか・・・。あの頃はまだバリアフリーと言う言葉も一般的ではなく、ましてや車いすを利用して町を歩く、と言うことがかなり「ニュース」?になってた時代。そのころ一緒に町に飛び出していた友人たちは勇気があふれていたんだなあ、と今になって思います。お互い若かったのかも、とかね。
 今じゃ仙台の地下鉄もすっかり町に溶け込んでいるのでしょう。逆に私が10年ほど前に千葉に出てきたとき、東京の地下鉄に乗って「何で階段ばっかりなんだ?」と思ったのを思い出します。仙台の地下鉄は、時代の10年先を行っていたんですね。(2003.5.)


  京都の情報を追加しました。京都の地下鉄の駅は、全駅にエレベーターや身障者用トイレが完備されているとのこと。仙台の地下鉄もそうだけど、「全部大丈夫」という安心感は、とても情報として大きいですよね。じゃあ、という気持ちになるし。余計などきどきがなくて済むというのは、何物にも変えがたいと思うのです。
 また続きをアップしますね。  (2003.4.)


 京成電鉄では、千住大橋、京成高砂、江戸川、八千代台駅(八千代台駅のみ3月15日から。他の3駅はすでに稼動中。)で車椅子対応型エレベーターなどを使用開始する。4駅にエレベーター等を設置し、バリアフリー化を促進するそうです。そうかあ。この前12月に小田急線を調べて、まだ整理というか、アップも済んでないのに、世の中はどんどん進んでいく。何とかしなきゃとは思いつつも、個人でやってるので、更新の遅いのは許してくださいね。情報がすぐ古くなって、「実際と違うじゃないか!」と怒られちゃう場合もあると思いますが、バリアフリーの追い風があるので、情報的にはよくなることはあっても悪くなることは少ないはず。階段でしか移動できないと載ってたのに、実際に利用してみたらエレベーターが新設されていた、とかね。エレベーターを設置するために工事中で一時期不便になっていた、と言うことはありそうですが、まあ、なんとか実用に耐えうるものになっているのではないか、と。そんなことを思うわけです。はい。ちょっと、そういう点では、見ていただいてる皆さんに甘えちゃってる部分が多いかな、と。でも、許してくださいね。悪気はないので(笑)。皆さんのお近くの駅はどうですか?何か変わったことがおきていたら、ぜひ教えてください。待ってます。  (2003.3.)                


 銚子に「地球の丸く見える丘展望館」というのがありまして、そこでこの写真のようなスロープを見つけました。なんか、こうしてみると、迫力がありますが(笑)、実際はもっと風景に溶け込んでいます。で、真ん中がスロープになっていますが、傾斜や手すりの有無とか、細かく見れば、人によって感じ方はさまざまだと思うんですけど、シンプルでわかりやすい設備ではないかな、と。そんなことを感じたわけです。
 ここを訪れた人たちは、車いすを使用しているいないに関わらず、半々の割合で階段とスロープそれぞれを利用していたように思います。それなりにスロープに必要な長さの敷地は必要になるけれど、もっといろんな場所に広がって欲しいと感じました。(2003.3.)


 信濃毎日新聞にこんな記事が載っていました。「消えた点字ブロック 歩道埋める雪 視覚障害者つらく」。例年になく雪が多く、歩道の点字ブロックが雪に埋まったままで、視覚障害者が外出できない日が続いているとのこと。これを見て感じたんですけど、雪が降ると、車いすだけじゃなく視覚障害の人も移動が困難になるんだなあ、と再認識。雪国では積雪が当たり前で、で、そんな中、どういう風に車いすを利用して移動しているんだろう、と気になってしまうんですが・・・。雪は、積もる、滑るで、大変。もしかして、車いすにもスタッドレスタイヤとかあるのかな?昔、新聞配達とか、郵便配達用のバイクのタイヤに「スパイクタイヤ」やチェーンがあるって聞いたことありますけど。う〜む。でも、雪国にはもっといろんな知恵がありそうですね。                                  (2003.2.)


 インターネットを見ていたら、最近のエレベーターの情報が載っていました。どこのホームページか、わからないんですけれど、とても参考になったのでご紹介します。いろんなタイプがあるんですねえ。言われてみると、最近よく見かけるエレベーターですね。昔は駅で使うエレベーターは業務用がほとんどで、エレベーターが自由に使えるタイプになったのも最近のことですが、今後は使いやすさが追求されていくことでしょう。「時代は変わる」と歌ったのはボブディランでした。私たちの世の中も、動いています。あとはその情報をどうキャッチするか、何でしょうね。「がったん」も情報アクセスについて模索していきたいと思っています。                            (2003.2.)


 昨日の話の続きです。歩道が車道と分離していればいいのですが、そうでないと、除雪車がかいてくれた雪が路肩にたまってしまい、自然と車道を歩くことになってしまいます。もちろん車もその車道を走るわけですから、車道の部分が狭くなり、大変危険な状態です。もっと雪国の場合は車同士でさえすれ違いが困難になってしまいます。そんな中での車椅子を使っての移動は、かなり困難を極めるのです。
 これが仙台の場合は坂だったりすることが多く、かつ、仙台のバスは道という道にどんなに狭くてもドコドコ走りこんでくる(もちろん、頼もしい、という意味ですよ!仙台のバスの運転手さんの運転技術は日本でもかなりの水準だと思ってます。)ので、それはもう大変。ましてやノンステップバスのスロープを出して乗り降りなんてとんでもない!という状況がありますね。物理的に不可能な気がします。そんなこともあって仙台は低床車の割合が少ないはず。坂がとにかく多くて、難しいということを昔聞いたことがありますし。雪とどうつき合うか。知恵をもっと出し合いたいものです。   (2003.1.)


