乗り換えのバリアについての現状と課題

乗り換え時の駅にエレベーターがなくたって、乗り換えをなくす直通列車をもっと走らせれば、バリアはぐんっと解消されます! 最近の全国の乗り換え、直通列車に関する現状、アイディアなどをレポートしています。 


2005年6月21日(火)「スピードより直通列車を!」

 今日は(というか、更新は21日になっているけれど、実際は20日の夜に書いてます)久し振りの電車通勤。で、帰りに千葉の柏駅を通ったんですけど、もう、至る所にポスターやら横断幕が掲示してあって。内容は常磐線のスピードアップ。「特別快速、データイムに新登場!上野−柏間最速23分!(6分短縮)」というモノでした。まあ、つくばエクスプレスが8月に開業するから先手を打って対抗策、ということなんでしょう。でもね、最速、とか、スイスイ、とか強調されると、それで本当にいいのかな、と思ってしまうのです。
 早いのに超したことはないし、利用者もきっと、それを求めているのだけれど、その手段があまりにも無理を重ねているモノであったとしたら、無理を前提に成り立っているのであるとしたら、一利用者として、その商品(サービス)にNOと言いたい。安全なモノを利用したい。そんな特別なことではないはずなのに、利用するには選択の余地はなく、私たちはその危なっかしい「商品」を利用するしかない。利用したくなくても、交通機関は日常生活ではそんなに選べないんですから。経済効率を最優先しちゃうと、そんな世の中にこれからどんどんなっていくのでしょうか。せめて、現場職員の締め付けがこれ以上厳しくならないことを祈っています。
 私なんかは、昔から言ってることですが、速い列車より直通列車をもっと増やして欲しいですね。エレベーターをつけるのもバリアフリーのひとつのカタチだけれども、いろんな線に直通列車で乗り入れることにより、乗り換えを少なくすることも大きなバリアフリーだと思うんですけど。どうですか、JRさん。
 あと、ついでに言っておきたいんですけど、闇雲に速く走らせるために停車駅を減らしたために不便を被る町があると言うことも認識していただきたい。まあ、私が住んでる我孫子市を特別快速が通過したり、特急列車が全部停車しなくなったり。私の個人的な愚痴、なのかもしれませんけどね。利用者の利便性を考えたときに、メリットデメリットを利用者の視点で考えているのか、すごく疑問に感じることが多いんですよ、最近。会社として、他者との競争ばかり目がいってしまってるように感じるんですよねえ…。まあ、私の思いすぎかもしれないですけど。よろしくたのみますよ、JRさん。
 そうだ、20日の早朝の千葉の地震!ああ、びっくりしたあ…。久々に地震にたたき起こされましたよ。そうしたら、なんですか、新潟でも20日の昼間、大きな地震があったそうですね。お見舞い申し上げます。なんだか、これから台風のシーズンでもあるし、今年も自然災害のすごさを見せつけられそうな予感…。できるだけ、驚かなくていいように、こころの準備だけはしておきましょうか。


 すみません、思いっきり私的な内容になるかもしれませんが…。
 あのですね。常磐線沿線に住む私にとってですね、あまりにもその存在が、大事にされてないのではないか!そんなことを最近思うんです。例えば、<湘南新宿ライン>。いいですねえ。東海道線と東北本線、高崎線が一本でつながり、乗り換えがなし!おまけに新宿渋谷などにも乗り換えなし!うらやましい…。なんか、東急さんとかの競争が激しくなり、本腰を入れたとも聞いてますけれど。では、常磐線はどうかというと、上野で行き止まり。まあ、地下鉄千代田線が都内から乗り入れてきてはいますが、常磐線内は各駅停車、乗り入れる先も一方向でしかないわけで…。競争相手もそんなに昔からいなかったですからねえ…。しのぎを削らなくても、別に、という感じでしょうか。今度の筑波エクスプレスにしても、運賃面を考えれば、それほどの驚異にならないだろうと踏んでいるのかもしれない。
 別に、私だけのグチではないと思うんですよ。常磐線の沿線の車イスユーザーの方々にも、同じことを強く思っている方が多いと思うんです。これだけの路線だし、ラッシュ時の混雑だって、有数の混雑振り、15両編成の列車ががんがん走ってるのを見ると、もう少し光が当たってもいいんじゃないかなあ、と思うのです。
 駅が便利になるのもいい。エレベーターが設置されるのもいい。だけど、それ以外にも「バリアフリー」化することは可能だよ、直通列車をもっと走らせれば、物理的なバリアが解消されるケースもあるんだよ、と。以前から「がったん」では訴えてきているわけであります。
 もしJR関係者の方々がこのホームページを見てらっしゃいましたらですね、社内でぜひ提言して頂きたい!<常磐新宿ライン>…そのまんまか(笑)。でも、土浦〜新宿〜小田原、とか、取手〜新宿〜横浜・甲府とか、取手〜大宮〜高崎・宇都宮なんかの直通列車が走ったら、素敵じゃないですか。武蔵野線を使ってもいろいろ工夫できそうだし。現に臨時列車では走ってますしね。鎌倉〜水戸間の列車とか。貨物線を上手に利用してるみたいですが。どうです、JR東日本の関係者の皆様?せめて、1時間に1本だけでもかまわないので…。(2004.9.)


