その他のスナップ

                    旅先で見かけたもの、旅にまつわることなどのスナップを集めました。


 写真が暗くてごめんなさい。わかります?新京成電鉄薬園台駅のホームに、水飲み場があったんです。で、そこに車いすマークが。??よくある水飲み場、と思って、しばらく考えたんですが、たぶん、車いすでも利用できますよ、というメッセージなのだと、私は理解しました。今は、各地で、ホーム上のスペースの問題や衛生面で、このような水飲み場が姿を消していると聞きます。昔はよく、夜行列車でホームに降り立った朝、顔を洗ったものです。
 この薬園台駅は、長距離列車もこないし、団地の中の新しい駅。どんな風に使われていくのかはわかりませんが、車いすマークにはこんな使い方もあるんだな、と実感した出来事でした。
 でも、できることなら、どーん!と車いすマークを掲げなくても、自然に使える設備が増えて欲しい。本来、誰もが使える施設がいいわけですから。車いすを利用していても使える、ということが確認できたら、施設的にはOKであって、さらりと自然に他の施設と併設してほしい。周りに理解を求めるためのマークであれば、そのマークがなくても、優先する気持ちが早く社会に生まれてきて欲しい。そのようなことを思ったりする今日この頃なのです。
                                                          (2003.8.)


 帰省途中に高速道路のサービスエリアに寄ったのですが、車いす用駐車スペースが今まで以上に整備されていて、びっくりしました。利用率もいいようで、多くの車が入れ替わり利用していました。
 この駐車スペースでいいなあ、と思ったのは、スペースがゆったりしていることはもちろん、屋根がしっかり覆っていて、濡れずにサービスエリアの建物のなかに入れること。確か以前は屋根がないところがほとんどだった気がしたんですけど。その屋根の上に車いすのマークが大きく掲示してあり、混雑時など「めんどくさいから停めちゃえ〜」という人も減るのではないか、という気がしました。スーパーの車いす用駐車スペースよりも高速道路のほうがマナーはよいような気もします。それだけ認知度が高いということなのかもしれませんね。
                                     (2003.8.)


 朝日新聞によると、ハンドル型電動車いすについて「国土交通省は16日、エレベーターがあるなどバリアフリー化された駅では「障害者の利用を妨げるのは好ましくない」という指針をまとめた。」とのこと。ふむ?<ハンドル型電動車いす>って、なんだ?使っている人は、全国で6000人いるとのこと。そうかそうか。で、調べてみたら、左の写真を発見。町中の道路で走ってますね。私の感覚で言うと、電動車いすというのは左の写真なんですね。で、このハンドル型電動車いすで、バリアフリーが整っている駅は利用してもよいですよ、ということらしいのです。言われてみると、この車いす(というか、車いすという感覚がなかった。シルバーカー、シニアカーとか言ってる人が多いです。私の周りには。)で電車を利用するという発想が私にはなかったのですね。スクーターに感覚が近いかな。でもよく考えてみると、このハンドル型電動車いすを生活の足にしている人にとっては、電車が利用できたら、本当に素敵でしょうね。世界が広がることでしょう。ただ、今のバリアフリーの規格って、このハンドル型電動車いすを想定していないのでは、と思うのですね。身障者用トイレやエレベーター内での移動は難しそうかな、と。より一層の小型化が待たれるのかな、と。そんな気がしました。(2003.7.)


 5月初旬の話で申し訳ないんですが、東京の浜松町の駅で、こんな小冊子を見つけました。JR東日本東京近郊の駅と、新幹線の駅のバリアフリーの情報が掲載してあります。情報は2003年4月1日現在のもの。駅に無料で置いてあったんですが、これがなかなかの優れもの。「がったん」顔負け、といったところ。駅というう自社の商品をきちんと評価し、アピールしているのがすごく新鮮です。バリアフリー化が進んできているので、「じゃあそろそろ」と重い腰を上げてきた感も否めませんが、まあ、結果オーライ、ということで。
 で、どこでもらえるのかというと、きっともう浜松町駅ではないような気がしますので、事前に電話して相談したほうが確実です。電話は東京お客様相談室03−3240−5587、仙台お客様相談室022−227−2395、盛岡お客様相談室019−625−2571、新潟お客様相談室025-248−5214などへどうぞ。
 このような情報が、必要としている人の下へしっかりと伝わるシステムができれば、とあらためて思いました。
(2003.5.)