 仙台に帰省していました。この週末は雪が久しぶりにたくさん降ったそうで、街中の歩道は雪が踏み固められていました。大きな道路から少しわき道に入ると、除雪もあまりなされておらず、そして夜は寒くて凍結し・・・、の繰り返しで、それでなくても坂の町。う〜む、車いすでは冬は生活が大変だあ・・・、とあらためて思いました。この写真は、宮城県仙台市、長町駅前の様子です。で、歩く人はそろりそろり。でも、子どもはすごい。この凍結した雪の上を走り回っていました(笑)。ころんだらどうしよう、とか、子どもは思わないんですねえ・・・。
 あと、写真中央左にあるのは、自転車です。この雪道を自転車!確かに車道は大きい道なので、路面も乾いていましたが。なんか、たくましさを感じました。
                             (2003.1.)


 びっくりしました。先日東北新幹線からホームに降りたら、エレベーターの案内表示板が。?、確か、業務用エレベーターしかなかったような・・・。すると、あったんです、自由に使えるエレベーターが。どうも最近できたようですね。業務用エレベーターを改造しているところもありますが、自由に使って移動できるルートが確保できたことが、何よりうれしいことだと感じます。あとはこのルートをどのようにわかりやすく示すかが課題といえるでしょう。大きな駅構内ですから・・・。大きい病院とかだと、内科とか外科とかに行くルートを廊下の床にずーっと色分けして線を引いてガイドしていたりするじゃないですか。そういうのだと、わかりやすいなあ、と。頭上の掲示物は案外車いすに乗った状態からは見にくい場合もあると思うので。床と頭上と、2通りあると便利でしょうね。写真を「上野駅」のページにアップしているので、御覧ください。
 でも、こうして偶然このように上野駅にエレベーターがあるのを発見できたからわかったものの、そうでなければずっと、「ああ、不便だなあ・・・」と感じたままだったでしょう。JR東日本さんはもっとアピールしていいんじゃないでしょうか。TVのCMとか、「便利になりましたよお〜」ともっとながしてもいいかなあ、と。そうじゃないと、みんな気付かないんですよ。駅が変わってきていることなども。せっかくいいことなんですから、大きな声でアピールしてほしいものです。                                                              (2003.1.)


 いつも仕事が終わって夕飯を食べてから22時前後に更新することが多いのですが、それにあわせて、更新日も24時を回ったちょっとはやめの日時で表示することにしました。どうぞよろしくお願いします。
 さて、掲示板でつかささんも書いてくださっていましたが、2003年1月7日の朝日新聞「くらし」の欄でバリアフリーの情報が掲載されました。「渋谷駅は車いす泣かせ」というお題。「バリアフリーは進んだというけれど、数字ほど便利さを実感できない。異なる鉄道への乗換えなど、設置や運営主体が違う施設を結ぶバリアフリーがなかなか進まないからだ。車いすのための情報も少なく、自分でルートを見つけるしかない。」「点ではなく、面としてのバリアフリーを考えるのは自治体。その自治体も、渋谷区を例に取れば、国や都、鉄道会社、デパート民間ビルなどを調整しなければならない。区の指導で、はいわかりました、といってくれるかどうか。」「エレベーターがどこにあるのか表示してくれるだけで障害者は随分助かる。」そして最後に、「エレベーターの設置数を見てバリアフリーが進んでいると思うのは間違い。利用者の視点が欠けていては、いくらお金を投入しても実効性は上がらない。バリアフリー対策はその典型」と結んでいました。記事の中では、車いす利用者の方の渋谷駅と浅草駅の乗り換えの裏技を披露しており、そのような情報交換の広場に、「がったん」もなれたらいいな、と感じた新聞記事でした。興味がある方はぜひ御覧ください。                                                               (2003.1.)


 先日、小田急沿線の調査を実施しました。調査してみて思ったのは、私鉄は沿線人口が多いせいか、バリアフリー化が急ピッチで進んでおり、エレベーター、身障者用トイレともに設置数が多かったです。また、エレベーターが設置されていない駅、今までされていなかった駅には、ホームから改札を通らずに直接出ることができる車いす用のスロープを工夫して設置している駅が目立ちました。駅員さんにお願いしなければならず、自由には使えませんが、階段を移動することを思えば負担は格段に少ないといえるでしょう。
 あと、チェアメイトという階段昇降機の件。初めて知ったんですが、チェアメイトにも新型と旧型があって、旧型は新形に比べて小さめなんですって。で、その旧型を扱うときは駅員さんも緊張するんだそうです。ただでさえ不安定な階段での移動ですから、それも当然といえるでしょう。やはり、自由に使えるエレベーターの早期整備が期待されますね。
 どの駅もエレベーターの利用率はよかったように思いました。車いす利用者の方は、調査時に出会うことは数回しかなかったのですが、お年寄りやベビーカーでの利用、重い荷物を持った方など、列車が着くたびに稼動していましたよ。「車いすを利用している方や、身体の不自由な方の利用を優先してください。」といった趣旨の掲示もあり、若者はすぐそばの階段をわしわしと利用していましたし。
 それにしても、普及しつつある車いす対応のリフト付、またはスロープ付の路線バスがありますよね。そのバスでの車いすでの利用が、ほとんど見られないのがちょっと気になります。利用している方は、実際には多いのかもしれませんが、私の地元ではまだ一度もご一緒したことはないですね。バス停が段差があり、現実に利用(乗り込める)できる状態にない、乗降に時間がかかる、周囲の視線が気になる、車いすだけでベビーカー等は実質利用できない、運転手さんが操作を知らなかった(利用者の方が普段あまりおらず、忘れていただけではなかったかと思いますが・・・。私も一度遭遇しました。)、など、いろいろ理由があるとは思うのですが・・・。でも、利用していかないと、せっかく普及が進んできているのに、バス会社でも今後の導入が手控えられちゃうかなあとも思うのです。以前青森の東奥日報という新聞にも同様の記事が載っていました。利用実績を上げることが、今後の普及につながるのではないか、と、各駅のエレベーターの様子を見て思いました。                               (2002.12.)