 一足先に、房総に春がきているようです。いいなあ。私は同じ千葉に住んでいるというのに、房総があまりにも遠い。春は花、、夏だって海がいい。いいところだと思うんですよねえ。なのに、なぜ!?なぜに遠いんだろう。でも!今年は2月11日と14日に「春先取り号」という急行列車が走るんです。これだと、常磐線内から乗り換えなしで館山ですよ。自分の家の最寄り駅から2駅戻って茨城県の藤代という駅から乗らなきゃいけないんですけれど、それにしたって3時間。いいなあ。常磐線はいつまでも直通列車からは取り残されてるんですよねえ。臨時列車とはいえ、大変喜ばしいのです。はい。車イスを利用して房総へいこうとしても、普段なら乗り換え3〜4回かかるところを、この直通列車なら1回の乗り換えもなしでOK。これぞバリアフリー!!
 でも、家族みんなで行こうとするとね。計算してみたら2万円ちょいかかるんですよ。これだと、かみさんを説得するのは難しそう・・・。結局行くことになっても、車で行くことになりそう。現地でもバス代とか、本数がないのでレンタカー借りなきゃ、とか言い出したらもっとかかるでしょう。3万円になっちゃうかなあ。それを思うと、ガソリン代3000円位でいけちゃいそうな自家用車に軍配が上がりそう。10倍もの差がつきますからねえ・・・。せめて「春先取り号」を急行列車じゃなくて快速にしてくれれば、2000円くらい浮くのになあ、とかね。いろいろ考えちゃいますねえ。う〜む。やっぱり房総は遠い・・・。
 さあ、皆さんならどうされますか? (2004.1.)


 朝日新聞に「東急東横線・横浜―桜木町駅間が廃線 別れ惜しむ人々」という記事が載っていました。東急東横線に乗り入れて東京都心と横浜の元町や中華街を結ぶ地下鉄「みなとみらい21線」が2月1日に開通し、近くを並走するため、とのこと。きっと、観光等については便利になるんでしょうけど、桜木町駅って1日平均約10万人の乗降客があったんですね。その駅がなくなるというのは、かなり影響が大きいんでしょうねえ。始発で座って通勤、という人も多かったようですから。
 その「みなとみらい」線。渋谷から中華街まで直結、というのはなんかすごいですね。ピンとこないんですけれど、でも考えてみると、乗り換えなしで済む分、観光では移動がらくになるのは事実で。「乗り換えのバリアフリー」とでもいいましょうか。横浜駅も含め、全駅エレベーターや身障者用トイレが完備されるとのこと。利用しやすくなりますね。
 さて、ようやく土曜日。昨夜は就寝20時30分、今朝は起床2時30分。不規則な時間のアップでびっくりなさっている方もいることでしょう(笑)。う〜む。寝かしつけとはかくも奥深い。まあ、かえってすっきりするんですけどね。早寝早起きって。ただ、難点は翌日が休みの日だと、嬉しくて早起きしちゃうことでしょうか(笑)。2時とか3時に。困ったモンです。翌日仕事の時は、7時まで寝ているんですけどね(爆)。     (2004.1.)


 昨日の続き、です。同じく大宮駅のコンコースには、隣の写真のような看板が。「特急ウイングエクスプレス」。いわゆる成田エクスプレスが大宮まで延びてきた、と言えばわかりやすいでしょうか。大宮からだと、成田空港まで乗り換えが多いですから、助かる人が多いのでは、と思います。ただし、一日一本の設定のようですので、やはり本数の多い高速バスにお客は流れていくとは思いますが・・・。
 でも、鉄道の「定時性」は何物にも代え難いですものね。特にフライト前は。ぜひ鉄道にもがんばっていただきたい。今や特急「成田エクスプレス」は、東京はもちろん、大船、横浜、大宮、高尾、新宿と、各方面に足を延ばしています。バリアフリーを説明するにはわかりやすいです。はい。ほかにもいろんな発想が生まれるといいですね。
 おっと、おととい県庁所在地のバリアフリー状態を調べておく、とかいっておいてまだ済んでません。もう少し、待ってくださいね。(2003.7.)