  駅が自己主張してきました。東京都の浜松町駅に貼ってあった掲示ポスターを見ると、「2003年夏、浜松町駅が変わります。」昔は駅が<生まれ変わる>ことを自己主張することってあんまりなかったような気がするんですよ。あくまでも乗降するための駅であり、そこに付加価値を求めることはなかったですよね。利用者である私たちも。だけどこれからは、もっと<駅>に求められるものも増えてくるのでしょう。それに答えようとする駅、及び鉄道各社。その結果が、利用しやすい駅の増加につながれば、と思う今日この頃です。
 他にもこういったポスターを見かけた方も多いでしょう。もし見かけたら教えてくださいね。
(2003.5.)



 北海道の留萌本線増毛(ましけ)駅前の商店街で、前回に続き、今度は素敵な看板を見つけました。全国を調査していると、実に寂しい駅前が多かったことか。大きなスーパーやデパートがあるんだけれど、この不景気で閉店しているところが多く、建物だけが無人で残っていて、灯が消えたようでした。「活気」とか、「活力」という言葉があるけれど、まさに町の元気とはこういうところに出るのかなあ、と思うのです。
 そこで、この看板。特に大きな町ではないんです。なのに、町中の電柱の看板に「だいすき」とか書いてあるのを見ると、「元気だな」「この町はみんなに愛されているんだな」と感じます。自分のふるさとがこの増毛のように、いつまでも元気だといいなあ、と願わずにはいられません。あなたの町は、元気ですか?(2001.10.)







 北海道の留萌本線増毛駅前で、素敵な名前の店を見つけました。「風待食堂」。ちょうど、海がすぐ近くで、なるほど、と思うんですけど。しゃれた名前ですよねえ。いっぺんで好きになってしまいました。
 風、とか、海、とか、空とか、そんな言葉が個人的に好きなんですけど、北海道では、出会う回数が多かったように思います。やはり、スケールが大きいからかなあ。
 北海道は、昔から大好きで、何度も足を運んでいますが、そのたびに新しい発見がある、そんなところです。あ〜、また行きたい・・・。(2001.10.)





 今日は、先週に引き続き、フェリーの旅について書いてみたいなあ、と思います。
 フェリーにはいろんなタイプの部屋があり、一番安いのが2等船室で、ジュウタン敷きの大広間。場所は決まっておらず、開いている場所に早い者勝ちになります。で、ちょっと値段をプラスすると、お勧めの2等寝台です。大体どのフェリーでも2段式になっていて、ベットも指定だから、混んでいるときでも安心。下段だったら車いすからでも乗り移りやすそうです。
 あと、1等とか、特等だと4人部屋や2人部屋になり、グループで利用すると何かと重宝しそうですね。着替えとか、トイレとか・・・。
 船内の移動もエレベーターのある船が増えてきており、便利になりましたし、身障者用トイレもあるなど便利になってきました。フェリー会社に聞くと教えてくれますので、利用する予定の人は、事前に問い合わせてみましょう。(2001.9.)