 千葉県天王台駅の南口に、自由に使えるエレベーターが設置されました。1階外から2階改札まで(市管轄)はこの自由に使えるエレベーターで移動できます。2階改札から1階ホームまではJRの管轄となり、こちらは車いす対応エスカレーターでの移動となり、駅員さんの手を借りる必要があります。我孫子市では街づくりの一環で、市内の6駅を毎年計画的に整備しているのです。近隣の市町村とも合併話が持ち上がっているのですが、市長さん「行政と市民が一緒に様々な活動や事業をするのに人口約 12万8千人の現在の規模が適正ではないか。ただ、合併の是非は市や議会だけで決めるべきではない」と説明していて、なるほどなあ・・・と納得。本当に必要なことがきちんと見える大きさであるということをいいたいのだと、私は理解したんですけど。各自治体が、自分の町の駅に関心を持ち、整備していくことで、便利になっていくのでは、と感じました。
 試験的に、駅の写真をアップしてみました。容量の問題もあるので、とりあえず一駅だけ。千葉県のページの天王台駅の青く変わったところからジャンプしてみてください。
 来年度には我孫子駅の北口にも自由に使えるエレベーターが設置されるとのことでした。    (2002.12.)


 12月4日の朝日新聞に、「鉄道の通信簿」という記事が掲載されていました。要旨はこうです。
国土交通省が、鉄道各社のサービスや安全、経営状況を一覧できる「成績表」を作り公表することを決めた。年内には「コンシューマーレポート」と名付けたホームページを立ち上げる。」というもの。
 で、それによると、バリアフリーが進んでいるのは、公営地下鉄。仙台、京都、神戸、福岡の4市営地下鉄は「1日の平均利用者が5千人を超える」全駅にエレベーターとエスカレーターが設置されているとのこと。エレベーター設置率では、JRでは平均34.2%、私鉄は41.9%にとどまっているとのこと。うーむ。でも、意外に設置されてるという気もしましたが。
 この「がったん」は、%などで統計処理した<データ>というものをあまり作成していません。まあ、統計処理の能力がない、ということもあるんですけれど。でも、通信簿みたいなものなら可能かな?でも、なんだかえらそうな気もするなあ(笑)。考えようによっては、「がったん」が通信簿そのもの、という気もしますが。う〜む・・・。
 でも、偉ぶらずに、感じたことを、一利用者の立場で書いていくという気持ちは、今も昔も変わりありません。「資料的価値」はあまりないかもしれないかもしれないけど、ひとつの「エッセイ」として、今後もお付き合いください。                                                                  (2002.12.)


 昨日の神戸市営地下鉄で思い出したのは、仙台の地下鉄は全駅自由に使えるエレベーターがあり、身障者用トイレが完備されているということ。私がまだ仙台に住んでいた16年前からそうですから、たいしたものかもしれない。あの頃はまだバリアフリーという言葉もなかったし、当たり前な感じがしたものですが、今から12年前に千葉に来て、東京の地下鉄に乗って驚きました。とにかくどこの駅も、長い長いエスカレーターや階段の数々。千代田線の新御茶ノ水駅なんかも、どこまで地下にもぐるのか、というような長いエスカレーターが今もありますよねえ。
 今でこそ、自由に使えるエレベーターが増えてきましたけれど。10年という時間は、大きいのだなあと、あらためて思います。今から10年後は、どんな駅が増えていることでしょうね。興味深いです。         (2002.11.)


 2003年春までに、東京駅と渋谷駅の駅舎がリニューアルされるそうです。
<東京駅>改札内南通路を中心に、各ホームへのエレベーターの新設。
<渋谷駅>中央改札口改札内フロアから山手線各ホームへのエレベーターの新設。
 都会のターミナル駅のバリアフリー化が進むことは、車いすを使用しての移動に、大きなプラスになることは間違いありません。大きな駅ほど、駅舎の改築が難しいとの話も聞いたことがあります。でもなんとか、技術的な面をクリアして、バリアフリー化を進めていってほしいです。
 今回のこの改築工事に携わった建築デザイナーは、以前、山形県赤湯駅や秋田県大曲駅、埼玉県さいたま新都心駅なども手がけている人だとのこと。なるほどなあ・・・と、妙に納得してしまいました。はい。      (2002.11.)


 今日の朝日新聞で、興味深い記事を見つけました。17ページの「私の視点」というコーナーで、石川ミカさんというバリアフリー推進コンサルタントという方が、「障害者は施しの対象?」という文章を寄せていらっしゃいます。主な観点は「ちょボラ」という言葉にまつわることを書いていらっしゃるんですが、がったん日記では次の文章に着目してみたいと思います。
 「ピカピカの新しい建物で、障害者用トイレやスロープ、エレベーターが完備されていても、私たちが必要とする案内表示は本当に少ない。特にトイレは、売り場から離れて、ひっそりと位置していることが多く、<障害者としての経験と勘>を頼りに懸命に探さねばならない。急を要するときは冷や汗ものだ。」「障害者や高齢者が生活の中で困っていること、本当に必要としていることは何かを、リアルな声で伝える必要があるのではないか。」
 これを読んで感じたことは、トイレやエレベーターは、あればいい、というものではないということ。特に上野駅とか、大きな駅はそうですね。宝のモチグサレ、といえるでしょうね。そこで、案内表示が必要になってくる。それが9月23日の表示にいきてくるのかな、と。そんなことを思ったわけです。今まで、この「案内表示」の視点はバリアフリーに欠けていたといえるでしょう。
 使いやすさというものは、設備そのものだけではなく、そこへのアプローチも重要だ、というおはなしでした。そして、そういう視点を発信する役割を誰かが担うべきではないか。そうでなければそれこそ「箱物」だけが増えていくということになりかねない。・・・難しいですねえ・・・。でも、人、が使うものだから。細やかな配慮は、やっぱりほしい。自分だったら・・・という感じ方を、多くの人が持てたら、福祉って、変わっていくぞ、「ちょボラ」も、してあげる、だけじゃないことに、みんな気付くんじゃないか。そんなことを、秋の夜長に感じるわけです。           (2002.9.)