2003年7月27日(日)「直通列車で簡単にバリアフリー!」

 ちょっと見にくいかもしれませんが、写真は埼玉県の大宮駅です。ホームには湘南色の普通電車、行き先は「小田原」・・・。ホームの看板には、「スーパービュー踊り子号」の乗車案内の札もぶら下がっていますね。
 いわゆる「湘南新宿ライン」が開通してから、埼玉と神奈川の交通体系が大きく変わりました。両県間の移動のみならず、都内へのアクセスの多様化という意味でも大きな変化と言えるでしょう。
 大宮から横浜へ行くのに、乗り換えが、今までの2回から「0回」になるということは、バリアフリーの観点からもとってもすばらしいことで・・・。駅舎の改築はなかなか進まなくても、考え方を変えれば、「バリア」をなくす方法は案外多いのではないか。そんなことを考える今日この頃です。(2003.7.)


 関東地方では、在来各線区の相互直通運転が盛んです。12月1日には、埼京線大崎延長、りんかい線の相互直通運転が開始。国際展示場などがあるりんかい線と、川越から新宿を経由し大崎駅まで延びてきた埼京線が合体。1本の線で結ばれました。
 バリアフリーというと、駅のエレベーターとか、ハード面が注目されがちですが、乗換えを減らし、直通列車を増やすことで、立派なバリアフリーになり、駅のハード面の遅れを少しはカバーできるという好例です。そして、この直通運転というスタイルは、車いす利用者以外の人にとっても大変便利な形態であるし、新しい需要の掘り起しにもつながると思うんです。所要時間は乗り換えのない分、確実に短くなるのですから。今後もこのような直通運転が見直され、全国に広がっていくことを願っています。ほんとに、長距離を走る列車が少なくなりましたものねえ・・・。
 でも、埼玉の人はいいですねえ。だって、今や東京、新宿だけにとどまらず、横浜や臨海副都心まで1本の列車で行けちゃうんですものねえ。熊谷や大宮と横浜や小田原が乗り換えなしで行けるっていうのがすごい。新幹線だって1回は乗換えがあるんですから。いいなあ。
 何でそんなにうらやんでいるかというと、私は千葉県民、それも常磐線沿線に住んでいるから・・・。常磐線では基本的に上野駅に出ることしかできないのだ・・・。う〜。せめて新宿方面に直通列車を走らせてくれないかなあ。臨時列車はたまに走るんですよ。貨物線があるんですね。実は。埼京線だって元は貨物線の転用だし。常磐線にも乗り換えのいらない新しいタイプのバリアフリーをぜひ!養護学校の校外学習で、重宝するんですよ。このホームページ、JR関係者の方、見てませんかねえ(笑)。私は、言いたいこと、アイディアがまだまだあるので、メールください(笑)。・・・無理かなあ。でも、あきらめずラブコールし続けま〜す。(2002.12.)


 鉄道のバリアフリーというと、どうしても駅舎や車両のバリアに目が行きがちです。でも、別な視点から移動のバリアを減らすことができます。それは、直通列車を増やすこと、言い換えれば、乗換えを極力減らすことです。
 まだJRが国鉄と呼ばれていた頃、全国に長距離列車がたくさん走っていました。それも、途中の駅で切り離して別の列車になったり、別の列車を途中駅で連結したりと言うことが、昔は良く見られました。それが、長距離を走ると、なにかの事故で列車が遅れると、ダイヤの乱れが多方面に渡ることや、長時間の移動になるため、航空機に乗客を奪われてしまいがちなこと・・・。あと、JRが6会社に分割されたことなどから、全国の長距離列車が減っていきました。その結果、細切れな列車が増え、中距離の移動では、乗換えを強いられることが多くなってきています。
 また、本線から支線にまで、いろんな直通列車が走っていたものですが、利用者の低迷からか、姿を消してしまってきています。たとえば東北線を例にとると、仙台から盛、宮古、秋田、盛岡、酒田と、各地へ乗り換えなしで行けた時代があったのです。
 考えてみれば、東京−熊本を走るブルートレインのように、そこまで長距離だと、車内での滞在時間が肉体的につらい人もいるでしょうし、車内設備(トイレや通路、座席など)が整っていなければ、そもそも難しい話。でも、近距離とかだったら、もっと増やしてもいいと思うんですよねえ・・・。たとえば、常磐線と東海道線を乗り入れる、とか。「湘南新宿ライン」と言うのもできたし。大宮と横浜が1本でいけるという、駅施設を改造せずとも、発想ひとつでバリアフリーが可能なこともあるよ、と言うお話でした。 (2002.9.)


写真トップへ戻る

トップページに戻る