 今日は、ちょっと視点を変えて、フェリーの旅について書いてみたいなあ、と思います。
 たとえば、北海道の旅、九州、沖縄の旅。長距離のため、車いすでの移動は、いろんな意味で大変だと思います。で、案外と「穴場」なのがフェリーではないか、と私は考えるわけです。今は、フェリーも新造船が増えてきており、エレベーターや身障者用トイレを設置している船も増えてきていますし、船内も部屋もゆったりしていて移動は随分楽だと思います。ただ、やはり船は揺れますから、船酔いしやすい方(天候に左右されますが、太平洋航路とくらべ、日本海航路は穏やかな気がしますが・・・。)とか、時間に余裕がないと言う方には、お勧めしにくいんですが・・・。
 でも、ほんと。気持ちいいんです!これは、ぜひ体験して欲しいんですけど、青空の下で海風を浴びたり、夜空の下で降ってきそうな星空を見上げたり・・・。
 料金も、部屋にもよりますが、安いです。お勧めの2等寝台だと、東京(大洗)ー北海道(苫小牧)は¥6400、東京ー高知は¥14000、東京ー沖縄は¥28000です。飛行機と比べると、随分お得ですしね。今度の旅行の計画にぜひ組み込んでみてはいかがですか?次回は、船内の様子をごらん頂きましょう。(2001.8.)


 以前JR関係の人に話をしたことがあるんですけど・・・。この写真のように特急列車の指定券があるとしますよね。で、この人は上野駅から我孫子駅まで行くわけです。その時、車いすを利用している人なら、頭をよぎることがあると思うんです。「我孫子という駅には、エレベーターはあるかな?」「身障者用トイレは有るかな?」・・・必要な情報って、あると思うんですよ。で、それが、とても大事な情報でもあるわけです。その情報を、切符の券面のどこかに記載してあればとても便利なのではないかな、と。禁煙マークだって表示できるわけだし、車いすマークだって表示できるのでは、と思うわけです。そして、その情報はJRなど鉄道各社の大切な商品であるはず。それが、「ありません」というマイナスな情報であっても、「ない」という情報を知ることは、利用者にとって必ずしもマイナスではないのです。心構えができますから。ぜひ、鉄道各社の担当の方には、検討していただけると嬉しいです。(2001.7.)


 調査でいつも重宝している切符、その2.「青春18きっぷ」の関東版といいましょうか。「ホリデーパス(東京を中心に、平塚、大月、熊谷、小山、土浦、成田、茂原、木更津の範囲内が一日フリー)」2040円、「スーパーホリデーパス(東京を中心に伊東、小淵沢、小諸、上毛高原、黒磯、大津港、銚子、館山の範囲内が一日フリー)」4080円、「ツーデーパス(スーパーホリデーパスの範囲内を2日間フリー)」6120円という、なかなかの優れもの。利用できるのが、ネーミングの通り、土曜、休日のみですが、7月20日〜9月2日と12月29日〜1月3日の間は曜日に関係なく利用できます。特急に乗るときは、特急券だけ買えばよく、乗車券は必要ないのが嬉しい。詳しいことは、大時刻表の切符のページや、駅でお問い合わせください。上京の時など、うまく使うと便利です。(2001.7.)


 調査でいつも重宝している切符が、この写真の「青春18きっぷ」です。1日2300円で普通列車が日本全国乗り放題という優れもの。販売は5日間分セットで11500円での販売となりますが、それでも圧倒的に安いです。 ネーミングが「青春」となっていたり「18」才が強調されてはいますが、年齢制限はないので、何歳でも使えます。昔、私の祖父も使っていましたし。 使えるのは、春、夏、冬休みのそれぞれのシーズンの販売、利用となっています。特急とかに乗ろうととすると、特急券のほかに改めて乗車券も買うなど、実質「紙切れ」になる瞬間もありますが、まあ、もとが安いので良しとしましょう。とにかく便利です。詳しいことは、大時刻表の切符のページや、駅でお問い合わせください。(2001.6.)