 昨日は仕事で上野駅に行く用事があったのですが、変わりましたねえ。エレベーターが、たくさんできていました。それも自由に使えるエレベーターが、通路の真ん中の目立つ場所にあって、すごいなあと感じました。やはり、ターミナルの駅と言うか、大きな主要駅にはエレベーターが必要です。安心感が違うと思うんです。自分の街の駅は不便でも、降りる予定の駅にはエレベーターがあるので、階段での移動はしなくてもいい、とか。それも自由に使えるエレベーターだったら、駅に事前に電話するとかの面倒もないし。
 でも上野駅のエレベーターは、いつのまにか設置されたと言う感じがします。JRでも、TVCMや新聞広告で、「バリアフリーニュース」を発信すればいいのに、と思いますね。存在をまず知ってもらうことが大切。企業のイメージアップにもつながると思うんですけれど・・・。
 デパートは、絶対にエレベーターが付いていると、みんな常識として知っている。だからこそ、車椅子を利用しての移動も、安心してできると思うんです。「駅がこんなに変わってきている。」というメッセージを、いろいろなカタチで発信していきたい。その役割の一部を「がったん」も担って行きたい。そういう風に考えている次第でございます。(2002.9.)


 昨日の続きです。地域で生活しているいろんな人たちのために、大きな駅からバリアフリー化を進めていくべきだ、と。でも、その次のステップとしては、何が基準になるのか。その次に規模の大きい駅から整備を進めていくべきか?それとも、と言うわけです。
 地域と言うフィルターを通すと、一日の乗降人員数とは違った答えが見えてきます。たとえ、小さな駅であったとしても、車いすを使って生活している方が多く通う、または入所している、福祉作業所や福祉施設、養護学校が駅の近くにあれば、利用者は多いはず。病院だって、老人ホームだってそうです。今までの利用者が少ないと言っても、それは単に駅の利用が困難だったからではないか。利用する練習を始めようにも、最初から長い階段が存在しているのでは、壁はとてつもなく大きい。それでなくても、一人で出かけることは勇気のいることなのに。それを乗り越えてこそ、と言う意見もあると思いますが、最初のハードルは低くっていい。他にハードルはいっぱいある。その前に社会に飛び出す最初のハードルは、みんなの力で小さくしていくべきじゃないか。そんなことを思っているのです。
 どこの駅の近くに、どんな施設があって、潜在的な利用者がいると言うことは、地域の、それも当事者でなければわからないことが多いです。この「がったん」でも、そういう情報があり次第、サポートしていきたいと考えています。ご存知の方がいらっしゃいましたら、お知らせください。                           (2002.8.)


 地域の福祉作業所に出かける機会がありました。その作業所は、駅の近くにあって自力通所が可能であり、実際多くの所生さんが、自力で通われていました。作業所によっては、車椅子を使って通っている方もいます。電動車いすを使い、一人で自宅から電車に乗り駅を使って作業所まで。作業所には毎日通いますから、駅は朝夕2回利用することになります。そのとき、利用する駅に自由に使えるエレベーターがあれば、どんなに助かるか!
 これが、もし階段であったり、車いす対応エスカレーターであったり、エスカルなどの階段昇降機だったらどうでしょう。毎日朝と夕方の2回、駅員さんに「お願いします」と頼むことになるわけです。で、駅員さんも人手がそんなにあるわけではないから、だんだん大変な作業になり、顔の表情にも出てきたり・・・。ですから、車いす対応エスカレーターであったり、エスカルなどの階段昇降機と言うのは、毎日使う人のものではなく、旅行者など、時々利用する人たちのものと言えるでしょう。時々であれば、駅員さんたちも、「じゃあ!」と張り切るだろうし、いいことしたなあ、と充実感も残る。でも、生活とは、いってみれば同じことの繰り返しです。そして、介助も同じ。毎日の生活に付き合うと言うことは大変なこと。だからこそ、自分の生活の中で一人でできることは自分でできるように、色んな場所でがんばっている人たちがいます。それは作業所に関わらず、施設、病院、養護学校などさまざまです。それをさりげなくサポートできるよう、行政や企業で知恵を出し合っていってほしい。
 もちろん、私たちもどんどん街に車いすで出かけていく勇気と必要性があります。じゃないと、気付かないんです。悪気はない。単に、知らないだけ。困っていると言うことを、もっと多くの人に知ってもらうことが必要だと、痛切に感じます。外に出るのは、勇気がいる。その一歩を踏み出す勇気に、この「がったん」がなりたい。そんなことを考えて、このマップを作っています。続きをもう少し、明日書きますね。                        (2002.8.)


 九州で一番大きな駅であろうJR博多駅。しかし、バリアフリー化はなかなか進まず、歯がゆい思いをしていた人も多かったのではないでしょうか。しかし、情報によると、九州新幹線開業をにらんで、駅の改築工事に取り掛かることが発表されました。これで、安心して新幹線で九州入りし、各方面へ移動できると言えるでしょうか。大きな駅だからこそ、「あの駅だったら、大丈夫」という安心して出掛けられる駅がこれからも増えていってほしいと思います。たとえば、まず全国県庁所在地の駅は、最優先でバリアフリー工事を急ぐ、とかね。何か、手があってもいいのではないでしょうか。
 鉄道で旅行すると言うことは、「駅」、「車両」、そして「駅員さん」の3つのバリアフリーが整わないと難しいと思われます。そのどれかひとつが不十分でも、「ああ、大変だった」という思いが旅行者には残ってしまうでしょう。この夏休みの時期。旅に出かける方も多いと思います。「また行ってみよう!」と思える、楽しいひと時が、少しでも多くありますように・・・。                                                      (2002.8.)


 なんだか、うまく表現できませんが(笑)。一口に言うと、バリアフリーが充実した駅はどこか、という問題です。全国の多くの駅の中で、少しずつバリアフリーが整った駅が増えてきています。自分自身、数多くの駅に降り立ってきました。それを踏まえてさあ、どこだ?と考えてみたわけです。北から考えてみると、新千歳空港駅、秋田駅、長野新幹線の駅、関西空港駅、成田空港駅、高松駅に西鹿児島駅・・・。小さい駅などは新築、改築された駅に、充実した駅が目立ちます。ただ、全国的に見れば、まだまだ点にしか過ぎないし、大きな駅などは改築もままならないという駅が多いように感じます。これからどんどん増えていくと思いますが、「モデル駅」のような存在の駅がいくつかできると、参考になり、広がり方も速いのでは、と考えます。どこか、選定してくれるところはありますかね?ん?私が自分でやればいいのか(笑)。まあ、冊子版がひと段落したら取り組んで見ましょう。
 ・・・なんだか、独り言のような文章(大笑)。すみません〜。
 皆さんの「ベストバリアフリーステーション」はどの駅ですか?                      (2002.7.)


駅のバリアフリー化の状況が一目でわかる一覧表を国土交通省が作成したとのこと。昨日の話の続きです。
 この一覧表は、「らくらくおでかけ度一覧表」と名づけられ、昨日から同省のホームページに掲載されているとのこと。駅ごとに星印の数で、車いすでの利用のしやすさがわかるというもの。
 「星三つ」が駅の出入り口からすべてのホームまで段差なく移動できる『単独で利用可能な駅』、「星二つ」が一部エスカレーターか、階段昇降機がある『簡単な介助が必要な駅』、「星ひとつ」が階段などが残っている『段差が残っている駅』。平均利用者が一日5千人以上の駅を中心にまとめ、年度末ごとに更新の予定だそうです。
 2002年3月19日現在の集計では、3361駅のうち、「星三つ」が1199駅で、主要駅では札幌市営地下鉄さっぽろ駅、JR品川駅、阪急電鉄梅田駅、福岡市営地下鉄博多駅。「星二つ」が526駅で、JR札幌駅、JR東京駅、JR名古屋駅、大阪市営地下鉄なんば駅。「「星ひとつ」は1636駅で、JR大宮駅、名古屋市営地下鉄栄駅、JR大阪駅となっているとのことでした。
 ・・・と、ここまでは新聞記事なんですけれど、実際に国土交通省のホームページに飛ぼうとしても、混み合っているのか、回線が昨日は結局つながりませんでした。う〜む。それだけ関心が大きいともいえるでしょう。「がったん」も内容を精選し、より良いものにしていきたいなあ、と感じています。人手、予算ともに、限界がありますからね。できる範囲でこれからも続けていきたいと思っているので、今後ともよろしくお願いします。          (2002.4.)


 今日の朝日新聞の夕刊・社会面をみていたら、「駅のバリアフリー度、星印で表示」という記事を見つけました。駅のバリアフリー化の状況が一目でわかる一覧表を国土交通省が作成したとのこと。詳しくは、明日アップしますが、「がったん」の先を行くホームページ出現・・・。これがまた、便利そうなので、ちょっぴりびびってます。時間がないので、あした詳報します。                                                 (2002.4.)


 先日、懐かしい業務用エレベーターに出会いました。東北本線の郡山駅です。昔、そう、14年ほど前に見たのと同じエレベーターでした。月日は流れ、並行して車いす対応のエスカレーターが設置されるようになり、駅員さんたちも、車いす対応エスカレーターでお願いしたい・・・と懇願されたりします。
 でも、駅員さんによっては、「これは荷物用(業務用)だから」といって断られるケースもあるようです。究極はすべて自由に使えるエレベーターを各ホームに設置すること、でしょう。結局、業務用のエレベーターなどは、事前に駅に連絡しておく必要があり、「バリアフリー化」としては、今一歩といえそうです。             (2002.3.)


 先日の3月2日の朝日新聞の夕刊に、「駅エレベーター 省スペースのひと工夫。ネジ式・通り抜け型、設置増える」という記事が出ていました。ホームや構内が狭く、通常タイプが設置できない駅などで急速に普及している、とのこと。通り抜け型だと、車いすで利用した場合、エレベーターの中で180度の方向転換が必要ないことから、利用者の動線にも配慮されたものにもなり、歓迎されている様子。こんなにも利用者が多い駅でエレベーターがないなんて・・・と嘆くことも今まで多かったけれども、駅の構造上困難だったケースがあったのも事実。でも、この方式だと、解決されるケースも多そうです。
 そして、国土交通省のまとめによると、1日の利用者が5千人以上の駅で段差が解消されているのは、昨年度末現在で、29パーセント。今年度中に160駅に新設される計画になっているとのこと。この「がったん」が必要でなくなる日も、そう遠くないのかもしれませんね。                                (2002.3.)


先日、懐かしい業務用エレベーターに出会いました。東北本線の郡山駅です。昔、そう、14年ほど前に見たのと同じエレベーターでした。月日は流れ、並行して車いす対応のエスカレーターが設置されるようになり、駅員さんたちも、車いす対応エスカレーターでお願いしたい・・・と懇願されたりします。
 でも、駅員さんによっては、「これは荷物用(業務用)だから」といって断られるケースもあるようです。究極はすべて自由に使えるエレベーターを各ホームに設置すること、でしょう。結局、業務用のエレベーターなどは、事前に駅に連絡しておく必要があり、「バリアフリー化」としては、今一歩といえそうです。         (2002.3.)

 よく自分が使っている言葉に、「自由に使えるエレベーター」とか、「自由に使える〜」という表現が出てくると思います。よくよく考えてみたら、これって不思議な言葉ですよね。それ以外は「自由に使えない」ってことじゃないですか。誰かにお願いをしなければ使えない施設というのは、「車いす対応エスカレーター」にしろ、「エスカル」にしろ、不自然な施設といえるのではないでしょうか。
 これからどんどん「自由に使えるエレベーター」が増えていくと思いますが、いずれ、駅のエレベーターの主流になっていってほしいなあ、と心から願っています。                               (2002.2.)


 今回も、雪国の駅を見て見ましょう。この駅は、山形県の赤湯駅です。1月初旬に降り立ちました。写真には、駅舎から駅前ロータリーに下りるときの自由に使えるスロープを撮影したものです。左側の駅舎の屋根がある部分以外は、積雪しているのがお分かりいただけると思います。
 前回、駅のホームの端に業務用スロープがあって、移動できたとしても、冬場はすっかり雪が積もって、通れないことが簡単に想像できます。・・・ということを書きました。業務用ではなく、自由に使えるスロープでも状況は一緒です。とにかく雪国というのは、半端じゃなくどかどか雪が降ることが多いですから、完全な除雪は不可能でしょう。最低限の通路を確保するのが精一杯だと思います。そのため、雪の降る地方では、冬はあまりスロープを当てにできないという状況が生まれてくるわけです。ですから、自由に使えるエレベーターを、雪の支障のない屋内や屋根の下に設置していくことが望ましいといえるでしょう。
 で、前回と繰り返しになりますが、駅を離れても、街の中は道が積雪、圧雪,または凍結していることが多いので、注意が必要です。やはり、車が便利、という意見が多いのかな、と感じました。   (2002.1.)