 なつかしのマップ特集、最終回。今週は1998年4月発行の全国版です。
 全国のJR主要駅計137駅を掲載。手書きの構内図はなくして、身障者トイレの有無、移動方法、車いすタクシーの有無などの情報を、簡単なコメントをつけて掲載しました。東北版は156ページにもなり、自費出版での限界を感じましたが、この全国版では構内図を省いたため、半分の76ページで済み、自費出版といえども小回りの効く活動ができたように思います。載せている情報も、「階段のみで使えない」という駅は少なくなり、「使えない駅を知るためのマップ」という意味合いもだいぶ解消されたように思います。
 ただ、情報はあっという間に古くなり、バリアフリーの波を冊子というスタイルで受け止めるのには限界があることを痛切に感じています。インターネットも昨今急速に普及し、「がったん」もその波になんとか乗り、このホームページ上へ活動の主体を移しつつある今日この頃です。
 でも、まだ、「冊子」というスタイルは残していきたい。冊子は、一番手軽に情報に触れることができるメディアだと、信じていたいのです。パソコンがなくても、パソコンを起動させなくても、OK。モバイルだって簡単にできるではないですか!丸めれば、ズボンのポケットにだって入るし。あと、正直、調査などにかかる費用などは、冊子の販売代金から捻出するしかないという台所事情もあります。ホームページは、「無料」が原則のメディアですものね。そこが、実につらいところでありまして・・・。どなたか、バナー広告でも貼ってくださいませんか?・・・なんか、営業マンみたいですが(笑)。
 冊子版の次号は2002年の夏、もしくは秋を予定しています。今はそのための調査と、今ある残部約200冊を完売する方策に、知恵を絞っているところです。興味、関心のある方、ぜひメールを頂けたら幸いです。(2001.6.)


 先週に引き続き、なつかしのマップ特集。今週は1989年12月発行の東北版です。
 東北地方の主要駅計208駅を掲載。各駅共に手書きの構内図に、トイレの種類、列車とホームの隙間、改札口の幅を、メジャー片手に計りました。156ページにもなり、自費出版での限界を感じたのもこのころです。構内図を載せると情報量は増えますが、ページ数も増え、印刷代とのにらめっこ。大きな駅となると、自分の手書きの図にも自信がなくなりつつあり、いろんな意味で迷いが生じていました。載せている情報も、「階段で使えない」という駅がほとんどで、「使えない駅をしるためのマップ」になっていました。
 ただ、当時はインターネットも普及しておらず、「使えない」という情報すらも手に入れることが難しい時代でした。・・・「時代」って言ったって、たった10年前のことなんですけどね(笑)。「どうせ鉄道は使えないだろう」と想像するだけだった情報を、「やっぱり使えないんだよ」とあらためてカタチにしたともいえるでしょう。そんなわけで、案外反響もあり、小さな問題提起にはなったのかな、と思っています。この本も、今の現状と比較してみるには、いい資料なのかもしれません。でも、残部がなく、お見せできないのが残念です。(2001.6.)


 今週は、なつかしのマップ特集。今まで作成してきたいくつかのマップを、3週に渡り取り上げたいと思っています。
 今週は、1989年3月発行の宮城版です。県内全駅+7駅の計151駅を掲載。無人駅まで取り上げているという、エネルギーいっぱいの本です。各駅の手書きの構内図に、トイレの種類、列車とホームの隙間、改札口の幅を、メジャー片手に計りました。付録(?)として、仙台の街中の身障者用トイレマップも付いて、かなり気合の入ったものに仕上がっています。今改めて見ると、階段ばかりの駅、身障者用トイレの普及率の著しい低さが感じられます。当時、バリアフリーという言葉はまだ一般的ではなく、国際障害者年の考え方を活動の中心に据えていた団体が多かったように思います。車いすを使っての外出も、宮城県に限って言えば、列車は実際にほとんど利用できず、最初から車での外出が前提であり、仙台市内へはあらかじめ経験と口コミで得た情報が頼り。そして日程を計画するときも、身障者用トイレが街中に少ないため、まず最初に「何時と何時に、どこそこのトイレに寄る」と決めることが先決であり、かなり制約されたものになりがちでした。
 今の現状と比較してみるには、いい資料なのかもしれません。まだ残部が10部ほどあります。本代400円+送料200円の計600円でご希望の方におわけします。メールにてご連絡ください。(2001.6)


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