 今回は、雪国の駅を見て見ましょう。この駅は、山形県の大石田という駅です。この積雪!・・・といっても、1月初旬にしては、少ないほうなのかも。それよりも、昔に比べたら、ぜんぜんらくだ、という話を、各地で耳にします。暖冬、というよりは、地球温暖化の影響なのでしょう。生活は楽になっても、降るべきものが降らない、というのは、やっぱり変な感じだそうです。
 で、たとえば、この駅のホームの端に業務用スロープがあって、移動できるとしましょう。しかし、この雪です。すっかり雪が積もって、通れないことが簡単に想像できます。おまけに、業務用、というくらいですから、普段はあまり利用することがないということもあって、除雪も二の次になりがちです。そのため、雪の降る地方では、冬はあまりスロープを当てにできないということがお分かりいただけましたでしょうか。ですから、自由に使えるエレベーターを、雪の支障のない屋内や屋根の下に設置していくことが望ましいといえるでしょう。
 で、駅を離れても、街の中は道が積雪、圧雪,または凍結していることが多いので、注意が必要です。やはり、車が便利、という意見が多いのかな、と感じました。(2002.1.)
















 さて、2001年の12月末に四国を調査してきたわけですが、感じたことをひとつ。「スロープが、いっぱいある!」ということ。JR四国さんが、とても大事にスロープを整備しているのを強く感じました。昔のものを手直ししたり、新しく新設したり。車掌さんにそのことを聞いてみたら、やはり、会社の方針なんですって。単にお金がなく、エレベーターを次々に設置できないのが本音だともおっしゃっていましたけど。でも、こういう取り組みもあっていいなあ、と感じました。
 ただ、JR四国管内の駅は小駅が多く、無人駅、または8〜18時しか駅員が配置されず、それ以外の時間帯は無人駅となることが多いです。そのため、せっかくのスロープも鍵がかかってしまい、通行できない駅も見受けられました。でも、事前に連絡しておけば、車掌さんができる限り、対応してくださるとのこと。また、駅側でも鍵を開けて置いてくださることも考えられます。ちょっと手間はかかるけれども、あの、階段の上り下りの恐怖を思えば随分楽になるはず。あくまでも、過渡的な施設になるとは思いますが。今後、新築、または改築する駅には、エレベーターを設置する予定だとのことです。
 四国には、東京近郊で見かける「エスカル」や「キャタピラリフト」のような階段昇降機は見かけることはありませんでした。                                                      (2002.1.)     


 昨日、出張の帰りに、千葉県の京葉線を調べてきました。するとですね、沿線の駅は車いす対応エスカレーターが主流なんですね。京葉線という路線は、開業して15年ほどの比較的新しい路線です。その当時のバリアフリーの状況は、駅に関して言えば、階段などの垂直移動を克服するため、「車いす対応エスカレーター」が主流だったように記憶しています。まだまだエレベーターは、利用者が「自由に使う」という発想ではなく、駅員さんに「鍵を開けてもらう」物でした。今でこそ、自由に使えることが当たり前というか、自然な流れになってきていますけれども・・・。
 それでも、利用者の多い駅から、自由に使えるエレベーターの設置が各駅で進んでいます。利用しやすい駅が、これからも増えていくことを、期待しています。                               (2002.1.)


 今回は、今はやりの「東京ディズニーシー」。2001年の7月に、舞浜駅へ調査のため降り立ったのですが、すっかりおしゃれになっていました。そしてさりげないバリアフリーの考え方が、駅の中に溶け込んでいたように感じました。
 この駅は、東京ディズニーランドがあるので、養護学校の子どもたちや、施設の方々が数多く利用する駅の一つです。以前は車いす対応エスカレーターしかなく、駅員さんに操作してもらわなければならないし、利用中は階段付近がエスカレーターを利用できない人たちで大混雑するしで、なんだか大変だった思い出があるんですが、今度は自由に使えるエレベーターなので、気軽につかえます。ベビーカーでの利用も大変多かったですし。そして、写真でもわかるように、駅のど真ん中にエレベーターがドン!とあるわけです。そうだ、これなんだよなあ、と思った次第。車いす利用者が多い駅は他にでもありますよね。東京駅に大阪駅に、博多だってそうです。気軽に自分で安全に操作できるエレベーター。駅員さんが今、どこの駅にも少ないようですし、お互いの利にかなうと思うんですが・・・。JRさん、いかがですか?(2001.11.)


 今回は、ちょっと変わった機械を紹介します。名づけて「段差解消機」。東京都の中央線西国分寺駅にあるんですが、一言で言うと簡易リフト、簡易エレベーターでしょうか。
 1階から2階ほどではない、階段10〜20段ほどの垂直移動に利用されることが多いようです。駅員さんに声をかけて操作してもらうという点では、完全なバリアフリーとはいえませんけれど、「段差を解消しよう!」という意気込みは伝わってきますね。この機械を自分で操作できるように改良できれば、安価で設置できる場所も増え、便利になるだろうなあ、と感じました。JRさん、いかがですか?(2001.11.)


 北海道の苫小牧駅で、写真のような階段昇降機を見つけました。大きい駅になればなるほど、駅舎の構造上の問題で、エレベーターの必要性は感じつつも、どうしても設置できないケース(用地がないなど)があるとのことです。その場合は、このような階段昇降機にて移動を支援するとのことでした。「キャタピラリフト」とでも言うのでしょうか。この昇降機が昇降していく様子は、まるで秘密メカのよう。よくこのような装置を考えたものですよね。製作者の方、さすがです。私が大学生だった10年ほど前は、画期的な発明として、デビューしたのを、なんとなく記憶しています。
 ただし、実際にこの昇降機に乗って移動するとなると、話はちょっと違ってきます。・・・怖そうなんです。はっきり言って。私は乗ったことないんですが、見たからに、ねえ・・・。「自分が乗る!」と考え、その時何を感じるか。想像力が、これからのバリアフリーには要求されそうです。(2001.8.)


 北海道の調査に行ってきました。冬場、雪が多いからでしょうか。駅に線路を渡るスロープがあまり見られなかったように思います。除雪とかで、現実的に使えないからでしょう。そのためか、新築、改築の駅には、自由に使えるエレベーターが設置されてきていますが、その大部分が昔ながらの駅舎であり、特に乗降客の少ない駅は、無人駅となり、駅舎自体が取り壊されてなくなったり、駅員さんがいても7時から15時までしかいない・・・、など、駅を取り巻く環境は厳しいものがあるようです。
 これからは駅も、乗降者の多さによって、改築してバリアフリーを意識した駅になるか、逆に無人駅となりプレハブや貨車を改造した小さな待合室だけが残るか・・・のいずれかに分かれていくように感じました。
 駅は、使いやすいものであって欲しいし、その町の顔として、大事に育てて欲しいと思います。ふるさとの駅に久しぶりに降り立ったら、取り壊された大きな敷地にぽつんと小さな待合室が一つ・・・って言うのは、あまりにも哀しいですから・・・。(2001.8.)


 ある日東京は日暮里駅で、山手線をホームで待っていたら、エスカルという階段昇降機を目にしました。普段はたたんであるんですが、この日は機械の調子が悪かったようで、駅員さんと技術さんが汗を流しながら機械を直していました。   このような例が、全国探すと、結構あるような気がします。「たった、2〜3段のために!」とか、「なぜ?!」っていう例が。今でこそ、バリアフリーが注目され、エレベーターなどが整備されてきましたけれど、このようなほんとに見落としがちなところこそ、心配りが必要な気がするのです。
 昔からの駅は、改築も大変でしょうが、この写真のようにすぐできそうなこともあると思いますし。で、新築の駅には、必ず計画時によく検討して設計し、立てて欲しいと感じています。(2001.7.)




 今回は、東京は日暮里駅です。京成電鉄の改札へ向かうJR連絡通路。わかります?2段の階段があるのが・・・。一部分をスロープにすればいいのになあ、と思ってしまうんですけどね。知ってる範囲では、同じ東京の北千住にもあったなあ。あと、地方の小さな昔ながらの駅は、駅舎入り口に2〜3段の階段があります。
 このような例が、全国探すと、結構あるような気がします。「たった、2〜3段のために!」とか、「なぜ?!」っていう例が。今でこそ、バリアフリーが注目され、エレベーターなどが整備されてきましたけれど、このようなほんとに見落としがちなところこそ、心配りが必要な気がするのです。
 昔からの駅は、改築も大変でしょうが、この写真のようにすぐできそうなこともあると思いますし。で、新築の駅には、必ず計画時によく検討して設計し、立てて欲しいと感じています。(2001.7.)


 最近皆さんの駅のホームで、写真のような工事風景を見かけることが多くありませんか?もしかするとそれは、バリアフリー化に伴うエスカレーターやエレベーターの新設工事かもしれません。今、JR各社、特に首都圏、関東では、急ピッチで工事が進んでいます。また、地方自治体も協力している場合などもあり、各地でこの数年の間に設置が進むことでしょう。
 一般的な傾向として、エスカレーターの場合は車いす対応のもの。エレベーターの場合は、自分で自由に操作して利用できるものが主流のようです。理想はもちろんエレベーター。エスカレーターでは、結局駅員さんの手を借りねばならず、バリアフリーの理念とは遠いものと言わざるを得ません。駅員さんだって、人員削減で操作や介助に出るのは相当な負担のはず。駅員さんが一人しかいなかったり、日中しかいなかったり・・・。「混んでいる時は遠慮してください」という言葉は、今の日本の福祉の現状をそのままあらわしているのではないでしょうか・・・。
 利用者、駅員さんお互いの幸せのために、ぜひ車いす対応型エスカレーターではなく、自由に使えるエレベーターが普及していくことを期待しています。(2001.7.)


6月6日の朝日新聞朝刊に、「390駅にエレベーター設置します。−身障者・高齢者の方々へ。JR東日本」という記事が載っていました。JR東日本は交通バリアフリー法に基づき、10年度までに対象となる390駅すべてのホームに、エレベーターを設けることを表明した、とのこと。計画では、05年度までに190駅、10年度までに残り200駅の全ホームに設置するそうです。投資額は1千億円。この額が多いのか、これぐらいでできてしまうとみるのか。う〜む・・・。
 ここで重視したいのは、JR東日本の方針が、「車いす対応エスカレーターの設置推進」から、「自由に一人で利用できるエレベーターの設置推進」へと、大きく転換したことでしょう。この考え方がベースにある限り、利用する前に駅に電話をして許可を取り、駅員さんの手を借りて駅を利用することもなくなりそうです。あわせて、東北・上越新幹線の既存の業務用エレベーターも、自由に一人で利用できるタイプに替えていくとのこと。
 「がったん」でずっと問題提起してきたことが、現実になりそうで、なんだか夢のようです。最大手のJR東日本が動き出したことで、ほかのJR、各私鉄でもこの動きが広まっていくことを願っています。          (2001.6.)


 さらに、跨線橋の話の続きです。宮城県は槻木という駅で、このようなエレベーターを見つけました。「後付け」のタイプといえるでしょうか。以前からあった跨線橋に、エレベーターのみをくっつけたといえます。確かにこれならば、予算的にも安く上がりそうです。実際、近隣の岩沼、船岡などの駅にも設置されていました。この試みがきっかけになって、設置駅が増えていくといいのですが。
 まだまだ全国にはいろいろな設備、アイディアがありそう。皆さんのお近くにはありますか?
(2001.4.)


 前回の、跨線橋の話の続きです。線路を横断する方法として、このような跨線橋があり、長い階段をがんばって昇り降りしなければならない、という話は先週しましたが、階段を下から眺めてみると、その存在感に絶望的な気分になる人が、車いすに限らず、高齢の方、妊産婦の方の中にも多いと思います。
 特に、車いすに乗り、階段を抱えられて移動すると、視線は天井あたりとなり、体が、ふっと浮く感覚に襲われて、大変怖いです。浮いたときに車いすのどこかを握れない場合は、その不安は倍増することでしょう。
 移動する、ということは、生きていく上で大切なこと。権利を声高にいうつもりはないけれども、もう少し街づくりをしていくにあたって、行政や公共機関の立場から、「移動」について考えていただきたい。「生きる」とは何か。「生活」とは何か。大きなテーマだし、身近すぎるかもしれません。しかし、答えを探したい。そんな気持ちでいっぱいです。(2001.4.)


 前回はスロープの話題でしたが、今回は、跨線橋です。線路を横断する方法として、このような跨線橋が挙げられます。長い階段をがんばって昇り降りしなければなりません。車いすに限らず、高齢の方、妊産婦の方なども、大変な思いをされることと思います。次回は、階段を下から見上げてみましょう。(2001.4.)


 さあ。なんだか航空写真みたいですが(笑)。この写真は、宮城県の鳴子温泉駅で撮影したものです。わかりますか。業務用スロープの全景です。ホームの端(手前)から上、左右に線路をまたぐようにスロープが設置されています。安全上駅員さんと移動することになり、制約はありますが、階段の肉体的、精神的苦痛から、まずは解放されることでしょう。
 昔は小荷物輸送が盛んで、このようなスロープは全国どこにでも見られたものですが、列車本数の増大に伴う安全確保の観点から、最近は激減してきています。また、あったにしても、冬場は雪が積もっても、除雪がスロープまで追いつかず、しばらく雪の下に閉ざされることが多いようです。
 しかし、自由に使えるエレベーターのサブ的な選択肢として、今後も整備していってほしいと個人的に思っています。エレベーターよりも安値ですむと思いますし。(2001.4.)


 さて、今週は、駅のエレベーターについてです。
 バリアフリー法案が可決されてからというもの、各地でエレベーターなどの設備が整い始めているようで、嬉しく思っています。ただ、どこがお金を出すかで、話が長引くことが今までは多かったようで、必要だからといって、すぐ設置できるものでもなさそうです。 駅という施設は必ずしも鉄道会社だけのものではなく、市や町が複雑に絡んでおり、エレベーターをつけるにしても、改札からホームまでは鉄道会社、改札から外へは市や町などの行政、とお互いの持ち分があったりします。そのため、ホームから改札へはエレベーターがあっても、改札から外へは階段での移動になってしまうなどということが出てくるのです。(逆ももちろんあります。)ですから、どちらかがバリアフリーなどに熱心でも、施設としては不十分であり、「駅」に関わるすべての関係機関(鉄道機関や行政)が連絡を取り合い、話し合っていくことこそが、よい駅を作っていく上で必要になってくるといえるでしょう。街の顔として、駅という存在を大切にしていくことが大切なように感じます。 (2001.3.)


 2年前の調査メモに、こんなことを記していました。
「垂直移動を克服するために、人は階段を作り、科学はエレベーターを作った。それを超える知恵は、スロープだ。」
階段昇降機も、車いす対応エスカレーターも、結局は人の手を借りなければならず、周りから視線を集めてしまい、精神的に耐えがたい。かといって、エレベーターは、高価だといって導入はまだまだ先・・・。だったら、もっと積極的にスロープの整備を進めてはどうでしょうか。駅がどんどん高架化していったのは、あくまでも鉄道や行政の都合の側面が大きいと思うのです。高架化するのなら、その不利益となる交通弱者に対して、何らかの代替案が示されて然るべきです。今まで利用できていた人が利用できなくなるんですから。バリアフリー法案もでき、世の中の流れは大きく変わってきているとは思いますが、エレベーターだけにとらわれて(もちろん、エレベーターが、一番いいんですよ。)なかなか現状が変わらないというのは、もったいないと思うんですね。視点をちょっと変えたり、みんなで知恵を出し合うことによって、世の中っていうのは、もっと過ごしやすくなると思うんです。
 私も、がったんの調査を通して、いろいろ考えるようになりました。はい。             (2001.3.)


 前回に掲載した階段昇降機が、反響があったため、垂 直移動の際に利用されている機器を続けて掲載します。
 この写真は、東京は新橋という駅に設置されている「エスカル」という機械です。首都圏を中心に設置されており、見たことがある、という人も多いでしょう。安全性では、先々週に掲 載した階段昇降機と違い、完全に籠型なため転落などの危 険は少なく、手すりに設置してあるガイドレールに沿って階 段を昇降し、職員がそばでリモコンで操作します。ただ、かなり大きな機械のため、この機械を開くと周囲の視線が一斉に集まります。おまけに今はわからないけど、警報音までなるんです・・・。かなり目立つし、駅員さんも2〜3人出てきたりで、大掛かりな印象があります。おまけに駅員さんに「車いす抱えたほうが早いから。私たちが運ぶから。大丈夫、大丈夫!」などと声をかけられたこともありました(笑)。大変なのは、みんな一緒、なんですよねえ・・・。ですから、やはり自分で自由に操作して利用できるエレべーターを設置して欲しい。大きな駅は、需要は絶対にあるんですから。(2001.1.)


 この写真は、1999年の夏に、千葉県の内房線で撮影したものです。チェアメイトとか、各地でいろんな呼び方をされているようです。いわゆる階段昇降機、ですね。車体の下にある「キャタピラ」で、階段を昇り降りするわけですが、ちょっと、怖そうですねえ。発想はいいと思うんですが、自分が乗るんだったら・・・という視点が、必要な気がします。「階段を昇り降りできればいい」という問題じゃないわけです。だって、これ、実際に動かしてたら、子どもたちがたくさん集まってきそうだ(笑)。大人だって、ちょっとびっくり、ですよね。安全面でもベストかどうか。充電にも時間がかかるといってました。各地でバリアフリー化が進む中、次第に姿を消しつつあります。実際に乗った方、いますか?(2001.1.)


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